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カテゴリ:散策・紀行など
10月4日、紅葉の観光シーズンが始まる前の平日を狙って、再び一泊温泉旅行に行って来ました 今回私が選んだのは、福島県北部の奥土湯温泉です。 土湯温泉から15分程奥に入った所にある源泉かけ流しの温泉で、東海温泉という名の宿に泊まりました あちこちの温泉宿をネットで楽しみながら調べているのですが、この東海温泉は口コミ投稿でとても評判が良かったのです 源泉かけ流しという事、温泉街から離れているのでとても静かでのどかだという事、貸し切り露天風呂は24時間空いていればただで自由に使える事(時間制で料金を取る宿がけっこうある)、そして何よりもスタッフの人柄が素晴らしいと沢山書いてあった事が気に入ったのです ちょうど1年前の同じ頃、山形県の銀山温泉に結婚30周年の記念旅行に行きましたから、今回は31周年記念旅行になります こういった 年金暮らしで気ままな毎日ですが、出費は控えなくては生きて行かれません シーズンオフの平日に出かけるのも、往復の運賃を低く押さえる工夫をするのも、また次に何所かへ出かける楽しみを継続させるのに大切な要素です。 今回の宿賃も、少し後の紅葉真っ盛りの時期よりは随分お得な値段でした。 車が無いので電車での往復運賃が結構かさむのですが、色々調べた所JRの高速バスが福島駅まで出ていて新幹線を使うよりずっと安い事が解りました。 しかも計画を立て始めたのが1ヵ月以上り前だったので、ネット割引の上に更に30日以前の特別割引もあって、片道一人3650円(通常なら4800円)になりました 新幹線を使った場合一人7990円かかるのですから随分大きな節約になります 豪華な旅行はきっとそれなりに楽しいのでしょうが、私達はこんな風に手作り感たっぷりの素朴な旅が面白くて嬉しくてしょうがないのです 新宿発福島行きのJR高速バス「あぶくま号」は、王子駅にも停車するので便利でした 前日までの雨模様の空が晴れ、秋雨続きの中偶然ぽっかり空いた2日間を楽しんで来ました バスの座席は高い位置にあるので、普段電車から見るような景色とはまた違った雰囲気を楽しめます。 王子から首都高川口線に乗り、東北道へ入り一路北へ向かいます。 久しぶりに太陽が出た空の下、稲穂の実りもたわわな広々とした関東平野が車窓に現れました。 まだ紅葉には早いのですが、草木の葉の色は既に夏色は褪せて柔らかく目に映ります。 あぶくま号にはトイレも付いていますが、途中で数回SAでの15分休憩が設けられていました 白河にある阿武隈SAには、ほんのわずか紅葉を始めた木々に周りを囲まれた「これよりみちのく」の石碑が建っていました。 東京の木々とは確かに色合いが違ってきていて、その上の「みちのく」の文字にますます旅心が刺激されます バスは須賀川という所から一時東北道を降りて、郡山から再び東北道に戻り福島へと向かいました 福島が近付くと素晴らしい紅葉の景色が広がりました。 山々の木々の紅葉ではありません。 広がる田んぼの稲が一面に輝く黄金色に秋を表現していたのです バスの車窓からの撮影ですからちょっと難しいけど、色を楽しむ事は出来ますよね 既に稲刈りが始まっていましたが、この数日後に通過した大きな台風の被害を受けていなければ良いのですがと気になります あぶくま号は予定通り4時間25分で福島駅に着きました。 ここからは土湯温泉組合が運航している無料の乗り合い送迎バスを利用しました。 迎えが来るまで少し時間があったので、駅前のスーパーに入ってみました。 お昼はオニギリをあぶくま号の中で食べたのですが、何かちょっと欲しいね・・・という感覚 日本全国何所のスーパーでも豊かな食品が並んではいるのですが、東北や福島らしい「その土地では当たり前の食べ物」があって面白かったです。 「秘密のケンミンショー」でも紹介されていた「ちくわパン」がありました ツナサラダが詰められたチクワが丸ごと入っているパン、美味しかったですよ 枝豆を潰して餡にした「ずんだ餅」、容器に残った餡を指で掬い取って全部食べた程美味しかったです やがて温泉組合のバスに乗りましたが、土湯温泉街の数件の宿を周る乗り合いバスの為、おばちゃん達のグループが数組一緒でにぎやかでした 福島駅から安達太良山の方へ緩やかな坂道をバスは登って行きます。 両側に豊に実った稲やリンゴやブドウ畑が広がる道路は、そのまま「フルーツライン」という名前がついていました 土湯温泉はターミナル駅である福島駅からの便も良く、道も整備されているので24軒もの宿が建ち並んでいます 安達太良山を中心とした山々に抱かれた、荒川が造る渓谷沿いに集まって肩を寄せ合うように建つ宿が、鄙びた雰囲気の温泉街を形成していました。 温泉街の入り口付近からの風景。 私達が泊ったのは奥土湯温泉で、この温泉街を抜けて更に少し山に入った所にあります おばちゃん達はこの温泉街で皆下車してしまい、奥土湯温泉まで行ったのは私達だけでした 奥土湯温泉東海温泉 少し離れた場所に他の宿はありましたけど、ここの源泉はこの東海温泉のみで使っています。 65℃もあるお湯がそのままどんどん湯船に注ぎ込む、贅沢な温泉の宿でした。 東海温泉の前は河原になっていて、コスモスが優し気な風情で揺れていました。 土湯温泉の温泉街とは違って、ここで聞こえるのは川の水音だけです。 山に抱かれて川の音を耳にしていると、どうしてこんなに心や和らぐのでしょうね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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