南房総の旅 鋸山編その1
小湊温泉 南房総の旅その1小湊温泉 南房総の旅その2小湊温泉 南房総の旅その3 からの続き小湊温泉に一泊して新鮮な魚介類を満喫した私達は、次の朝、海辺の景色を楽しみながら外房線と内房線を乗り継ぎ、浜金谷駅に降り立ちました。駅からは鋸山がでーんとした姿を見る事ができました。小さな小さな駅舎でしたけど無人駅ではありませんでした。それでも駅前には何も無く、荷物を預けるロッカーすらありません駅前の「小荷物預かります」と貼紙がある釣り道具店は呼んでも誰もおらず、かと言って閉まっている訳でもなく、とにかく人の姿の無い閑散とした所でしたしょうがなく荷物を持ったまま鋸山ロープウェイ乗り場まで海沿いの道を歩いて行きました通り端に小さい鳥居の諏訪神社がありまして、そこの小型の狛犬が大層変わった格好で可愛らしかったので写真に収めました。 横浜中華街にある狛犬などに似ている事が調べて判りました。首を傾げて耳を横に張り出すようにして、小さいのでとても可愛く見えます。どうやら唐風の狛犬で、唐獅子とも言えるだろうとの説明があるHPをやっと見つけました。典型的な南獅との事ですが、説明文にある「いかめしい」という表現は実物からはどうしても思いつけない姿でしたよ台座には何一つ彫り込んだ時代や人名は見つけられませんでしたけど、神社仏閣が好きであちこち巡ってはいますけど、こんな風変りな狛犬に会った記憶がありませんようやく着いた鋸山ロープウェイは、鋸山山麓駅と山頂近くの海抜329mの鋸山山頂駅を結ぶ、全長680mのロープウェーです40人の乗客とガイドさんが1人乗り、高さを増すにつれて開ける展望に説明をしてくれました。南房総国定公園に指定されている鋸山一帯を上から眺めると、千葉へ着いてからずっと目に鮮やかに飛び込んで来るウバメガシの緑のモザイクが何所までも続いているようです。山頂の展望台から見た、東京湾対岸の久里浜方面です。浜金谷‐久里浜間は「東京湾フェリー」で35分程で繋がっています。この日は午後になってから少しずつ雲が多くなって来た為、対岸の景色がすっきりとは見えませんでした冬の空気が乾燥している時期には、くっきりと真っ白に雪を被った富士山が見えるそうですよ(どーせアタシには見せてくれないんだろけどさ)同じく展望台から房総半島の南端方面を見た写真です。右端に薄く伸びた影は館山です。房総半島ってすっごく大きいんだな~鋸山の山頂は殆どの地所が、今から約1300年前、聖武天皇の勅詔と光明皇后の言葉を受けた行基菩薩によって神亀2年(725年)6月8日に開山された日本寺に属しています。沢山のサイトを検索して予め調べて行ったのですが、なんともこんなにも沢山の階段階段階段の恐るべし山だったとは行ってから気付きましたでもせっかく来たのですからいくつかのポイントへ行かない手はありません・・・と初めは考えて昇り出したのでした初めから知っていたら行くのを諦めていたと思います(爆)・・・それ程すごい上り下りの階段地獄でしたまず境内の山頂エリアにある「百尺観音」です。世界戦争戦士病没殉難者供養と交通犠牲者供養のために発願され、昭和35年から6年の歳月をかけて昭和41年にかつての石切場跡に彫刻完成した磨崖仏です。ここへの道の両側は切り立った断崖で、見上げるように高い岩と岩の屏風のような間の道を行くのです。両側の崖には無数のノミの後が刻まれています。鋸山の採石は昭和57年まで続いたそうですが、この写真の石切り場後はもっと前期のものです。長い間房州石の産地として、山が変形する程にノミを打つ槌の音が響いていた場所だったんですね磨崖仏の左上方に見える場所、これが私が一番行きたかった所、有名な鋸山の「地獄覗き」ですしかし見えたは良いけれど、辿り着くまで再び延々と続く階段を上らねばなりませんでした長くなってしまったので、鋸山編その2へと続きます