カテゴリ:子育て環境とシャカイ
今日から、iSB公共未来塾第2期がスタートしました。今日は初回のオリエンと公開セミナー。
せっかくの経験なので自分の備忘メモとシェアってことで書き記していこうと思います。 ●ワールドカフェは、ポーラースタープロジェクト実施の時にエッセンスを取り入れさせてもらったんだけど、自分が参加したのは初めて。 NPO界隈にいると、グループワークにはずいぶん慣れるんですが、対話を重ねるって楽しいし、違うカテゴリの人と対話する事はもっと楽しいとあらためて思った。 ディスカッションではなくダイアログ。 19歳の学生さんからシニア世代までが同じテーマで語ってました。 今日のテーマは「社会的起業が切り開く公共の未来」でした。 大きなテーマについて、 1)自分たちの身の回りで起きている問題はなにか? 2)どう解決され、どうなっているべきか? そして、 3)自分は何ができるのか、他の人からどのようなことをしてもらいたいか? と、3つのお題で3回転。 メンバーを変えて対話を重ねていきました。 最初のテーブルでは「少子高齢化」からスタート。 いろんな話が出たんだけど、 ここでは「実際って、どうなの?いったいどうしたいんだ?」という問いが浮かぶ。 少子高齢化が進んでいる事は間違いない。 だけど、暮らしている実感としては、正直分からない。 就職難というけれど、確かに就職活動は大変そうだけど、 本当に仕事はないのか? 選びすぎじゃないのか? マッチングできてないだけじゃないの? そもそも本当に働きたいと思っているのか? などなど。 「事実」が、まだ「自分ごと」になっていない気がする。 自分ごとなんだけど、まだリアルさが足りないのかな。。 それとも視点がいまだけを見ているから分からないのか。 もう少し、「それって、本当ですか?」っていう対話を重ねてみたかったな。 社会的な課題は、山ほどある。 人の暮らしの数だけ、ある。 だけど、自分が選び、事業として解決していきたい課題は一体なんだろ? 子育て支援+ワークシェアがやりたいと思っているけど、 なんとなくはいいと思うんだけど、 実際どんな課題を、どんな方法で解決していける? どんなインパクトを社会にもたらせる? そんなことを、じっくり自己対話していこうと思いました。 改めて、今日のテーマを考えてみると: 1)自分たちの身の回りで起きている問題はなにか? =>何かにチャレンジする意欲を持ちにくい。 プロセスを楽しみきれない。 やりきることを待てない社会。 できない、とは思ってない。 むしろ昔よりも、チャレンジすることはやりやすいと思う。 風潮にしろ、環境にしろ。 そして、「結果がすべて」だという風潮でもないと思う。 むしろ昔よりも、豊かさを求めていると思う。 そしてそして、昔よりも「正直モノが馬鹿を見ない」のでは ないでしょうか? でも、やっぱり「成果」とか「評価」を求めちゃうってとこが あるような気もする。 豊かさを、味わうことが難しい。というのが課題ではなかろうか。 2)どう解決され、どうなっているべきか? 多様な担い手で、丁寧かつ迅速に解決されていく。 マインド的な話でいくと 同じ仲間内だけじゃなく、多様な人たちがもっと対話できたら いいと思う。 去年学生向けのプロジェクトを実施した時に、実感した。 お仲間だけで話しているよりも、問われるし。 なあなあの共感でごまかしていることを「そうなんですか?」 「なんでですか?」と聞かれると、ハッとできるし。 ただ、イベント的に出会うだけでは、時間が足りない。 対話を重ねられること。重ねるだけの時間がある事。 その機会への入り口がいくつか開かれているといいなぁ。 人為的につくるけど、有機的に発展していくための仕組みは どんなものがあるだろう。 義務としてお話を清聴するんじゃー、つまんないもんね。 長続きしない。 居場所だけじゃなく、出番もある場。 自分から参画していくことができる方がいいので完全なる雇用と いうよりも、LLPだとか組合だとか、そんなのも有かな。 フリーランサー、、。 