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ガチョールトで2泊3日のゲル生活。
また今年もトイレの話。 観光客は皆、日程の中に郊外のキャンプを組み込んでモンゴルの遊牧民生活を楽しむ。まあ大自然の中にホテルなんて無いから、国内のあちこちに、ゲルとバンガローと食事棟とトイレシャワー棟を備えた「キャンプ」と言う観光施設が散らばっている。 遊牧民そのものではないので、観光ゲル内は電気ストーブとベットだけ。生活の匂いはない。 前々日訪れたテレルジ国立公園内にはそのキャンプと呼ばれる施設が20ヶ所以上点在していた。 テムジンお父さんの別荘ゲルはその中で生活するから、遊牧民生活のように周りに羊や馬は居ないけれど、衣食住の体験ができる。 ただし、ゲルだからトイレとシャワーが無い。 男どもは大きな水の入ったポリタンクを抱えて、ゲルの裏手の鉄柵に引っ掛けて上半身裸で頭や体を洗う。 私は上半身裸にはなれないので、日本から持ってきた体拭きペーパーでコソコソと見えないところで体を拭いて着替える。 実際の遊牧民のゲルにはおばあちゃん、おじいちゃん、孫や、若者がいてどうやって生活しているんだろう。 困るのはトイレ。去年トイレが遠すぎるから(ゲルから鍵を開けて門を出て、門の周りを150m歩いて、次の敷地の門の鍵を開けて30m登って到着)と夜中のトイレ用に、私用にゲルから30mの敷地内に設置してくれた簡易トイレは消臭剤が無くなったとかで今年は無し。 今年はゲルを出て、20m歩いて、門の鍵を開け、100m歩いて隣の門から隣の敷地に入り、300坪ぐらいのその1番遠くの端っこにあるトイレに行く。去年より50m近くなったが早め早めの行動が必然。 考えた。 テムジンお父さん、どうしても自分の敷地内にトイレを置きたく無いんじゃなかろうか。 去年の100坪ほどの柵で囲まれた小さい土地内のトイレはその前の年にお父さんがトイレごと売った土地。 今年の300坪ほどのトイレのある隣の土地も、去年は自分の土地だったところを売って建物を建設中。 どうやら土地を売る前に屋外トイレを自分で設置して、そこの住人が住むまでは使っているらしい。 或いは、1番端っこにトイレを作るから、端っこを切り売りするとトイレは売った土地内になってしまうと言うことか。 だからその土地の鍵を持っているんだ。 ちなみにまだ残っている広大な土地には車で入れる大きさの大きな門がまだ3ヶ所付いている。 ここの今出入りしている門の区画はお父さんの弟に売ったそうだ。 お父さんは今年まだまだ有る自分の土地に建物を建設する計画。そうしたら自分の建物内にトイレができる。 ジェシーだけは自由に広大な敷地を飛び回り、うんちをする。但し、そのあとテムジンがそれを花の中から探し出し、トイレに捨てに行くのだ。 夜、お父さんが、トイレが遠いから近い場所を教えると言う。付いていくと敷地の後方の柵に小さな扉が有って、そこにも鍵が付いていた。鍵を開けておくからそこから出て野原でしてねと言う。やっぱり敷地の外じゃん。 木立が有ってどこからも見えない。でもその分夜はちょっと怖い。狼は居ないだろうけど。 月明かりの花摘み。 敷地内で済ませられるジェシーが羨ましい。 今年お父さんが売った土地に家を建てていた。 その前をジェシーが走り回っている。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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