031094
HOME \| DIARY \| PROFILE	【フォローする】【ログイン】

虹色のしゃぼん玉。

全119件 (119件中 51-100件目)

< 1 2 3 >

雲の上には。

ドンヨリとした気分の昼間。僕の気持ちと同様に、灰色の重苦しい雲。おまけにしとしと雨まで降ってきやがった。冴えない一日。僕だって光合成したいんだ。明るさや輝きを力に変えて。日々のストレスを乗り切る元気に変えたい。いっそ、重たい雲を飛び越えて上空へと舞い上がろうか。雲の上にはギラギラ輝く太陽が待ってるから。そうだよね。わかってるんだ。辛いことや障害物は飛び越えてしまえばいいのだ。加速をつけてテイクオフすればいいのだ。上昇気流に乗って、雲を一跨ぎすればいい。言葉にすれば簡単なんだけどね。なかなか大変なことだよね。飛び立つのは自分自身。誰かが無責任に「ガンバレ」って言ったとしても。今は助走期間。高く飛び立つための準備期間。あわてずにゆっくり行こう。そのうちに飛び立つチャンスはきっと来るさ。人気blogランキングへ

October 5, 2006

コメント(2)
ずる休み。

この階段は一体どこまで続くのだろう。登っても登ってもゴールは見えてこない。神様が与えてくれた試練にしては厳しいよね。何度もへこたれそうになりながら足を止めてしまう。人間、頑張りすぎるのも良くないのかもね。ずっと歩き続ければそのうち動けなくなってしまいそうだ。休めばいいよ。そしてゆっくり振り返ってみればいいよ。こんなに高いところまで登って来れたじゃないか。自分の力で一歩一歩登って来れたじゃないか！ずる休み？言いたければ言っておけ。現実逃避？今までの頑張りをなぜ評価してくれないの？少し休んだらまた登るよ。言っておくが、貴様のためじゃない。もちろん会社のためでもない。己のため。自分のため、家族のために登るんだ。顔色を伺いながら取り繕ってへコヘコ頭を下げる貴様！アンタのような人間にはなりたくない。今日もまた酒の力を借りながら愚痴をたれるのかい？ねずみ色の服を着て群れながら、点数稼ぎを画策するのかい？もうたくさんだ。サラリーマン？俺にはきっと向いてないと思う。人気blogランキングへ

October 4, 2006

コメント(0)
激しい雨。

ワイパーの速度をさらに速める。フロントガラスに容赦なく打ちつける雨。一般道ではそれほどではなかった雨足。ハイウェイに入ってから強さを増している。アクセルを踏み込んで一気に加速する。エンジンが悲鳴を上げながら本線へと合流する。前方の車が、激しく水しぶきを上げる。視界が霧のように遮られている。僕は何かに苛立つようにＣＤのボリュームを上げる。アップテンポの音楽が雨音すら打ち負かす。一番右側の車線に躍り出た僕は、さらにアクセルを踏み込む。左側の車たちが後ろに流れていく。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「もう最後にしよう」突然そう切り出した私に、デザートを口に運んでいた彼女は驚いた表情で私を見た。「えっ？」明らかに動揺した様子で表情をこわばらせる彼女。「僕なんかもう忘れて、君は君の道を歩けばいい」「まだ嫉妬してるの？」「嫉妬なんかじゃないよ。僕には君を束縛する権利はないんだから」「じゃ、なぜそんなこと急に？」「僕は君がとっても好きだ。でも君は僕だけを好きじゃない」「あなただって私だけを好きじゃないくせに」二人の間に沈黙が流れた。僕はグラスを手に取り、ビールを一気に飲み干した。窓の向こうには昨日から降り続く雨が強さを増していた。僕は分かっていた。こんな関係が世の中に認知されていないことを。このまま彼女をもっと好きになってしまうのが怖かった。「でも、私はいいのよ。今のままで」彼女がイタズラっぽく私に微笑んだ。彼女の逆襲。その微笑みは、まるで私を試しているようだった。軽い気持ちで始まった恋。人はそれを不道徳だとか、不貞だと口にするだろう。どことなく後ろめたい感じのする恋。僕の心も迷っていた。訳も分からず苛立っていた。彼女を本当は束縛したい気持ちと、彼女を独り占めしたい欲望。そんな心とは裏腹に、彼女に本当の幸せを見つけて欲しいと願う気持ち。「今のままでいいから……」彼女のその言葉が何度も心の中に響いていた。＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊相変わらず、激しい雨がフロントガラスに打ち付ける。僕の心の中に繰り返す、あなたの言葉のように。車は県境を越え、あなたの住む町に入った。また僕はあなたに逢いに行こうとしている。何故だか不意に涙がこぼれた。幾筋の涙が頬を伝って落ちた。こんな僕に、あなたはまたイタズラっぽく微笑むのだろうか……人気blogランキングへ

