テーマ:最近観た映画。(40123)
カテゴリ:映画(さ)
今回の一言 君の心って神の世界だね。 2000 アメリカ SFX、サイコ、サスペンス 監督 ターセム・シン Cast ジェニファー・ロペス コルドン・ジェームズ ヴィンス・ヴォーン ヴィンセント・ドノフリオ ストーリー 脳科学研究所の医療施設キャンベル・センターで働く小児精神科医のキャサリン。 ここでは最先端の医療技術を屈指して、相手の精神世界に入り込み治療を行うという装置が使われていた。 被験者のエドワードは長い事昏睡状態。 彼の精神世界に何度も入り込んでいるキャサリンはエドワードとの信頼関係は築けているし、もう少しで成果が出そうなところで足踏みな状態を何ヶ月も続けていた。 一方その頃。 街では女性ばかりを狙う連続猟奇殺人事件が起こっていた。 FBI捜査官のピーターは7人目の犠牲者が出たところでとうとう犯人カール・スターガーの居場所を突き止め、捕まえる事に成功した。 しかしカールは発見時、意識不明で倒れていた。 カールは重い精神疾患を患っており、とうとう昏睡状態となってしまったのだ。 しかしカールは倒れる前にすでに8人目の女性を誘拐、監禁し、セル(監禁房)に閉じ込めていた。 FBIはセルが完全オートな事を知る。 しかしこれまでの犠牲者の共通点として、監禁されてから死亡するまでに40時間の猶予があった。 なんとか8人目の女性を助ける為、FBIはキャンベル・センターに向かい、カールの精神世界に入り込み監禁場所を聞き出すよう、キャサリンに要請するのだった...。 感想 (ネタバレします) ふーむ、かなり独特です。 いくら猟奇殺人系サスペンス大好きの私でもね、これはちょっと...。笑 そもそも頭おかし系はあまり好みではないですしね~「マルホランド・ドライブ」とかね~意味不だよね~。笑 (カテゴリ別一覧検索「ま」から見れますのでよろしくどうぞ) しかもこの作品、当時けっこー話題になってた気がしますし、ジェニファー・ロペスも売れてきた頃ですし、そこそこ期待したんですがなんだか映像重視って感じです。 デザイナー感てゆーか。 まぁいくら映像重視でもストーリーがしっかりしてて面白ければ文句ないんですよ。 しかし結局のところ、全ての謎解き要素は精神世界の中で行われるんです。 ところが精神世界は現実ではないので、話はとびとび、意味不な映像、幼少期のトラウマ、被害者達の謎の格好と結局のところ知りたいところはよく分からん!! 作中でピーターが「虐待を受けたって真っ当に生きる人間なんかたくさん居る、人を殺したりする事なく」と言ってます。 そうなんですよ。 幼少期の父親からの虐待シーンはまぁ必要でしょう。 ましてやFBIは8人目の女性を助ける為ですが、キャサリンはカールの精神世界に入ってからは少年を救う事が目的になってしまってますから、彼女の動機やラストでの小児精神科医としての成長を描く上でも必要な映像だったと思います。 しかし私としてはもう少し猟奇的な部分がどこから来るのか?が知りたかったわけです。 そう、虐待を受けたって真っ当に生きる人間は居る! でも彼はそうならなかった。 そこが知りたいわけですよ!! まぁ言わずもがな水が大きなトラウマになってるのはよく分かりましたし、だからあの殺害方法なのも分かりましたよ、うん。 あとなるほど、と思えたのが「怪我した鳥を助けたかった、でも父親に見つかったら酷い目に遭わされる、だから殺した」ってシーンです。 殺した=救ったと認識しながらも心のどこかでそれが正しかったのか?と悩み、歪んでいった。 それを象徴するかの様に鳥の姿や鳥の頭などが作中に登場します。 しかしじゃあなぜ女性をターゲットにしたの? しかもなぜ毎回監禁なの? なぜ監禁場所は必ず四角いの? なぜ「白」にこだわるの? なぜ鳥の頭と女性の体をすげ替えるの? なぜ両性具有の人物が登場するの? その辺意味不です。 全部幼少期に受けた虐待のトラウマで片付ける気だよ、おい。笑 なんとなく答えを探せばありますよ。 女性がターゲットなのは狙いやすいからとか、母親が居なくなったせいで父親に虐待されるようになったから女性そのものを恨むようになったとか、幼少期におばあちゃんのあそこを見させられていてそれが不潔に見え、女性に対して歪んだ感情を抱くようになったとかね。 両性具有からの想像はもしかしたら父親の命令でおばあちゃんと無理やりさせられたのかもとかね。 性に対して大きく歪みそうだし。 いずれにしても少ない少ないヒントを元に、半分想像です。 映像で伝えてくれよ~。笑 蛇も象徴的でしたが異性へのコンプレックスや性へのコンプレックス、恐怖、支配願望などからきてそうですね。 とにもかくも女性が操り人形になってるシーンや「白」へのこだわりなんかはもう結局分からないままだし、ストーリーからも消えていきました。笑 そもそもキャサリンは始め監禁場所を見つける為だったのに、それはどっかいっちゃってるし、それをやったのは結局ピーターっていう。 結局、監禁場所を知る為にはなんとかしてピーターを精神世界に入れなきゃいけない。 その為にはキャサリンを危険にさせないといけない。 それでキャサリンを救うヒーロー的な流れで精神世界ピーター入る。 けど、そんな事より監禁場所のヒントを見つけて「さぁ帰ろう!」と。 なんて酷い脚本なのか...。 あと1番はぁ?ふざけてんの?と思ったのがキャサリンの精神世界です。 いくら子供を愛していようが、幸せに暮らしてようが、人間ならそれなりに良くない感情や負の思いなんぞ持ってるはずです。 ところが彼女の精神世界はとても穏やかで桜が咲き乱れ雪が降り、彼女自身は女神様と。 もちろん彼女の精神世界ですから彼女が望めばある程度はそーゆー世界に出来るでしょうが。 なんてゆーか君の心ってまるで神の世界だね、と言いたくなるほどご都合主義な世界で出来てます。 そんな簡単にメンタル面整えられて、神様の様な清らかな心に出来る奴なんて居るわけねーし!笑 観る価値はないかと思うのですが、精神世界の映像美、SFファンタジーの様な不思議空間、そういったものだけを考えるなら好きな人は好きかと。 my評価2点(10点満点中) 概要 CMやPVなどで人気となった監督ターセム・シンが手掛けた初映画監督作品。 その独特の映像やメイクなどが話題となった。 主演は「アウト・オブ・サイト」のジェニファー・ロペス。 MTVムービーアワードでジェニファー・ロペスが主演女優賞を受賞。 その他、アカデミー賞など数個の映画賞においてメイクアップ賞や衣装デザイン賞などにノミネートされている。 ザ・セル 【字幕・吹替え】ジェニファー・ロペス【中古】 全巻セット2パック【中古】DVD▼ザ・セル (2枚セット) 1、2▽レンタル落ち【ホラー】【10P28Sep16】 【中古】ザ・セル デラックス版 特別プレミアム版/ジェニファー・ロペスDVD/洋画サスペンス 【新品】ザ・セル Blu-ray お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.10.01 11:49:47
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