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カテゴリ:七二会
11月21日から七二会の家では屋根の葺き替え工事が始まりました。 雨漏りがあった訳ではありませんが、何十年もの風雪に耐えたカラートタンはあちこちが劣化していました。 凍った雪が2階から1階の屋根にドーンと落ちて衝撃を与えるのも原因だと思います。 2階から仕事が始まりました。 ドンドン、ガンガンと結構大きな音が室内に響き渡りました 建ってから40年ぶりに太陽の光が入ったんだね 今度は断熱材を(ピンクに見える物)を下に敷き詰めました。 屋根の下にも何種類かの専用の敷物が入りました。 今までは板の上にすぐトタンでしたから、これからは暑さ寒さに対応出来るようになりました^^ 作業初日、吟は工事音や人声を怖がる事が判っていたので、前もって毛布の下に押し込んで避難させておきました でも何時もなら夕飯をあげる5時前からちょうだいちょうだいと催促するのですが、この日は毛布からなかなか出られなかった吟でした。 数日後、雨降りで仕事が二日間程中止になりゆっくりと過ごせたのですが、天気の回復と共に再びガンガンドーンドーンの日が続き、すっかり臆病吟が出来上がってしまいました それからは、毎朝自分から毛布に潜り込むようになっていました。 2階が終わっても1階が続きます。 天気に左右された為、吟を脅かす音はなかなか終わりませんでした。 クリスマスの飾り越しにも工事風景が広がっていました 雨で作業が遅れているうちにとうとう雪が降る時期になってしまいました。 職人さん達は雨でも雪でも小降りなら休まずに通って来てくれました。 完成間近なある朝、久し振りにきれいに晴れたからか吟は2階の日向にある猫ハウスでまったりしていたようです。 毛布の中にいないのに気付いて慌てて探しに行くと、猫ハウスと壁の間にぺったんこに身体を伏せて、吟は恐怖で動けずに震えていたのでした のんびり日向ぼっこをしていたら目の前に(窓ガラス越しですが)、いきなり職人さんがヌーっと現れたのですからよっぽど怖かったんだと思います。 ものすごく弱虫な猫ですから、この後からショックで普通の生活が出来なくなってしまいました ご飯の時間を過ぎても毛布から出られません。 毛布の所までご飯のお皿を持って行ってあげても、ちょっとした物音にも驚いて食べられません。 屋根が完成して誰も来なくなり大きな音がしなくなっても、夜中にそろそろと這い出て急いで食べてすぐ隠れるような猫になってしまっていました。 何にでも驚いてパニックになり、腰を落として匍匐前進状態に2階のクリスマスツリーの下に隠れようとします。 暖房が入っていない部屋は室温が5℃を切るような寒さですから出てこないと心配で困ります。 リビングからの猫用の出入口を塞いだり、なるべく静かに驚かさないように気を付けたりしていたのですが、以前の吟とは全く違うような状態が心配でとても悩みました やがて新しい雨樋がつき軒裏の塗装も終わり、ようやく屋根の工事全般が終了しました 吟は工事がよっぽど怖かったのか、一向に元に戻りませんでした 工事が終わって2日後の夜半から本格的な雪になりました 次の朝には景色が美しく一変していました 19日に今年の七二会生活を終了して東京に引き上げる予定でした。 でも天気予報はその後次々に訪れる寒波と大雪をつたえています。 このままいたら19日に車を出せるかどうか判断が付きません。 高速はなんとかなるでしょうけれど、七二会から出られるか、家から国道に出られるか不安でとても悩みました そしてとうとう予定を前倒しして急遽16日に帰京する事に決めたのですが、未だに怯えが治らない吟を連れて帰る事は大きな不安でした。 吟は6ヶ月も車にも乗らず帰京もせずに七二会猫になりきって生活していたからです。 半年ぶりの家を果たして吟は覚えているでしょうか 久し振りのドライブで、音や振動に更にストレスを貯めないでしょうか 本当に本当に吟の事が心配でしょうがない中での決断でした 車の中でも毛布にくるんで来ました。 以前のように出て来て景色を見たり何やら文句言ったりもせず、ひたすら静かに眠っていたのかもしれません。 吟は3時間半のドライブ中、信じられない程おとなしくしていました。 本当に大丈夫なのか、家でどこかに入り込んで隠れてしまわないか心配したのですが、なんと吟はちゃんと古巣を覚えていたのです 狭い所だから却って落ち着くのでしょうか、驚くほどすんなりと「いつもの」の吟に戻ってくれました 以前からのお気に入りの箱に入ってニャンモナイト(笑) 場所が変わったのがまるで転地療養になったかのように、吟はすっかり元の元気で食いしん坊の猫に戻ってくれました 七二会と違って日向ぼっこが殆ど出来ない環境が可哀想ですが、とにかく自分を取り戻してくれてホッとしています お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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