October 1, 2006

コメント(3)
平々凡々。

何の変哲もない一日が過ぎてゆく。陽は西に沈み、鳥達は巣に帰る。公園で遊ぶ子供達は家路に着く。乗り手のいなくなったブランコが微かに揺れている。夏の喧騒は遠い記憶。心の奥に寂しげな風が吹き込む。今日一日、平々凡々。何事もなく無事に過ごせたことを神様に感謝しよう。今日一日、誰とも話をしなくっても、今日一日、一度も笑顔を見せなくっても、今日一日、ため息ばかりついていても、今日一日、あの人の声が聞けなくっても。明日はまたやってくる。平凡な明日かも知れないけれど。明日はどんな一日になるんだろう。明日はどんな一日にしようかな。過ぎ行く時間をどう感じるかは、自分次第。人生どう生きるかも、自分次第なのだから。人気blogランキングへ

September 28, 2006

コメント(0)
蜘蛛。

雨上がりに蜘蛛が一匹。激しい夕立を凌いで一匹。蜘蛛の巣は濡れてしまって、仕事にならない。それでもじっと身動きもせず、蜘蛛が一匹。ふと視線が合ったような気がした。じっとこちらの様子をうかがっている。辛抱強いのか、腹ペコなのか。やはり身動き一つせず、蜘蛛が一匹。そうだよね。なにがあっても、ひたすら我慢。やがてチャンスが向こうから必ずやって来る。そのときに備えて、じっくり準備をしておくことだ。慌てず騒がず。タイミングを見計らうことが大切だ。ちっぽけな蜘蛛が一匹。大きいことを教わったような気がした。人気blogランキングへ

September 27, 2006

コメント(0)
青の情景。

秘密めいた空間。僕の視線の先には貴女しか見えない。スロウなテンポのピアノの旋律。大人の香りがする都会の夜景。グラス越しに貴女が微笑む。ルージュとは対照的な深い青のカクテル。お互いが寡黙になる。確かに二人の心は繋がっている。シャガールの画の世界だねと貴女に囁く。そうだねと言って貴女はカクテルを傾ける。ほんのりと頬を赤らめる貴女。時が止まったように見つめあう二人。どこまでも青い夜が僕たちを優しく包む。そろそろ出ようか。そう囁いた私に貴女の頬がさらに赤みを帯びた。貴女はゆっくりと頷きながら、上目遣いに私を見つめた。人気blogランキングへ

September 25, 2006

コメント(3)
拝啓　親父へ。

元気でやってるか？膝の具合はどうだ？今日、荷物が届いたよ。ありがとう。もう柿が取れたんだね。一足早くそっちはもう秋真っ盛りなんだね。こんなにたくさん食べきれないよ。ご近所に少し配ったら喜んでもらえたよ。帰れなくてゴメンな。仕事が忙しくってさ。昔から言うだろ？便りのないのが良い便りだって。下の子供が「ジイジのところに行きたい」ってうるさいんだ。落ち着いたらみんなで泊まりに行くから。オカンも元気か？心臓が悪いのがすごく心配なんだ。二人とも、もう年なんだからさ。無理すんなよ。休みが取れたら一緒に温泉でも行くか？楽しみにしてろよ。そうそう、この前、近くに寄ったんだけど。そっちに顔は出さずに、墓参りだけして帰ったんだ。とにかく、無理するなよ。まだまだ頑張って、長生きしてもらわないとね。えっ？俺か？一応、元気だよ。大丈夫だってば。心配すんな。親父の子供だ。のほほんと過ごしてるから。じゃ、またな。元気でナ。人気blogランキングへ

September 24, 2006

コメント(2)
赤い薔薇。

貴女はまるで真っ赤なバラのようだね。いつも情熱的で神秘的な香りを醸しながら。時には激しく、時には淑やかな貴女。そんな貴女を見つめていると、僕の中の野性が騒ぐんだ。無性にその花びらを引きちぎりたくなるんだ。もちろん理性がそうすることを抑制し、僕はただ貴女の美しさに泥酔する。去勢された猫のようにただ虚ろに貴女を見つめながら。貴女はまるで真っ赤なバラのようだね。美しさと共に鋭い棘を持ちながら。時には冷淡に、時にはよそよそしい貴女。他を寄せ付けない美しさは芸術的でもあり、僕の中の繊細な感性を尖鋭化させる。だが貴女は冷静を装い、私との距離を保つ。バラはいつかは枯れる。貴女の美しさは永遠なのか？ならばその美しさを私だけに享受させてくれないか？貴女は艶めかしくヒールを脱いだ。夜の静寂は混沌としたまま、僕は貴女に深く沈んでいった。貴女と共にどこまでも堕ちて行きたかった。高層階からの夜景が遠くで瞬き、時が止まった。もう永遠に離れられない。そんな気がした。人気blogランキングへ

