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カテゴリ:散策・紀行など
秩父散策旅行、その1からの続き 田んぼの中を歩いて行くと、札所第5番の語歌堂に到着しました。 斜めになった藤の花で判るように、この頃から風が強くなって来ました。 雲が出て来て空は灰色に変わっています 予報通り雨が近づいて来ているのかとちょっと不安になりました 語歌堂は、田んぼの中にぽつんといきなり立っているお堂という感じです。 屋根が両側に美しい形に開いています。 屋根の内側には数え切れない程の千社札が貼られ、古い扁額には長く人々の祈りを受けて経て来た年月が感じられます。 お堂の階上から見た風景。 秩父の札所はこんな田園や山際の中に点在しているのです。 秩父の霊場は、「西国33観音」「坂東33観音」と並んで「日本百観音」の一つだそうです。 四国のお遍路さんの白い装束の背には「南無大師遍照金剛」と書かれているそうですが、ここは観音様の霊場ですから、白い巡礼の背中には「南無大慈悲観世音菩薩」と書かれていました。 秩父は古くから絹織物で有名でした。 中でも秩父銘仙と言う独特の風情を醸した縞模様の織物で、平織りで裏表がないのが特徴で、表が色あせても裏を使って仕立て直しができるという利点がありました。 明治から昭和初期にかけては市民の7割が織物工業に携わっていたとか、そう言えば織物で功を成した人が住んでいたのでしょうか、古い大きなお屋敷が点在してました。 途中にある織姫神社という小さな社へも訪れました。 一旦国道沿いへ出たのですが、そんな場所でも花があちこちに咲いている土地でした。 再び花めぐりの道のりを進みました。群生していた珍しい八重咲きのキンポウゲ(ウマノアシガタ) 人知れず精一杯咲く姿が健気です。 これはマーガレットね。 国道沿いのお肉屋さんでコロッケを買って食べながら歩き続けたのも楽しかったです 恒持神社です。 この神社は秩父に春を呼ぶ祭りとして有名な「山田の春祭り」が行われる神社だそうです。 毎年3月には大きな屋台や笠鉾が引き回される盛大なお祭りだそうですが、この日は閑散とした静けさの中にひっそりと佇んでいました。 再び国道から一本脇へそれた道を選んで進みました。 銭葵の花です。 幼かった頃家の庭に沢山咲いたのでなんとなく懐かしい花です これはとても変わった形の花でしたけど名前が判りません。気になったので帰って調べたらニゲラ・黒種草とありました 沿道の茶畑、こんな緑が花の色を引き立たせて景色を作っているんですね。 てくてく、てくてく歩いてお昼を食べる場所が見つからないうちに目的地に着いてしまいました。 雨が来るのを気にして歩いたのと、出発時間が早目だったのでつい食べ損ねてしまったのです。 泊る宿のすぐ目の前の目的地だった札所第一番の四萬部寺、思ったより山の中みたいな風景で、周りには食事処なんて全然無かったんです 結局途中で食べたコロッケと、持参していたドーナッツやクッキーがこの日の昼食に代わってしまいました 札所第一番の四萬部寺本堂です。 到着時には境内に驚く程沢山のご老人達が座ってお昼ご飯の最中でした。 観光バスで来ている御一行様らしく、ここでの昼食後、歩いて近くの札所を巡るようです。 境内の売店では巡礼グッズやお守りが売られていました。 こんな金剛杖もありましたよ。 足の踏み場も無い程の混雑で多少とまどったのですが、やがて塩が引くようにおしゃべりのざわめきと共に集合時間で去って行きました 先ほどの御一行様が縁側に座っていた庫裡の大屋根には「一番」の文字と鬼がいます。 元禄の頃に創建されたという本堂は重厚で細かい彫刻が施されています。 鰐口の下がる本堂入口の両側の左側には極楽図、右側には地獄図がそれは見事な木彫りで描き出されていました。 ここへ来るまでの札所や神社でも祈ったように、永らえる筈だった命を震災で落とされた人の魂の安らぎと日本の復興行く末を祈って来ました。 もちろん家族や友人の事もね 閑散とした庫裡の縁側でドーナッツとクッキーの昼食を済ませた頃(笑)、とうとう雨が降り出しました。 この日泊る宿は山門の目の前なのでもう安心ですが、先ほどのご老人達は大丈夫だったでしょうか そんな事が気になる程のザッとした降り方でした 時間はまだ午後1時半くらいでした。 宿のチェックイン時間は3時なのですが、近辺には見る所も無いし食べる処もありません。 雨も強くなっていましたので、仕方が無いから宿へ入ってしまう事にしました。 泊った「旅籠一番」は本当に四萬部寺の目の前です。 こちらが泊った方の別館。先ほどの本館に食事処がありました。 裏山の竹藪に面して露天風呂がありました。 日曜日からの一泊なので他に3組しかいなくて静かな静かな宿でした 早過ぎる到着でしたけど、気持ち良く受け入れてくれて親切でした。 担当の人がいなくて奥にいたお婆さんが対応してくださったのですが、この方は腰が思い切り曲がっているにも関わらず、別館へ雨の中をよっこらしょと先導してくれた上、ひどく大変な思いをして階段を上って2階の部屋まで教えてくれたのには申し訳なくて困ってしまいました 温泉は内湯と露天風呂とつながっていて24時間入ることが可能でした。 入口の札を入浴中に返しておけば、何時でも貸し切りとして使う事も出来るのが良かったです。 夫と二人で湯船に浸かり、歩き通した道のりの事をあれこれ話しながら、お湯の柔らかさを楽しみながらおしゃべり出来るのは嬉しい事です。 長く夫婦をやってると(笑)、ほんの些細な事を見つけたり気がついたりしてもそれを伝えたいと思うもので、それはお風呂の様子やお湯の状態にまで及ぶのです^^ 部屋に戻って夕飯までの数時間、心地よい疲れにちょっと横になったり雨上がりの夕方の景色を写真に撮ったりして過ごしました。 それにしてもお腹空いたぁ~ 長くなったので続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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