くりごと

9月25日の朝、高速バスに乗る為家を7時前に出た私達。

新宿西口のバス停辺りには、本州あちこちへ向かうバスが点々と止まっていました。



集合場所の目の前にある東京モード学園の校舎コクーンタワー。
何度見ても面白いデザイン


しかし、ここで今回一つ目の失敗発覚

バスの集合時間を1時間間違えてました

しょうがないので近くのドトールコーヒーで時間を潰し、漸く軽井沢行きのキラキラツアーの赤いバスに乗車出来ました。






少し秋めいて来たかなと期待満々の私を乗せて、バスは関越道から信越道へ入り、妙義山のでこぼこした山並みをぐるっと巡って碓氷峠を抜け軽井沢に着きました。

飽きずに景色をずっと眺めていたのは何時も通りの私です。

軽井沢駅の南側に広がる巨大ショッピングモールにバスは停車しました。

三連休最後の日曜日だったからか、ものすごい人出にびっくり

こんな景色の良い土地に来てるのに、皆買い物に夢中なんだって事が私にはもったいなくて信じられない

人それぞれ幸せを感じる価値観が違うのは判るけど、香港に棲みながらも買い物にこれっぽっちも興味が無かった（必要な物なら買うけど、あまり好きじゃなかった）私には、でかい紙袋をいくつも提げて歩きまわる人達が変に見えてしょうがありませんでした

わざわざ車で高速に乗ったり、新幹線で軽井沢まで「買い物」に来るなんて




モールは何区画にも分かれて広がっていて、それぞれのエリアをシャトルバスすら走ってます。





こちらは駅の北口。少し買い物の喧騒からは離れています。
赤い屋根の建物は、新幹線開業を機に取り壊された旧駅舎を再築した駅舎記念館。








長野新幹線が通る前、軽井沢は碓氷峠を横川（釜飯弁当で有名な駅）からアプト式電車で越えて来る信越本線の駅でした。

新幹線開業後は廃止され、今は碓氷峠の線路跡を歩いて通れるようになっています。


吉永小百合が出ているJR東日本のCFで最近は有名なめがね橋。
今は重要文化財になっていて、碓氷峠を越える信越本線が走った。
（2009年12月撮影）









白糸の滝へ路線バスに乗り換えて行ったのですが、途中から見えた旧軽井沢の軽井沢銀座・・・ここはアメ横並に混んでたのでまたびっくり

しかし次第に道が深い木立の中へ入って行くに連れ、景色は古くからの避暑地だった軽井沢「らしさ」を深めて行きました。



白糸の滝へはバスを降りた道路から少し歩きます。
道沿いのせせらぎは豊かな水量で大きな音をたてて流れていました。


ひんやりとした空気が気持ち良い日だったのですが、この辺りではさらに気温は低かったと思います。

それでも沢山の観光客が訪れていました。（買い物するより良いよね）



写真では何度も見た事のある白糸の滝ですが、訪れたのは初めてです。
ここへは今回是非足を伸ばしたくて計画に繰り入れた私でした


清らかな水への憧れが止まりません。

日本は何処へ行っても清流や澄んだ湖に恵まれた美しい国だとつくづく思います。

海も良いけど私はやっぱり山と渓流などが好きでしょうがありません

白糸の滝は大きく湾曲した崖の途中から、いきなり膨大な量の水が流れ落ちて滝になっている不思議な所です。

浅間山の噴火により体積した崩れやすい石や岩の中に紛れ込んだ硬い岩盤、その上を浸透出来なかった水が隙間から流れて滝を形成しているのです。




滝の端の方で水の出る場所を触る事が出来たのですが、岩盤の上の部分はポロポロとたやすく崩れる程の脆さでした。



真ん中に色んな写真でお目にかかる「白糸の滝」と書いた木の杭が立っています。
混んでいたのでかわりばんこで皆写真を撮っていましたよ＾＾



早目のシャッターで撮った写真。
水が粒状になってるでしょ（撮影：旦那）


手が切れる程冷たい水を期待して触ってみたのですが以外と冷たくない

これは火山である浅間山の地熱によって地下水が冷たくならないまま滝となって流れているからだそうです。





そして・・・・・、


行く前に情報を調べた時から気になっていた「豚まん」
白糸の滝近くのお土産屋さんにあると言うので、絶対に食べてやろうと思ってました






再び路線バスに乗り、軽井沢駅に山道を下って戻りました。

今度は軽井沢駅からしなの鉄道に乗ります。

新幹線のホームから一段低い位置に、何となく古くて鄙びた様子のローカル線ホームです。



旧軽井沢駅記念館の裏側がちょうどホームに面していて、そこに引退したアプト式の電車が保存展示されているのが見えました。


なんとなくこれから今回の旅が本格的に始まるような気がしてわくわくして来ていました

電車に揺られながら見る景色の方が、何となくバスや車よりも旅情を感じるものですね。



しなの鉄道の車体はこんなに鮮やかな赤です。
沿線全部の駅一つ一つで下りて歩いてみたいと思うのですが、本数が少ないのでちょっと無理、残念


やがて走り出した電車は、雲がかかって半分くらいしか見えないけどその大きさが判る浅間山の周りをぐるっと巡るように走りだしました。

田の稲は黄金色に変わり、収穫の時を迎えていました。

ところどころ前の週に襲来した台風で倒れた様子でしたけど、問題なかったように稲刈りが進んでいました。

天気予報は曇りでした。

念の為、折りたたみの傘を持参していましたけど、願わくば降らないでいて欲しい

最近ちょっと不安に思うのは、「以外と私こそが雨女なのかもしれない」という事

さてこれから先はどうなったのでしょうね（笑）





続く・・・・・・・