September 22, 2006

コメント(2)
時空を越えて。

もしも時が許すなら、今すぐあなたに逢いに行きたい。だけど時間は意地悪で、なんて冷たいのでしょう。私の想いを打ち消すように、容赦なく時は過ぎゆくのです。こうして私が爪をくわえながら、あなたのことを想い描こうとも。ジェラシーは一層募り、ただ私はため息をつきながら空を仰ぐのです。あなたとの距離は遠く、悲しいほど切ないのです。こんな夜に独りきりだなんて。こんな夜にあなたの声が聞けないなんて。浴びるようにお酒をあおり、辛い気持ちも悲しい涙も全部飲み干そうと思います。あなたは今頃、誰の夢を見ているのですか？涙が止まらないんです。それほどあなたが好きなんです。人気blogランキングへ

September 20, 2006

コメント(4)
花占い。

逢う、逢わない。僕の心は微妙に揺れる。逢う、逢わない。逢えば別れが辛くなりそうだから。逢う、逢わない。君は僕をそれほど惑わせる。逢う、逢わない。最後は自分の心にそっと聞いてみる。花びらが最後の一葉になる。最後の答えがどちらであろうと関係なかった。逢わないで後悔するよりも逢って後悔しようと決めた。君は僕をそれほど惑わせる。僕の心に愛おしい君の笑顔が咲いた。人気blogランキングへ

September 19, 2006

コメント(3)
誘導灯。

横殴りの雨。激しい轟音。心の中に響き渡る。どこから来たの？それとも帰ってきたの？水平姿勢をしっかり保ちながら。瞬間の摩擦音。タッチダウン。エンジンの逆噴射。やがて均整のとれた機体は緩やかに立ち止まる。くるりと私のほうに向き直る。全身を雨に打たれながら。一休みしたら、またどこかに行くんでしょう？雨の中、傘も差さずに行ってしまうんでしょう？そう、私はあなたにとって空港のようですね。またここに帰ってくる時まで、私は待ってます。誘導灯を精いっぱい点滅させて。あなたが私を見失わずに着陸できるように。人気blogランキングへ

September 18, 2006

コメント(1)
たぬき寝入り。

台風が来ても嵐が来ても僕は平気。雷が鳴っても空が真っ暗でも僕は気にしない。慌てず騒がずやり過ごせばいい。慌てなくっていい。きっと元に戻るさ。今はただ、たぬき寝入り。君の心が遠くなる。君が僕から離れていく。僕は君を追いかける？恋愛とは不思議なもので、追いかければ逃げて行き、逃げれば追ってくる。悟りを開いたみたいだね。そりゃそうさ。しばらく人間をやってて、いろいろ経験したからね。うつらうつら。起きてるのか寝てるのか。目を血走らせずむきにならず。恋愛って、夢見ごこちが丁度いいのだ。人気blogランキングへ

September 18, 2006

コメント(1)
ジーンズにてんとう虫。

どこからともなくてんとう虫が飛んできた。やがて彼は、辺りを不規則に旋回したかと思うと、不意に、洗いざらしのジーンズに着陸した。開け放たれた玄関から、間違えて入ってきたのだろう。きょろきょろした様子は、場違いだと悟ったからなのか。歩むことを一瞬ためらったような素振りをしたが、彼はやがていつもの調子で慌ただしく駆け出した。淡いブルーの色彩に、真っ赤な粒がひときわ目立っている。のんびりした気持ちで、彼の様子を高みの見物することにした。それにしても、何をそんなに急いでいるというのか。その様子はユーモラスでもあり、健気でもあった。そうなんだ、彼は彼なりに走っているのだ。無我夢中で走り続けているのだ。立ち止まることを知らない彼は、やがて高いほうへと上りだす。そう、彼は高いところが大好きなのだ。どんなに頑張っても、ここは部屋の中である。飛び立つ前に、私がお前を捕まえて外に連れ出してやろう。外にはすっかり青い空と高い雲が涼しげだった。グウの手をパアにすると、彼は伸び伸びと翅を広げた。名残惜しそうにフラフラと飛行しながら、やがて彼は、風に乗ってさらに高いところに舞い上がっていった。彼はこの冒険を仲間にどう言って話すのだろうか。それとも、また探検に来るのかな。彼は閉ざされた空間があることを知った。私は広々として開放された空間を久しぶりに感じた。小さな彼が、空に大きく飛び立った。どこまでも飛躍する彼のことを、とても羨ましく思った。人気blogランキングへ

September 16, 2006

コメント(1)
ブランコ。

「こんな気持ち、久しぶりだね」「ホント、久しぶりだよね」青空と地面が行ったり来たり。切り裂く風が、優しく頬を撫でる。「子供の頃、近くの公園でいつも遊んだね」「あの頃はホント、楽しかったよね」止まらぬようにさらに勢いをつけて。遠くの雲に少しでも近付こうと思って。「最近どう？　頑張ってる？」「うん、まあね」すっかり大人びた顔をして、どこか遠くを見つめてる。ぼんやり眺める視線の先には、真っ青な空が一面に広がっている。「あの頃に戻りたいね」「うん、それもいいかもね」緩やかな遠心力を身体に感じながら、ずっとブランコを漕いでいた。心の中の自分と対話しながら。微かなエンジン音と共に、上空に飛行機雲が見えた。真っ白な一筋の線が、青いキャンバスの上を流れた。それはやがて、ゆっくり滲んでいった。追いかけるように、何度も一生懸命ブランコを漕いだ。僕の心の中にあった少年の頃の想い出も、少しずつ滲んでいった。人気blogランキングへ