雇われない生き方ってのもいいと思うんだけどね 多様な働き方って、どんだけの種類を生み出すことができて、 どれくらい共存できるんだろう。 3)自分は何ができるのか、他の人からどのようなことをしてもらいたいか? この人と話していると、できる気がするとか、やりたくなるとか、 愛と勇気と知恵(欲張り!)を与えられる大人になりたいです。 そして、愛と勇気と知恵を循環させたいです。 あとは、心をこめておもてなしができること。 心を寄せて対話できる事。 今日「江戸しぐさ」のことがちょっと話題に出ていたけど、 江戸しぐさについては気になっていたところ。 あらためて、江戸しぐさについてちょっとアンテナ立てていこう。 江戸っ子だしね! ●後先生のお話し 公民連携・公共サービス改革についてのお話し。 社会的課題にどう向き合い、どういう形で社会的な成果を生み出していくか。 公的資金との付き合い方、自立した組織であるためのマネジメント。 準市場における公平な競争。それがもたらすもの。 そんなことについてお伺いしました。 NPOもなかなかシビアな状況で、 私も地縁+志縁のNPO理事ですので、NPOに求められているものが シビアになってきているのは感じます。 実力がきちんと評価されるようになってきているからこそ、 しっかり力をつけておかなくちゃいけない。 公的資金との付き合い方について、ちょっと意識が変わりました。 ●佐賀の事例 川島宏一さん 佐賀での事例紹介。 「協働提案」にはちょっと苦い思い出があるんですけど、 川島さんのお話し、面白かったです。 (前いた会社の仲良しOさんになんとなく似ていてすごい親しみを抱きました・・) NPOからすると、行政の方をどれだけ本気にさせられるかがポイントだと 思うけど、それってほんとに、なかなかなかなか厳しい事。 子育ては、いろんな所管がからむし、 立ち位置によって幅広いので、 川島さんが「子育て系は一番議論が激しい」といっていたの、 すごくよくわかる気がします。 対話の中から、建設的に。 持っている経験、お互いの強みを。 信頼関係のある情報交換からはじめる ということは アグリーなのですが、、 実際協働提案にあたり、原則Noから原則Yesにしたということはとても 素晴らしいと思うのですが、、 協働提案とやらをやったことのある立場としては 「yesといってもらったところで、その提案を出したNPOに業務委託を するわけではない」ということは、ちょっとコワイと思いました。 こんなことできますよ、あんな事できますよ と提案しに行ったのち、アイデアだけ頂かれる、、、という経験。 多かれ少なかれ皆さんあるのではないかと。・・ 大きな視点から行くと、 提案してきたNPOよりも、もっと上手にそのサービスを提供できる NPOがいた場合そっちにお願いする事の方がいいような気はしますが、 「その提案をしたNPO」は、どうなっちゃうんでしょうか。 知的所有権とまではいかないかもしれないけれど、 アイデアを出すとこまでしかできない、、でもそれはその団体の ノウハウであり資源でもあるのではなかろうか。 過去、なんど、そんなことがあっただろうか。 そのサービスの必要性を訴え、セミナーなどもやってあれこれ 提案して、事業化されることになったけど、 自分たちは実施主体となりえない、ということで 説明会にすら入れてもらえなかったこともあったよなあ・・ 直接の提案、直接の担い手ではないから仕方ない。 自分たちではできなかったけど、地域の中にその機能ができたから よしとしよう と思う事もできるけど、 それってほんとうにそういうものなのだろうか。 そんなことを考えながらも、新しい公共の担い手としての 行政の可能性を感じ、とても頼もしく思ったりしておりました。 今日は、顔見知りさんも沢山いたし、 ああ、これからはじまるんだなあと実感できました。 明日からまた、シェアしていきますね お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2010.10.18 00:25:54
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