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カテゴリ:総合
1960年、イギリスのストーク・マンデビル病院。留学中の医師、中村裕は衝撃を受けた。障がい者とは「保護されるべき人」であり、ベッドで安静にしているもの、というのが日本での常識だった時代。中村が師事したルードウィッヒ・グットマン博士は、治療にスポーツを積極的に取り入れ、身体機能の強化と回復で高い成果を上げていた。 多くの患者は半年ほどで社会復帰を果たし、自分たちの生活へと戻っていく。その生き生きとした表情は、人目を避けて暮らしがちな日本の障がい者とはまるで違っていた。「失われたものを数えるな、残されたものを最大限に生かせ」。中村がグットマン博士に学んだのは、その理念だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023.10.24 23:17:40
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