September 14, 2006

コメント(3)
満月。

まあるい月が１個、南の空に浮かんでいる。心地よい周波数の虫の音だけが、唯一のＢＧＭ。その控えめな輝きは、今このとき最大限になる。太陽の輝きを精一杯受け止め、僕たちを優しく照らす。月は主張しない。熱くなっている訳でもない。ただ冷静に確実に太陽の輝きを反射する。静寂を纏った淡い光が、私を緩やかに包む。確かに一瞬、秋の香りがしたような気がした。もうすぐそこに秋がやってきているのだ。名月は中空で尚も静かに笑っている。寂しげな秋。人恋しい秋。あなたを思い出す秋。夏の恋を忘れる秋。あなたを忘れたくない秋。ずっと一緒にいたい秋。秋はいろんな表情で私を待っている。その時、月が半分、悲しそうな顔をした。やがてすぐに、月がまあるく笑った。人気blogランキングへ

September 11, 2006

コメント(5)
ゼロ。

あれから５年。シルクの肌触りのように、滑らかに時は流れた。僕たちの心にもポッカリと穴が空き、彼らのシンボルはあっけなく失われた。電波に乗って、その映像は地球を何周も回った。悲しみと絶望、未来への不安と共に。愛する人を失い、笑顔を忘れた彼らにとって、５年の歳月はどれほどの時間だったのだろう。人はそれを悪夢と言った。映画のワンシーンみたいだねと言った。だが、それはまぎれもなく現実の出来事であり、けっして忘れてはならない事実なのだ。果たして対岸の僕たちは、そこから何を学んだのだろう？そこから何を感じたのだろう？その瞬間、時は止まった。だが、悲観することはない。確かな時間が、ゼロから動き始めたのだから。僕たちの不安と希望を乗せ、秒針は無機質に、取りとめもなく時を刻む。それはまたゼロへのカウントダウンであることを、誰も気付かぬままに。人気blogランキングへ

September 8, 2006

コメント(4)
優駿。

夕陽を背にして浮かび上がるシルエット。ストイックに自己管理された曲線美。ため息が出るほど透き通る栗色の髪。ああ、何て芳しい君よ。時には淑やかで、時には情熱的な君よ。もう少しそばに近寄ってもいいかい？君は一点をただひたすら見つめている。雑音や中傷など全く気にしない素振りで。そんな君のことをいつまでも見守ろうと思う。少し距離があるほうがいいのかもしれない。君との距離。近からず遠からず。まるで測ったように正確な等間隔の二人の距離。近付きすぎると、君から離れられなくなりそうで怖いんだ。遠すぎると、君をこのまま忘れてしまいそうで悲しんだ。だから、今のままの関係がいいのかもしれないね。ゆっくりと陽が沈み、君のシルエットは薄れゆく。私は焦燥に駆られ、大声で君の名前を叫びたくなる。やがて静かな夕闇が二人を切り裂いた。容赦なく、きっぱりと。でもいいさ。また朝が来れば、きっと君に逢えるから。そうだよね？人気blogランキングへ

September 5, 2006

コメント(4)
レッテル。

人間は、他人にレッテルを貼るのが好きな生き物だ。あいつはダメな奴だとか。あの人はきっと冷たい性格だよねとか。えてして、一度染み付いた先入観は、なかなか拭えないものだ。ずっとその人を表す形容詞となり、価値判断を狂わせる。でも、考えてみよう。その人は本当にそんな人間なのかって。大体、他人のことを勝手に評価するのはどうだろう。こちらがそれほど偉い人間なのか？われも人なり。彼も人なり。他人を受け入れて、理解する精神を持とう。他人を思いやって、相手の立場になって。そうすれば、決して他人を卑下しなくなると思う。自分がそう見られて嫌だと思えた瞬間から。きっとその人は、こちらの想像以上に自分の生き方をしているのだ。その人の生き方を尊重すればいいのだ。明日からそんな視線であの人を見てみよう。あの人にもきっといいところがあるはずだから。人気blogランキングへ

September 4, 2006

コメント(6)
フロッピーディスク。

あなたはフロッピーディスクを何枚も持っているんだね。一つ一つには、あなたにとって大切な情報が入っているんだね。それらに厳重にロックを掛け、アクセスを拒否しているんだね。あなたは一体、何枚フロッピーディスクを持ってるの？私の知らない情報を、あと何枚持ってるの？私の知らない素顔を、あといくつ持ってるの？どうしてもあなたのことをもっと知りたくなったんです。私に接する態度は、あなたが演じる役のほんの一つなんでしょう？もしそうだとしても、私は満足です。あなたが演じるその役は、私だけに見せてくれていると思いたいから。あなたの演技にすっかり魅せられた私にとって、あなたのことをこんなにも激しく想うことができること、それだけで本当に幸せなんです。人気blogランキングへ

