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くりごと

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2009年11月23日
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カテゴリ:散策・紀行など

連休になるとどこもかしこも混雑になるから、と何時ものように平日(漸く近辺の紅葉が見頃になったので)行きたかった埼玉県の新座市にある平林寺に出かけて来た歩く人

池袋で乗り換えて東武東上線の志木駅か、西武池袋線のひばりが丘駅からバスで行くと路線案内の検索結果は出たのだが、地図やら色々調べてみたらもっと簡単な行き方があるじゃないかひらめき

検索の結果を鵜呑みにしないで良かったスマイルちょき

上に書いた行き方は、目的地の平林寺入り口バス停への行き方で、歩く事さえ厭わなければ我家からずっと簡単に行かれる近さだったのに気が付いたのだ。

京浜東北線を南浦和で武蔵野線に乗り換えて新座駅で降りるだけ。

そこからは30分からの歩きになるけれど、武蔵野の雑木林や景色が残るこの場所を散策する事は希望する事、それにこれだと家から新座駅まで30分くらいで行かれてしまう近さなのだ電車





飲み食いする売店は無いと書いてあったので、行く時におにぎりと熱いお茶をポットに詰めて出かけたおにぎり日本茶

前日の雨が嘘のように晴れた空、武蔵野線の高架からはあの「見たくても何度も煮え湯を飲まされるが如く何度も隠れられてしまっていた」富士山が見えた!富士山オーケー

やっぱり富士山は見えるだけで嬉しいけれど、ちょっと靄がかかっていたのと、富士山を見に行ったのではなく偶然見えただけなので、リベンジなったとはまだ認められない「どこまでも自分に厳しいω」なのである失敗






新座駅から川越街道沿いの歩道を約900m南下すると、ニトリのすぐ横に丁度野火止用水が暗渠に入り込む所に野火止公園があり、そこから流れを遡る方に遊歩道が続いている。


n1
野火止用水沿いの遊歩道。 武蔵野の雑木林を大切に保存している。



n2
水量は豊だけどそれほど深い流れではない。 前日の雨のおかげで空気に落ち葉の香りが芳しい。


野火止用水とは: この用水路は、現在では野火を止めると書くが、開設当初は野火留村の名を取り、野火留用水としていた。寛永16年(1639) 松平伊豆守信綱が、川越藩主(現在の埼玉県)として封じられたころの野火留は、水利に乏しく灌漑用水ばかりか飲料水にも事欠く窮村であった。信綱は武蔵野開発をここから進めるべく、家臣の中から水利に長じた安松金右衛門に用水路開削を命じた。しかし当初、水路はできあがったものの、水門を開けても水は流れなかった。信綱は金右衛門の設計ミスと考えて責任を追求したが、これは当時、乾燥の激しかった武蔵野台地に水が吸収されてしまったためである。3年もの間、空堀のままであったが、金右衛門は自らの信念を貫き、時を待った。そして、秋の大雨にあった一夜、水位の増した多摩川から一気に16里の用水路に水が満たされたのである。野火留用水が「いのちの水」を得た結果、川越方面への開墾は飛躍的に発展をみたのである。






遊歩道沿道には畑地が広がり住居も沢山あるけれど、周りの武蔵野の雑木林は典型的な里山の形式を残し、人によって手を入れて保護されてきた自然、の様相を確かに残している。

これから行く平林寺は、56haにも及ぶ広大な境内の雑木林は国指定天然記念物となっている。

その平林寺境内のみならず付近にはまだ雑木林が点在し、クヌギ・コナラ・シデ・エゴなどの雑木類を中心に、白樫・松・杉・竹林を含む典型的な武蔵野の里山の風情を昔のまま留めている。

里山とは人が植えて育てた林や森の木々を、20年程で伐採しその木材を利用、さらにその株から再び芽吹いた木々が20年程後に再び切られて利用され・・・その生成が人の生活と密着したものである。

落葉が降り積もった自然の有機肥料が山を肥やし、その実を糧とする小動物や鳥が住み、人と自然の共生が長いサイクルを越えて繋がっていた日本の原風景を形作るものだ。

現在ではこうやって国や行政が保護しなければ残せないのは残念だけど、人々の生活が大きく変化した今では悲しくてもしょうがないのだろう。





野火止用水には時々鯉などが泳いでいる。

野鳥の声もたくさん聞こえるし、足元には様々な形のドングリが落ちていて、広葉樹林が数々の小さな命を守る包容力に満ちている事を考えさせられる緑ハート

秋の陽射しを浴びて長閑な景色の向こうに、茅葺の農家や雑木林が点在していた頃の風景を浮かび上がらせて見せてくれたように感じた。






35分程歩いて平林寺の総門に着いた。


n3
臨済宗妙心寺派金鳳山平林寺。修行道場としての僧堂が設置されている。


四季を通じて訪れる人が多いので、入り口にはここが修行の場である為静かに訪れて欲しいと書いてあった。

入場料は300円。

しかし平日だというのに驚く程の人出であるびっくり雫

次の日からの三連休などもう想像もつかない程の賑いになってしまったのではないだろうか。


n4
寛文4年(1664)建立の二層の山門。左右に金剛力士を配し、楼上に十六羅漢像を安置しているそうだ。


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境内の紅葉は見頃だけど、まだ緑の木々も多かったので当分は見頃と言い続けても良いだろう。


n7
山門と同じ時期に創建された仏殿。中には本尊の釈迦如来が安置されている。
茅葺の屋根が紅葉に重なりとても美しい。






長くなってしまったので、2部に分けてアップします。
次へ続く・・・・・・右矢印









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最終更新日  2009年11月23日 13時06分26秒
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