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月の卵1030

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April 8, 2023
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カテゴリ:カテゴリ未分類
長いことブログ更新をサボってしまった。ほぼ1ヶ月。元々途切れ途切れのブログだけど今回は長かった。別に気持ちが落ち込んだとかアクシデントがあったわけではない。

人生の半分を通じて行って来たホームステイ受け入れボランティアを終わらせた。桜が散りゆく4月2日。

私の場合は外国の受け入れのようにお金を貰って受け入れるわけではない。時々交通費程度の謝礼は出る事もあるが、ほとんどは無償のボランティア。
30年以上にわたって受け入れた学生やゲストは100人を優に超える。そこに我が家の季節ごとのパーティーに参加したり、日本語の生徒で我が家に来た人達を加えると200人ほど。
普通の会社員で静かな家庭に育ったウサギにしては賑やかな家庭になった。
ホームステイで長い子は5ヶ月我が家で寝起きした。

そして最後の子は普段の学生寮での生活とはいえ、長い休みや休日などに我が家に来て、遠く国を離れている寂しさを、日本のお父さん、お母さんと過ごす事で紛らわせて勉学に励んだ。6年間。

受け入れが30年以上も経つと、受け入れた子どもたちも、我が子と同じ年代から、最後の子は孫のような年代になった。歳をとったウサギもご隠居もボケないでいい刺激になった。

我が家の子供たちも協力してくれて、時には交通の便がいい自宅にゲストを泊まらせてくれたり、観光や街呑みに付き合ってくれた。彼らもまた学生時代から外国でのホームステイや駐在でお世話になった人たちが居るから。そして、月日が流れ、受け入れた子供達が親になり、その子達が我が家や我が子の家を訪れるようになって来た。

新規のホームステイ受け入れはここで終了であるが、二度三度と訪れてくれるステェイヤーとその家族の受け入れはできる範囲で継続していくつもりだ。
ここは彼らの日本の家庭だから。

学生たちも成長して大学教授や作家や建築家になった。我が家を訪れた時既に市長さんやその国の有名な俳優や弁護士や大学学部長やマエストロだった人もいる。ウサギと同じで皆歳をとったがコロナ禍を乗り切った。グアテマラのマルビンさんのようにコロナで生死を彷徨っても。

先日最後の子を空港に送って行った。我が子がドイツ留学から帰る時荷物が多すぎて全部重ね着して空港で笑われたと言っていたが、まあそんな感じ。一番重たい靴を履いて、分厚いコートを着込んでいた。

桜舞い散る日、空港に向かう後部座席で、彼はユーミンの「春よこい」を口ずさんでいた。


「迷い立ち止まるとき
夢をくれし君の 眼差しが肩を抱く」

私たちはそんなホストファミリーになれたんだろうか。苦しい時、行き詰まった時思い出して貰えるだろうか。

手を振りながら搭乗口に消えた君は私と同じに涙流して去って行った。

空港から帰ると、机の上に蘭の花と私が贈った貝合わせの片方が置いてあった。いつの間においたんだろうか。一緒に家を出たのに。雛遊びの貝合わせは神経衰弱ゲームのように2枚で一組と言った言葉を調べたようだ。

あえて一枚残して、彼なりの「また会える日まで」のサインだろう。



さあ、桜旅。
コロナ禍前のように遅い桜をめぐる旅に出よう。





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Last updated  April 8, 2023 07:01:27 AM
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