September 3, 2006

コメント(2)
波。

柔らかな波。優しく絡みつく波。まるであなたがそっと肩を抱くように。打ち寄せる波。リフレインする波。まるであなたが甘く囁きかけるように。足元を侵食する波。撫でるように押し寄せる波。まるであなたが私を確かめるように。駆け引きが上手だね。いつもあなたの波を受け止めていたいのに。それほどまでに私はあなたに首っ丈なんです。もう次の波が待ち切れないんです。心も全てびしょ濡れになってもいいから。あなたという、少し冷たい優しさを感じていたいんです。こんな私だけど、ずっとあなたを待っていてもいいですか？人気blogランキングへ

September 2, 2006

コメント(2)
噴水。

夜の公園。一人の時間。噴水が弾ける。静寂の狭間に。重力に逆らう。そしてまた静寂。誰もいない公園。噴水と対峙する私。水滴が空間に漂う。ゆっくりと気化する。夏の後姿を見届ける。秋がこっそり忍び寄る。何をするでもなく。何を考えるでもなく。ただこの空間にまどろむ私。時の経つのも忘れて。ふと、あの人のことが脳裏をよぎる。噴水は何も語らない。飛散した水滴が、頬を伝う。夜の噴水は、涙が出るほど幻想的だった。人気blogランキングへ

September 1, 2006

コメント(2)
雨のち曇り。

激しい夕立が通り過ぎる。一瞬のスコールは、地面を潤し、私の心の渇きをも潤す。遠くのほうで空が瞬き、少し間をおいて雷鳴が轟く。車の速度を落とし、ワイパーの速度を上げる。カーラジオの音楽はかき消され、フロントガラスに容赦なく叩きつける雨粒。車を止めて、このスコールを浴びたい衝動に駆られる。そうすれば、何もかも流されるだろう。火照った身体を冷まし、トゲトゲした精神を安らかにしてくれるだろう。そのうちに、夕立は見る間に通り過ぎてしまった。ちっぽけな私のことなど気にする素振りも見せずに。そうだよね。人間なんて、ちっぽけなものだよね。雄大な自然の摂理に比べると。仔細なことに煩わされずに、時には全てを自然に任せてみよう。雨上がりの雲間から射す日差しが、やけに眩しく見えた。人気blogランキングへ

August 30, 2006

コメント(4)
追悼。

その時、どんな景色が見えたの？突然の出来事だったから、とてもびっくりしただろうね。お父さんとお母さんが必死になって守ろうとしたんだけれど、君たちは遠いところに行ってしまったんだね。もっと虫取りをしたかっただろうね。もっとけんかをしたり仲良く遊びたかっただろうね。君たちのことをニュースで見るたび、涙が溢れるんだ。どうしてこんなに悲しい出来事が起こってしまったのかって。３人で旅立つのは心細いかもしれないけれど、しっかり手を繋いで橋を渡っていくんだよ……私はそっと目を閉じ、心の中で手を合わせた。こぼれてもこぼれてもなお、涙が止まらなかった。君たちのことをしばらくずっと想っていた。私の目の前にも、おそらく君たちが見たのと同じような、滲んだ景色が広がっていた。人気blogランキングへ

August 29, 2006

コメント(2)
あやつり人形。

先日のことだ。残業でクタクタになりながら電車に乗っていると、とある駅で、一人の少年が乗り込んできた。塾の帰りなのか。背中には重そうなリュックを背負い、手には分厚い参考書を抱えている。どう見ても小学生のその少年は、電車が動き始めると、参考書を開け、うつむき加減に目を落とした。ほっそりした腕。青白い不健康そうな顔。分厚い度の入った眼鏡。眼鏡の奥の眼差しは、子供本来の輝きを失い、どこかドンヨリして、大人たちのそれとそっくりだった。少年よ。そうして一生懸命に勉強することを私は否定しない。一つのことを成し遂げることはすばらしいことなんだから。だが、人生、勉強だけが全てではないことも付け加えておこう。君の将来にはいろんなことが待ち受けている。親に言われて仕方なくやっていないだろうね？自分の意思で頑張ってるんだろうね？老婆心からちょっと心配になっただだけだよ。君は決してあやつり人形じゃないんだ。君は一個の人間。君は一個の少年なんだよ。目を上げて、周りをもっと見渡してごらん。君の周りにはいろんな世界が広がっているから。人気blogランキングへ

