和希ちゃん8383のブログ

今回の一言
アマンダ・サイフリッドがいい！

2009 フランス、カナダ、アメリカ
官能、サスペンス

監督
アトム・エゴヤン
Cast
ジュリアン・ムーア
アマンダ・サイフリッド
リーアム・ニーソン
マックス・シエリオット

ストーリー
大学教授の夫デヴィッドと婦人科医のキャサリンは2人共多忙な毎日を過ごしており、すれ違いも多かった。
高校生の息子マイケルは最近キャサリンとろくに口も聞かなくなり、彼女を勝手に家に泊まらせたりしていた。
自分の言う事を無視する息子とすれ違いばかりの夫との間でキャサリンは虚しさを抱えながら日々を過ごしていた。
キャサリンの病院の窓からはホテルが見えたが、いつもそのホテルに出入りする美しい女性が居て、キャサリンはよくその女性の事を眺めていた。
そんなある日、デヴィッドの誕生日に合わせサプライズパーティーを開いた。
しかしデヴィッドは飛行機に乗り遅れ、結局パーティーが開かれてる間に帰って来なかった。
キャサリンはデヴィッドの様子に疑問を抱き、彼の携帯メールを盗み見ると、誕生日の夜、女学生と一緒だった事が分かった。
傷付きながらもまだ確信的な証拠でもなく苛立つ日々を過ごしていた中、あるレストランのトイレで美しく若い女性クロエと出会う。
彼女はトイレの中で泣いていた。
キャサリンは彼女がいつも窓から眺めホテルに出入りしていた高級娼婦である事に気付いたが、泣いていた彼女に優しく接した。
そしてキャサリンは突然ある考えが浮かんだ。
後日、クロエが居るであろうホテルのバーに入ると、やはり彼女は居た。
クロエはキャサリンが自分に会いに来たと気付き話しかける。
キャサリンは言った。
「あなたは夫の好みね」と...。





感想
(ネタバレします)
ジュリアン・ムーアはこういう虚しさを抱えた中年女性という役柄が抜群に上手いです。
そしてリーアム・ニーソンも同じく魅力的に見える中年男性というのが抜群に上手いです。

この作品は「中年夫婦の距離感」というのが物凄く良かったと思います。
これがダメだとストーリーがペラペラになってしまいますからね。
うちもまだ30代ですがすでに人生の半分を夫と過ごしているので「中年夫婦の距離感」があります。
だからこそキャサリンの虚しさは共感できる部分もあったりします。

そしてクロエ役のアマンダ・サイフリッドはとても美しい人です。
彼女は時に子供の様な笑顔で、時に知的な若い女性、時にとてつもなくセクシャルで、同じ女でも確かに彼女の中にエロティシズムを感じるなぁと思います。
もちろん髪型や衣装や映像のおかげもありますけど。
疲れ果てながらもまだ身体は男性を求めてる40代～50代のキャサリンが、クロエと夫の様子を想像して体が火照るのは分からないでもありませんね。

また夫の不義を暴くはずが、依頼したキャサリンの方が追い詰められていくストーリーがとても女性らしくて良かったと思います。

しかし映像も綺麗だし、下世話なストーリーをここまで綺麗に魅せているにも関わらず、サスペンスとしては弱かったと感じます。

クロエの狂気さが全然見えないんですね。
クロエはサスペンスによく出てくる様ないわゆる「ストーカー」まがいの狂人って感じではないんですが、明らかにキャサリンを諦めてませんし、息子を使って家の中にまで入るくらいだし、息子とのセックスでキャサリンを想像するくらいですから、やはりそこにはドロドロっとして身勝手な狂気さが必要な気がします。

クロエが果たしてなぜキャサリンに惹かれたのか？もよく分かりません。
母親の形見がアイテムとして登場しますが、キャサリンに母親の面影を見たのかもちょっとよく分かりませんしね。
娼婦として生きるうちに本当の自分を出せるのは母親の様な女性だと考えたのかもしれませんが、そーゆーのも描かれてませんでしたし。

またラストシーンもよく分かりません。
デヴィッドとの事はまぁなんとかなるかもですが、息子とキャサリンはそう簡単に和解出来なさそうですけど。
まさかキャサリンに近づく為に自分が利用されただけなんて健全な男子高校生がそう簡単に理解するとは思えないんですが。

いずれにしてもキャサリンとクロエのレズビアンシーンもありますし、喜ぶ殿方も居るかもしれません。
クロエ役のアマンダ・サイフリッドは本当に美しい子なので、男性も女性も楽しめる官能サスペンスかと思います。

my評価6点(10点満点中)





概要
2003年にフランス・スペイン合作で製作され公開された「恍惚」のリメイク作品。
クロエ役のアマンダ・サイフリッドは2008年公開の「マンマ・ミーア！」でメリル・ストリープ演じるドナの娘ソフィ役を演じ、劇中では吹き替えなしで歌うなど若手実力派女優として注目された。
後に「ジュリエットからの手紙」「レ・ミゼラブル」「Ted2」「PAN-ネバーランド、夢のはじまり-」に出演するなど活躍中の女優である。
また今作の撮影中、リーアム・ニーソンの妻ナターシャ・リチャードソンが事故により脳死状態となり撮影は一時中断された。
ナターシャ・リチャードソンはその後死亡し、ナターシャの死後1週間後にリーアム・ニーソンが戻り撮影が再開された。
今作は批評家達のレビューサイト「ロッテン・トマト」では51%の支持率、評価点5.7点(10点満点中)となった。






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