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カテゴリ:散策・紀行など
毎年恒例になりつつある、冬の旅行オフシーズン安値狙いの雪見温泉旅行に行って来ました 今年は1月31日から一泊で、栃木県の奥の奥、奥鬼怒温泉加仁湯という所に行きました。 泉質の異なる5つの源泉を持つ、山奥の一軒宿、白い濁り湯で有名な秘湯です 31日の朝、吟にご飯をあげてから出発しました。 姪っ子が午後から一泊で留守番に来てくれる予定なので、安心して出かけられます 日暮里経由で北千住駅に出て、そこから東部鉄道に乗り換えて、北千住から快速列車の会津田島行きに乗り、鬼怒川温泉駅まで約2時間です。 寒さを見越して厚着をして行ったのに、電車の中は暑い程に暖房が効いていました。 シートが柔らか過ぎて体が沈むような感じの古い電車でしたけど、外の景色を飽きずに眺めながらの旅が始まりました 前の週に群馬北部へ出かけたばかりでしたから、栃木県を遡上する景色との違いが解ります。 こちらでは、なんだか家並みが何所までも続いて、なかなか田畑や山や木々の多い自然の風景が現れないと感じました。 栃木駅を過ぎた辺りから漸く郊外の雰囲気が強くなって来たのですが、曇り空の下というだけの理由じゃなく、なんだか景色がくすんだような靄ったような雰囲気です 不思議なのでずっときょろきょろと眺めていたら、この日がおそらく地域全体で取り決めた「野焼き」の日らしい事が判明しました 本当にあちこちで焚き火やら野焼きの火がちらちらと見え、その白い煙が辺り一面に充満しているような状態なのでした もちろん、火のそばには必ず長い棒を持って数人が見張りをしているのも見えましたよ そして野焼きと関係無くもう一つ、上州の景色と栃木の景色の大きな違いを見つける事が出来ました 土がとっても黒いんです 野焼きで焼けて黒いという意味じゃなく、耕した土そのもの、地面の地質が黒いのだと思います。 群馬で見た風景で、土は空っ風に乾燥されて白っぽい茶色に変色していたのですが、栃木の土は乾いていても黒い たったこれだけの違いでも、風景をこんなに違った雰囲気に見せてしまうのだと改めて思いました。 そしてそんな些細な変化に気付いた自分を「偉い偉い」と頭の中で一杯褒めてあげました 鬼怒川温泉にはお昼前に着きました。 鬼怒川温泉と言えば有数の温泉地で、関東ではとても有名な場所です でも降りて見たそこは、巨大なホテル群があるものの稼働していないかのように人の姿が少なく(真冬の日曜だからかも)、いくつかのデラックスなホテル以外は古ぼけて色もくすみ、それが街全体をさびれてしまったような雰囲気に見えました 団体旅行客全盛の頃に比べて、個人旅行中心でそれぞれが風情ある特色を売り物にした温泉がもてはやされるようになった今、もうこういった巨大ホテルは少しずつ淘汰される運命にあるのかもしれません 鬼怒川の両岸の崖の上に立ち並ぶ大きなホテル群。 あまり魅力的な景色じゃないですよね 鬼怒川温泉辺りなら、もうきっと雪景色だろうと思っていたのですが、以外に乾燥した状態でした。 それでも東京に比べたらかなり気温は低く風も冷たかったので、お昼には何か暖かい物を食べようと決めました。 覗いて探してから決めたのは、栃木なのに何故か稲庭うどんのお店 掻き揚げうどん、と 鴨南蛮 おかげでお腹の中からしっかりと暖まりました それなのに時間調整に立ち寄ったお土産店で、どうしても欲しくなって・・・、 栃木名産“とちおとめソフト” 中にお赤飯が入ったほんのり甘い蒸饅頭 旅に出ると心浮かれて色んな物を食べたくなるもんなんですよね やがて3時間くらいに1本だけのバスの時間になりました これからこの、日光市営バスに乗り片道約100分、一路終点の「女夫渕(めおとぶち)」へと向かいます。 この日の乗客は私達以外には2人だけでした 鬼怒川温泉より北上したバスは、途中から進路を西へと大きく変えて進みます。 少しずつあちこちに雪が残っているのが目立つようになり、次第にその数を増やして行きました。 川俣ダムの湖をぐるっと巡りながら高度を増して行くのですが、気が付いた時にはもう雪景色の中を走っていました 女夫渕行き日光市営バスは、行程が長いので途中で休憩がありました 西日が眩しい程でしたけど、一瞬たりとも見逃したくないと窓にへばりつくようにして景色を楽しみました 水面に弾ける光がキラキラと飛び散るようで、山の懐に深く抱かれたような村を照らします やがて、道は点在していた民家の姿も全く無い程の山に入りました。 落葉樹林の足元は真っ白な雪に埋もれていて、熊笹や灌木の枝が所々見えるくらいです。 冬木立ちの枝を抜ける冬の陽は柔らかいのに、雪に反射して辺りをとても明るく染めていました。 終点前の平家平温泉で先に同乗の2人が下車したので、終点までは私達と運転手さんだけのドライブになりました 道には雪はありませんでしたが、うねうねと登りながら続く湖沿いや崖沿いの細い道を、慎重で安心出来る運転で走ってくれました 運転手さんありがとう ようやく着いた終点「女夫渕停留所」(この写真は次の朝のものです) 冬の間はがらんとしている女夫渕駐車場も、春になればトレッキングなどの人々で賑わい満杯になるそうです。 ここは金精峠の裏側に当たる地域で、日光国立公園や尾瀬国立公園に属する為に、この先一般車両は入れません。 奥にある4軒の宿(加仁湯・手白沢温泉・八丁の湯・日光澤温泉)の送迎車のみが通れます。 従って、車で来た人もバスで来た人も皆ここの駐車場からは宿の車に乗り換えるか、山道を歩くかの行き方しかないのです。 バスで到着した時、既に加仁湯からのマイクロバスが待っていてくれ、それに乗り換えて更に山奥深く20分以上かけて辿り着いたのが、憧れていた濁り湯の雪見露天風呂がある「加仁湯」なのでした お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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