August 26, 2006

コメント(2)
眠れない夜。

どうしても眠れない。アルコールを少し口にしても、羊を数えてみても、難しい本を読んでみても。いっそ、朝まで起きていようか。体は睡眠を欲し、脳は睡眠を拒む。次の日の朝がつらいのはわかっているのだが、もうどうにでもなれと、投げやりな気分になる。私がどうあれ、時は容赦なく流れていく。一秒一秒、正確に時は刻まれていく。私にとって、密度の薄い時間が垂れ流されていく。夜は眠るためにあるんだよ。どこからともなく、そんな声が聞こえたような気がした。そうだよね、明日のために目を閉じよう。眠りについているうちに、全てが再生されるのだ。楽しかったこと、つらかったこと、悲しかったこと。全てが一旦、脳に蓄積され、記憶になる。記憶はやがて、脳の片隅に追いやられる。引き出しに溢れそうなほどいっぱい詰まった記憶。薄れゆく想い出は、やがてぼんやりと輪郭だけになってしまう。このまま、あなたとの想い出もリセットされてしまうのか？必死にあなたの横顔を思い出そうとする私。涙が出るくらい、あなたは遠い過去にいる。過去には帰れない。未来は無限だ。ならば、あなたと未来に逢えばいいのだ。もう一度あなたに逢いたいと思う。未来の先に、あなたに逢える日が来るのだろうか。眠れない夜には、忘れかけてた愛が蘇る。人気blogランキングへ

August 24, 2006

コメント(6)
残暑。

べつに、お前に文句を言ってもどうしようもないのはわかってる。だが、ひとこと言わせてくれ。「もういいんじゃないの？」私がこんなに汗を流してるのが見えないのかい？夏は嫌いではないのだが、限度にもほどがあるぜ。おまけにこの町、不快指数がやたら高いよね。せめて風でも吹いてくれればいいのだが、それも弱々しくて。お前の独り舞台だね。参った。参りましたってば。そんなお前も、少しずつ柔らかな表情になってきたよね。気の早いトンボたちがスイスイ飛び出し始めたよ。激しい暑さがこうして少しずつ和らぎ、やがて物悲しい秋がやってくる。そんな時、人は身勝手なもので、「あ～あ、夏が終わったね」とか、「ひと夏の恋よ、さようなら」とか感傷に浸るんだよね。暑さにグッタリ参ってるこんな俺でも、夏が去ってしまうのは寂しかったりするんだよね。秋になり、冬になった時、「早く夏が来ないかな」なんて思ったりして。ともかく。四季があるって、やっぱりいいよね。どの季節が好きですかって聞かれたら、俺はたぶん「全部！」って答えるね。日本に生まれて、本当によかったと思う。四季の移ろいに何かを感じることができるから。人気blogランキングへ

August 23, 2006

コメント(2)
ライオンの瞳。

その昔、君は荒野を駆け巡り、たてがみを威風堂々となびかせ、悠々と風を切っていた。いつだったろう、君は捕らえられ、狭苦しい一角に閉じ込められ、全力で走ることすらなくなってしまった。虚ろな瞳には、いったい何が映っているの？遠い過去の雄姿を思い出しているの？紛れもなく、君は百獣の王なんだよ。さあ、そんな瞳で遠くを見つめていないで。もう一度立ち上がり、雄叫びをあげるのだ。そうすれば、やがて君の体内に本能が蘇るはずだ。感覚を研ぎ澄まし、あの頃の自信と情熱を取り戻すのだ。何者にも屈しない、強靭な闘争心を。さあ、ゆっくり自分の脚で立ち上がれ！狙った獲物を全力で追うのだ。紛れもなく、君は百獣の王なのだから。人気blogランキングへ

August 22, 2006

コメント(2)
軟弱になるな。

叩かれて叩かれて、これでもかと叩きのめされても、決して筋を曲げるな。優柔不断な奴。他人に迎合するだけの薄っぺらい奴。そんな人間なんてクソくらえ。男たるもの、心の中に強い信念を持っていよう。何があっても屈せず、自分が正しいと思ったら、それを押し通すのだ。他人に流され、権力に媚を売る、事なかれ主義の恥知らず。のうのうと生き恥をさらすのは、もうたくさんだ。決して斜に構えるな。真っ向から正々堂々と勝負しろ。そうすれば自然と人が集まってくる。そんな魅力に溢れた一本気な男を、誰も放っておかないだろう。もっと自信を持て。君なら大丈夫、うまくいくよ。きっと大丈夫……人気blogランキングへ

August 20, 2006

コメント(4)
観覧車。

まわるまわる観覧車。今は一番下でも、そのうちぐんぐん上っていくよ。まわるまわる観覧車。今は一番上でも、そのうちゆっくり下がっていくよ。まわるまわる観覧車。今どの辺りにいるのかなんて、関係ない関係ない。一番下にいることを嘆かないで。一番上にいることに甘んじないで。上って下がって。下がって上って。見える景色は違っていても、あなたの中心は同じなんだよ。人生もまた、観覧車のよう。そのうちまわる。ゆっくりまわる。気が付いたら一周して、またもとの場所にもどるのだ。まわるまわる観覧車。人生もまた、観覧車のよう。人気blogランキングへ

