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カテゴリ:現代詩ー母系
唐突かもしれないけれど
それは やってくる だから 備えておくんだ 唐突かもしれないけれど 唐突にやってくるのが それなんだ まるで パソコンにほんの少し水がかかり あっ というまにショートして 一切の起動力を 失ってしまうように それは 唐突に やってくるものなんだ 備えておこう いましたいこと いまでなければ できなくなるんだ 備えておこう あっ というまに ショートして しまうかもしれないから 母に電話した おかあさん 元気? 母の声を聴く 聴き取るんだ 母の声は いつもぼくを 安心させてくれるんだ 母の声 それがいつも ぼくを 安心させてくれるんだ なぜだかわからない なぜだかわからないけれど ぼくを 安心させてくれるんだ 母は ぼくが電話すれば 自動人形のように しゃべりだす その声を聴く 内容よりも その声が ぼくを 安心させるんだ 母が ぼくを どう思っているのか 計り知れない ピンクのベールで ぼくを包み込んでいる ああ ぼくは 母に支えられ 母は ぼくに 支えられているんだろうか ピンクのベールで ぼくは 包み込まれているんだ 唐突かもしれないけれど それは やってくる 備えておくんだ いつでも 来いよ いつ来ても いいぜ ぼくは 母に 電話した おかあさん 元気? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/05/03 06:37:34 AM
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