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カテゴリ:七二会
守田神社祭礼その二からの続きです^^ お昼近くになってようやく雪がまばらな雨に変わりました。 ただし気温は5℃に満たなく空気は冷えて息は真っ白です 一旦休憩していた平出地区からの寶船の行列も、参道へと進んで来ました。 先頭集団は正装のおじさま達、三方に瓶子を乗せて晒しで落ちないようにしばって首から下げています。後ろの方はお餅を乗せています。 正装した人たちは青竹に熨斗紙を巻いた杖を突いて歩いて来ました。 鳥居の前で数歩進んでは止まり5分くらい待ち、また数歩進んでは止まりを繰り返し、見物人達が待ちきれない程時間が過ぎた頃、境内から正装の方が降りてきて歓迎の詞を述べて行列を迎え入れます。 初めての私には判りませんが、これも必ず行われる儀式のようなものに見えました。 溶けた雪や雨で濡れた階段を境内に向かって昇って行きます。 正装の役員たちに続いて寶船も階段から昇殿するのに驚きました。 神社の横から入れる坂道もあるのですが、ここを昇って境内へ入る事も意義があるのでしょう。 しかし重そうです 米俵も人(区長さん?船長さん?)も乗せたまま、階段を人の力で引き上げます。 船底の丸木は数人がかりで硬そうな棒を入れて持ち上げたり向きを直したりの大変な作業です かなりの重さがある寶船を境内に引き上げるのはとても大変な作業ですが、船自体は以外にするすると昇って行ったのは驚きでした。 お囃子の屋台もやっぱり階段から昇ります お囃子の音が御神木の杉の大木の間を昇って行きます。 広い境内の神楽殿前には正装の方々が陣を取って並んでいました 男性の紋付羽織袴姿をこんなに沢山目前にする事はありませんので壮観です。 一方平出地区からの行列を先導して来たのはこの方達。 薄化粧をして女物の着物を羽織った若い男性が、竹を振り回しながら大きな掛け声で行列を励まして歩いて来たのです これも古くからの祭のやり方みたいですよ 花笠のような飾りも行列と一緒に山を降りてきた物です。 歓声が上がったので見ると、本殿前で餅撒きが始まった所でした。 実際に餅撒きを見るのも経験するのも初めての私です。 私の地元では新築の建舞時にも餅撒きとかはありません。 気がつけば足元にお餅が転がってきて(笑)、お菓子や100円玉も投げられたようです。 細かく見ていなかったので、これら振舞われた物が寶船で運ばれてきた物なのかどうかは判りません この後姉たちと昼食に美味しいお蕎麦を食べに信州新町の道の駅へ出かけてしまったので、神楽殿で何が奉納されたのかは見られませんでした。 戻って来た時は、神楽殿上でお揃いの衣装をつけた子供達が何故かAKB48の歌に合わせて踊っている所でした 爺ちゃん婆ちゃんも嬉しそうに楽しそうに拍手していましたよ 東京の祭とはとても大きく違っています。 物語や映画の中で見られるような村祭りの体をしているようにも思えます。 正装した地区の男衆が奉納する由緒正しい祭に、女子供も楽しめる寶船曳きの行事があり、餅撒きがあり、音曲の奉納があり・・・、人々から大切に楽しまれて来た歴史を感じます。 お囃子の屋台の屋根には色とりどりの色紙が貼られていたり、モールで作られたレイを首にかけてスカート履いた仮装の人も行列にいたり、チンドン屋さんが演歌や歌謡曲を奏でながら行列に付いていたりと、人によっては泥臭いような田舎じみて垢抜けない祭に思えるかもしれません。 でも普段は見られない程沢山の人が、そこを訪れて笑ったり楽しそうにしているのを見て、昔から長く大切に受け継がれて来ているこの祭が大好きになりました。 決して江戸の祭と比べて見劣りするような祭ではありません 本殿の奥には(暗くて撮影出来なかったのですが)古い木造の神輿が鎮座していました。 昔はこれを担いだ頃もあったのかもしれませんね。 何箇所も神輿を担がせて貰い、様々なお祭りを経験させていただいている私ですが「ここのが一番良い」って感想を持つ事はありません。 それぞれが特別で楽しく有難く、人々が集い受け継いできた祭に優劣も上下も無いと感じるからです。 昨日ここで新たに懐かしく待ち遠しく感じられる祭が増えました 来年はもう少し細かく守田神社の祭について知りたいと思います。 記録的な春の積雪になった祭礼の一日でしたけど、夕方には片付けが始まり、人々の影が消えて境内は静寂に戻りました。 祭の後は何時でも物悲しい空気が漂うものですが、杉の大木に囲まれた空間は再び清浄な空気に静まりかえっています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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