日本タッチケア協会
日本タッチケア協会のホームページが新しくなりました。私も2年前に、指導者認定証を頂きました今年、6月10日、東京の日本赤十字看護大学内において第一回日本タッチケア学会が開催されます。タッチケアというと、母から子へのマッサージという親子のイメージになりがちですが皮膚は、発生学的には、脳および中枢神経系と同じ外胚葉から形成され下界からのさまざまな刺激を受けとめる”露出した脳”ともよばれています。人との境界線でもある皮膚に、優しく触れる行為は子どもの成長を促進し、社会性を育むだけでなくおとなにも、不安や抑うつの軽減や気分の改善自尊心が増すストレスホルモンの低下ナチュラルキラー細胞が増加するなど心身両面にわたる健康な生活へと導いてくれます。東日本大震災での被災地でのアロマボランティアでもハンドマッサージというタッチケアを通して被災された方の心が少しでも癒されるようにとこれまでに5回アロマのボランティア活動を行ってきました。昨年5月と6月に岩手県の大槌町と花巻市の避難所へ7月に福島の最大の避難所だった「ビックパレットふくしま」へ12月と今年3月に宮城県の南三陸町と女川町の仮設住宅の集会所へこれまで、述べ28名のボランティアで、合計431名の方にハンドマッサージを行いました。被災後の5月、6月では、被災時のつらい状況を細かく語る方が多く、7月には、避難所でのコミュニケーションのストレスや、仮設の話題が多くなり、12月には個人の体調不良や将来への不安について話される方が増えるなど、お一人30分くらいの短時間のハンドマッサージではありましたがスムーズに自身を振り返る語りにつながったことは、周りにいた、心理カウンセラーや傾聴ボランティアを驚かせました。タッチケアの、人の境界線に優しく触れるという行為から信頼関係を結ぶのも早く、温かな手をとおして、瞬時にラポールが形成されました。五感に響くアロマオイルを使ったハンドマッサージは、今ここを思い出すマインドフルネスの要素もあり自然にその方の語りが始まるという効果を実感しました。対面で優しく手にふれ、触れられる心地よさから、思わず被災時の恐怖を語り始め、家族を失くした哀しみを吐き出されます。喪失感や恐怖と不安が入り混じる中、触れられることから、自分や人とのつながりを取り戻していかれる姿を何度となく見せてもらいました。第一回タッチケア学会では、今回は親子のタッチケアだけでなくタッチケアをふれあいの基本として、一般演題を募集されているので私たちの被災地でのハンドマッサージボランティアについてを発表しようかな~と考えています。でも、もうすぐ締切だし・・・抄録間に合うかな~今年もゴールデンウィークは、仕事三昧です