カテゴリ:旦那さんの生活
だんなさんも手術から一日経ち、少し落ち着いたようです。
相変わらず痛みはあり、しんどいらしいですが、痛みにも慣れつつあるとか。 鼻に入ったガーゼがどんどん血をすって膨らむので、昨日見たよりも鼻の大きさは1.5倍くらいになっていて、視神経も圧迫するので充血涙目。 でも、起き上がっている時間も増えて、お話も少しづつするようになった。 ああ、よかった。 今日は朝、昼(こどもつき)、晩の3回顔を見に行ってきました。 でも、病院って本当に特殊な空気があるところだな。 一時期看護婦さんとかお医者さんになりたいと思ったことがあるけれど、病院にいくととたんに「あたしにはできない。本当にすごい人たちだなあ」と、素直に感謝の気持ちでいっぱいになります。 ナースステーションに氷のうをもらいに行ったとき、向かいのお部屋のおばあちゃんが「助けてくださいよぉ、、ちょっと、助けて、、、」と誰かを求めていた。 私はのこのこと「どうしたんですか?」と声をかけにいったらいきなり「ああ、よかったよぉ~、助かりましたよぉ~」といいながら、私の手をぎゅっとつかんではなさない。 その手は、ひんやりとして、ろうみたいにツルツルしてた。 小さな骨ばった手。 通りかかった看護婦さんが「どうしたの?」といって入ってきて、様子を察し 「おばあちゃん、寂しいねえ。でも、この人を待っている人がいるのよ。だんなさんがあっちのお部屋で待ってるの。」といいました。 なんだかその言葉がとてもずっしりと響いて、私はすごく胸が締め付けられた。 おばあちゃんの手を両手で握って、おばあちゃんの手、冷たいね。あたしは、あったかいよ。 といってちょっとさすったら、ありがとう、といってた。 このおばあちゃんに昼間、娘さんかお嫁さんだと思われる人が来ていたのはしっていたから、一人寂しく孤独に入院しているわけじゃないのはわかってた。 でも、寂しかったんだね。 病院というところは、物悲しくて寂しくて、「やっぱ病院って特殊な空気だねえ。」なんていやな思いもするんだけれど、それ以上に、今私と共にいてくれる人たちへの感謝の気持ちを運んでくれる。 だんなの暖かい手、こどもの暖かい手。 私の手。 最近、ずいぶん感傷的な私。 でも、かけがえのないものに触れている気がするし、私の人生でとてもとても大切なことが起きている気がするのです。 ここから、どれだけのことを拾っていけるのか、勇気を持って真正面から受け止めたいと思います。 せっかく出会えたんだもの。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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