August 18, 2006

コメント(6)
夏の終わりの随想。

やがて山肌に文字が浮かびあがった。あちこちで歓声が上がり、ひと時の幻想的な時間に酔いしれる。カメラのファインダーを必死に覗き込む人。寄り添いながらじっと眺めているカップル。ゆっくりと頭をたれ、静かに手を合わせるご婦人。それぞれの文字には意味がある。ご先祖様が帰り道に迷わぬように。季節は確実に進む。時はいつの間にか過ぎていく。もう夏も終わりなんだな。今というこの時を大切にしなければ。逝ってしまった祖母を思い、そっと手を合わせた。迷わず帰れますようにと。家への帰り道、空には北斗七星がキラキラ輝いていた。人気blogランキングへ

August 17, 2006

コメント(8)
君はひまわり。

君はひまわり。ギラギラ照りつける太陽にさえ、微笑みかける。君はひまわり。いつも明るくまわりを楽しませてくれる。君はひまわり。あきれる位まっすぐに、一直線に生きている。君はひまわり。そんな君を見ていると、なぜだか胸が熱くなるんだ。本当は寂しいんでしょう？大声で泣きたいんでしょう？いつも優しく微笑んでいる君を見ていると、もっと君のことを知りたくなったんだ。君の微笑みの向こう側には、一体なにがあるの？悲しみが多いから、人に優しくできるんでしょう？君はただ、いつもと同じ笑顔で私を受け止める。そんなことより、あなたが癒されればそれでいいよって。でも、やがて君は微笑むのを止め、静かに去っていくんだね。みんなの心を精いっぱい癒しながら。君はひまわり。ひと夏の出逢い。君はひまわり。ひと夏の記憶・・・人気blogランキングへ

August 15, 2006

コメント(12)
夏の想い出。

この想い出は、しっかりと彼の脳に刻み込まれたんだろうか。２才の息子にとって、初めての海。初めての水族館。はしゃぐ息子を見て、ふとそんなことを思った。やがて彼はこの記憶を忘れてしまうんだろうか。これからの人生で、おそらく彼はたくさんのものを見て、たくさんのことに感動するのだろう。そのたびごとに、過去の想い出は脳の片隅に追いやられ、次から次へと入ってくる刺激によってそれらは薄れていくのだ。悲しいことだが。水族館で買った亀のぬいぐるみを抱きしめて、すやすやと眠る息子。どんな夢を見ているのだろう。楽しかった想い出は、はっきりと蘇ってきたかい？私たちは未来に向かって歩いていく。過去を置き去りにしながら、未来に向かって進む。今という瞬間を刻みながら。さて、私もそろそろ次に進もう。立ち止まりつつ、少しずつ前に歩こう。時の流れに置いてけぼりにならないように。子供の成長はそれほど早い。時の流れも、それほど速いから。人気blogランキングへ

August 14, 2006

コメント(2)
重力を解き放て！

しがらみや人間関係。利害関係に損得勘定。いやだいやだ。自分らしさが奪われていきそうだ。やがてそれらは、私という一個の人格を蝕み、侵食し、食い尽くしていく。そんな時は思い切って一旦リセットしてみよう。全てを解き放ち、重力すら感じないように。そうすればきっとちがう景色が見えてくる。いつもとちがった発想が生まれてくる。人気blogランキングへ

August 12, 2006

コメント(0)
水面に移るシルエット。

一人になりたくて、海を見に行った。水面は静かに地上の風景を映していた。ベイサイドに掛かる橋の灯りが幻想的だった。しばし現実を忘れ、ゆったりとした時が流れた。心の中のトゲトゲした感情が、安らかになっていった。対岸の明かりが、視界に優しく飛び込んできた。向こう側には何が待っているんだろう。これから進む道の向こう側。この橋を渡り切った向こう側。じっと佇んでばかりもいられなかった。進もう。とにかくこの橋を渡りきろうと思った。未来にはきっと輝かしい何かが待っている。温かい灯りがきっと待っている・・・人気blogランキングへ

August 10, 2006

コメント(0)
輝き。

最近、元気がないね？どうかしたの？いつもは明るくて楽しい君なのに。何か嫌なことでもあったのかな？　大丈夫。時間が全て解決してくれるさ。「ケセラセラ」でいこう。僕たちがいるから大丈夫。君が輝きを取り戻すまでずっと待ってるから。人気blogランキングへ

August 9, 2006

コメント(2)
慌てない慌てない。

たとえどんな難題が降りかかろうとも、決して慌てず騒がず。いつも静かに笑っている、そう、お地蔵さんのように。いやな事もつらい事も、そっと静かにやり過ごせばいいさ。熱くなったり、イライラしたり、誰かに当たってみたり。でもちょっと深呼吸して、周りをもっと見渡して気持ちにゆとりを持って。結局は、やるのは自分なんだから。ここは開き直ってやるしかないのだから。頑張ってる姿は、きっと誰かが見てくれているよ。だから、もうひと頑張り！ファイトファイトファイト！人気blogランキングへ

