カテゴリ:ホスピス
『緩和ケアでのアロマセラピー講習会STEP3』を開催しました。 午前中は、六甲病院のホスピス病棟開設にご尽力され 在宅ホスピスのクリニックを開設された関本雅子先生から 「入院・在宅・施設での看取りを考える・・・求められるボランティアとは?」と題して がんをめぐる日本の現状と在宅看取りの現状について、 在宅ホスピスの利点や欠点などを含めて 最新のデータを交えてパワフルにお話されました。 日本人の3分の1が、がんで死亡する時代になり、 今後の団塊の世代が大量死(失礼な言い方ですみません・・)を迎える時期がくる その看取りの場所が足りない・・・ 高齢者の施設では、看取りを嫌う場所も多く、入院させようとするし 病院だって手一杯、ベッドが足りません 更にホスピスに入院できるのは、宝くじに当たるようなものになる。 最期はどこで過ごしたいか、考えておかなければいけないし 看取りの場を増やす対策が必要な時代になっています。 緩和ケアのスペシャリストとして、知識、技術そして温かなハートの関本先生ですから ホスピス医の研修にも熱い思いにあふれておられます。 「日本緩和医療学会」が2008年に発表した「がん補完代替医療ガイドライン」では アロマセラピーだけが、「行うように勧められる」というBランクの推奨されました 先生が勤務されていた緩和ケア病棟でも、患者さまがもう一度と望まれたものは お風呂とアロマセラピーのタッチだったそうです アロマのタッチが望まれていて、うれしいですね。 最期まで望んでもらえるくらい気持ち良いもの・・・ タッチの技術もですが、人間的にも大きくなりたいと思います 関本先生は、後輩のホスピス医が、がんになり、 その闘病の様子や、死を看取り、その方たちから教えてもらったこととして “その人が大切にしていることや、その人らしさを最期まで守ってあげること” それが、一番大切なケアではないかと結ばれました。 緩和ケアで関わるものとしては、 その人が大切にしていることを最期までさせてあげること 大切にしていることや思いは何なのかと早く知ってあげること そうして、患者さまの心に寄り添った伴走者となれるのだと私も思います。 後半の、私が担当する「実践!緩和ケアでのアロマセラピー」では これまで私が担当させて頂いた貴重な患者さまから教えてもらった 痛みが強い方、浮腫がある方、浮腫がある方、便秘がある方 不安が強い方へのアロマケアなどを具体的に考えてもらう時間を持ちました。 皆さんならどんな精油を選び、キャリアオイルは何を使い 何パーセントにブレンドするのか? また、どの部位を、どのようなタッチや手技で行うのか その時の体位はどうするのか、 それぞれに考えてもらって、発表してもらいました。 その方へのアロマケアの目的 アセスメント そして、ブレンドや手技、体位や注意点について考えてもらいましたが 他の方の発表を聴くことで、それぞれの視点の持ち方などにも 感銘されたり、閃いたり、貴重な時間が持てたのではないかと思います。 次回は、STEP4、実技編が11月6日へと続きます。 今回の症例へのコンサルテーションを含めて、 緩和ケアで多い症状に対してのアロマケアとして アロマトリートメントの実技を行っていきますね~ ご参加には、これまでのSTEPに参加された方に限りますので 関西アロマセラピストフォーラムのホームページをご確認の上 お問い合わせくださいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011年10月17日 12時19分25秒
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