賞味期限改ざん問題で騒がれている北海道のヒット商品
【白い恋人】のお話です。
確かにしてはいけないことを長年に渡ってしてきたことは問題です。
昨日TVのニュースで石屋製菓社長の会見が報道されていました。
とても悲しそうな表情で「皆さんは賞味期限の長いものから選んで買われるので、どうしても古いモノが売れ残ってしまう。期限切れのものは実際の所食べて大丈夫でもそれは売ってはいけない、売れないのです。」といった趣旨の発言でした。
彼の表情が必死に何かを訴えているように見えました。
マスメディアも消費者も一方的に彼らを責めています。
でも、これは企業側だけの問題でしょうか?
もっといえば【白い恋人】だけの問題ではなく、食品業界全体が悩んでいる問題なのだと思います。
今も世界のどこかでいつも食糧危機が起こっているというのに、日本で廃棄される食品は膨大な量だといいます。
メーカーはもとより、スーパーもコンビニも懐を痛めてまで商品を捨てなければならないのは心外だと思います。出来ればそんなことはしたくないでしょう。
それでも現法のもとでは廃棄しないと会社が罰を受けます。
賞味期限の表示は消費者の安全を保証するものですから必要なことだと思います。
政府によって定められ、消費者の購買行動によって選別され過ぎた結果が今回の事件です。
私たち消費者は必要以上の賞味期限を求め過ぎてはいないでしょうか?
今日、明日中に食べる食品に2日以上の期限が必要ですか?
私たち消費者がほんの少し譲歩して、賞味期限の少ないものから買うようにするだけでどれほど多くの食品が救われ、食品メーカーやショップも救われ、廃棄されずにすむことでしょう。
政府は地球温暖化対策と共に食糧危機に対する啓蒙運動も展開する時期がきていることを実感として感じます。
日常にある私たちの無意識の欲を見直してみませんか。
賞味期限は自分が消費するだろうギリギリのものを買うようにしましょう。
最後に、私は食品関係の会社とは縁もゆかりもないことをお断りしておきます
追記(2008/02/21):その後製造販売を再開してからは以前にも増して売れ行き好調のようですね(^^ゞ