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医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記

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2012年03月21日
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カテゴリ:タッチケア
3月20日 春分の日 神戸布引ハーブ園で

「NPO法人タッチケア支援センター」さん主催の

第二回タッチケア・フォーラム 『タッチ、その癒しと祈り』 で

“東日本大震災における避難所・仮設住宅でのアロマ・マッサージ支援報告”

をさせて頂きました。

$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記



東日本大震災への支援活動へ

17年前の神戸の震災では、さまざまな形態のボランティアが生まれ、

ボランティア元年と呼ばれました。

私自身も、少し落ち着いてからは、在宅避難者として

半壊の家と避難所への往復の暮らしのあと、

夏には、神戸市西区の仮設住宅で、3人の子ども達と1年暮らしました。

被災当時、看護学生だったことから、避難所での足湯隊というボランティアも始め、

そこで“人のこころを開く温かな関わり”という支援方法に気づき、

医療の中で五感を癒すアロマセラピーを使ったタッチケアを行っています。



1年前の3月、日本全土を震撼させた東日本大震災では、

自分自身が17年前のトラウマを感じていることを知る事となりました。

テレビの映像を見る度、恐怖と共に哀しみが押し寄せて、大泣きしていました。

早くから避難所でのボランティアを始めた私は、被災された方たちの苦悩を聴くうち

自分の被災時の体験や、その後の生活の不安や悲しみをも語る場を失い

いつまでも被災者でいてはいけないと、封をすることになったのです。


被災者としての自分がみじめに思え、敢えて見ないようにと

支援者としての活動を選んだのでした。

その頃、支援活動の場としてつくられた“女たちの家”でも、

わたしよりもっと悲惨な体験をされている方のためにと

お話をうかがい、御手伝いをしていました。

病院での仕事が始まり、ボランティアをする余裕もなくなり

夏には、ボランティアにもいかなくなりました・・・

もっと何かできたのではないか、もっと続けて誰かの役に立たないといけないのではないか

そんな風にも感じて自分を責めていました。



でも、温かな人の関わりが人のこころをひらき、問題を解決していく力を引き出せることを

ボランティアを通して感じていました。

その経験が、産婦人科で働き出した私に、新たな道を拓いてくれました。


人の記憶や感情に揺らぎを与え、神経を和らげ豊かさを取り戻させる

精油の力を借りながら

人のこころとからだ優しくふれるアロマのマッサージが

人との信頼関係や、自分自身とのコンタクトも可能にし

自己治癒力のスイッチが入り、他者を受け入れ、その人らしさを取り戻す

内側から湧き出すような変化を発動させます。


そうしたダイナミックな変化に感動しつづけアロマナースとなった私は、

この度の被災された方たちのこころに触れるタッチを行いたいと、

5月の連休から岩手県に2回、夏には福島へ、そして12月には宮城県南三陸町へと

アロマとタッチケアという、温かな関わりを届けるボランティアを行いました。



また3月17日、18日に、南三陸町と女川町へと5回目のアロマボランティアに向かい

現地から帰ったばかりでの発表となりました。

1年経った被災地の現状を踏まえ、被災された方々の想いをお話したいと考えていました。





3月11日の夜に放送された、映像‘12の“生き抜く~南三陸町の鎮魂と復興の一年”に

同じ職場で働く妻を亡くされた辛さを語っていたSさんは

12月に伺った時に、集会場で出会った方でした。

妻との数々の思い出を語り、これからの育児の苦悩を語りながら

冗談を言い合いながらユーモア一杯に笑って

そして一緒に涙を流しました。



$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記




何度語っても奥さんは戻ってこないし、喪失感は幾度となく襲ってきます。

どれだけ哀しく辛いことでしょう、癒せることが出来るとは思えません。

それでも、人の中に育まれている生き抜く力を信じたい。

人を思う気持ちや人とのつながりの中に、ケアのこころが見えかくれしています。

“あなたの中にわたしがいる”


人のこころとからだに触れるタッチケアを行っているということは

出会った方たちの人生の物語の1ページに触れていること。

そんなお話をしました。

$医療にホリスティックケアを広めたいナースの日記




震災で心身が傷ついた時、私達はどのように“ふれあい”

支え合いながら癒し、回復していくのか?


午後からの第二部では、心療内科医師の明石麻里先生と

エサレン研究所のシャー・ピアス先生をお迎えして

古来からタッチや祈りが私達の癒しにどのように用いられてきたのか? 

そして、”祈りとともにふれる”こととはどのようなことなのか? 

講義と瞑想誘導、そして、気功を取り入れたワークショップもありました。

『My body is the temple~♪』

シャー・ピアス先生の穏やかで温かで深い静寂に導いてくれる声が耳に焼き付いています。

このフレーズを口ずさむだけで、こころが落ち着いていきます。



タッチを通じての心の癒し・魂への祈りをテーマに、素敵なフォーラムとなりました。

震災から1年目のお彼岸・春分の日に

この神戸の地で、被害にあわれた方達のことを思い、

共に祈る時間を皆様とご一緒できて、よかったです.







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Last updated  2012年03月21日 21時01分53秒
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