August 7, 2006

コメント(6)
エンプティ。

毎日クタクタだよ。今が一番忙しい時期だから。あと少し。この夏を乗り越えれば、少しは楽になるだろう。仕事も忙しいが、この暑さ。どうにかならないかな。強い日差しが容赦なく体中から水分を搾り取る。すっかり心身ともに干からびてしまいそうだ。通り過ぎる人たちはみんな、うつむき加減にトボトボ歩いている。太陽よ、どうかみんなのモチベーションまで奪わないでくれ。そんなに俺の水分が欲しいのなら、とっとと奪えばいいのだ。体を絞りたいと思っていたところだ。丁度いい。私は一人、真夏の太陽に挑む。一年で一番暑い季節を全速力で駆け抜ける。さあ、今晩もエネルギーを補給するか。アルコールという燃料を・・・人気blogランキングへ

August 5, 2006

コメント(0)
灯り。

綺麗な灯りだと思った。よく見ると、いろんな表情をしている灯り。温かい灯り。冷たい灯り。笑いの絶えない灯り。一人で寂しそうな灯り。窓の向こう側には、一体どんな物語があるのだろう？灯りは確かに人の心を癒してくれる。ほっとするような灯り。心がうきうきするような灯り。あなたの心にも、柔らかな灯りが点っていますか？真っ暗なところで膝を抱えてうずくまっていませんか？さあ、今すぐスイッチを点けて！その灯りはきっとあなたをほっとさせてくれるでしょう。涙なんて吹き飛ばしてくれるでしょう。いつもの笑顔を思い出させてくれるでしょう。自分でしっかり手を伸ばし、スイッチを入れるのだ。自分の力で、勇気を出して。ほら、もう少しでスイッチに手が届くよ。灯りはきっとあなたを癒す。灯りはきっとあなたに力を与えてくれる・・・人気blogランキングへ

August 3, 2006

コメント(2)
君の勇気を讃えよう。

どの道に進んだらいいか迷った時、あなたならどうする？その時の気分で道を選ぶか。じっくり考えて進む道を考えるか。どちらにしても、大差はないんだよ。選んだことを後悔するより、その道を選んだ勇気を讃えよう。この先、あなたには分岐点がいくつも訪れるだろうから。だから、たった一回、別れ道を間違えたって、ドンマイドンマイ！きっとこの先、また分かれ道がやってくるよ。そしたらまたあなたが、進む道を自分自身でスパッと決めればいいさ。あなたが選んだ道だから、きっと大丈夫。自信を持って、しっかり前を向いて突き進め！もしどうしても、この先自信がなかったら、ちょっと戻ってみるっていうのも一つの手かもしれないね。山に迷ったときと同じように。来た道を引き返してみるのだ。一度きりの人生だけど、どう進もうと、あるいは少しくらい迷ったって、全然平気だよ。だって、あなたの人生の運転手は他の誰でもなく、あなた自身なのだから。振り返ってごらん、綺麗な道ができているだろう？そしてこの先も、きっぱりとした道ができるはずさ。それがあなたの人生なのだから。あなただけしか描けない道なのだから・・・人気blogランキングへ

August 1, 2006

コメント(2)
蟻を見ていた公園。

子供を連れて公園に散歩に出かけた。ボールと遊んでいるのか、ボールに遊ばれているのか、無邪気にはしゃぐ息子。その動きを目で追いながら、ふとベンチの下に視線を落とした。そこには、忙しそうに動き回る蟻の姿があった。障害物を避けながらも、懸命に動き回る彼ら。少し意地悪をして、彼らの進路に石ころを置いてみた。すると、見事に石ころを避け、グルっと回り道をしながらも、彼らは尚も進もうとする。違う蟻にも同じように石ころを置いてみた。やはりその障害物を避け、違う道を探し出そうと懸命に右往左往している。私は、蟻には申し訳ないと思いつつ、さらに彼らの前後左右を、石ころや葉っぱで遮ってみた。すると、どうだろう！　彼らは意を決して一つの石ころに臨みかかったではないか！なんと彼らは、石ころに登り難なくその窮地を脱したのである。蟻には憎しみや恨み、妬みといった感情は無い。誰の助けも借りず、ただ無心で障害物に立ち向かい、進んでいくのだ。その点、人間は何て弱い生き物なのだろう。立ちはだかる障害物の前ですぐに立ち止まり、そして悩む。だが、待て！　悩む事なんてない。そんな時は蟻のように、一心に進めばいいのだ。蟻のように、ひたすら出口を求めて前に突き進めばいいのだ。障害物があれば、ひたすら勇気を持って乗り越えればいいのだ。それでもだめなら、少しだけ回り道をすればいいのだ。息子の泣き声に気付き、視線を上げると、つまずいて泣きじゃくる息子の姿が見えた。いつもならすぐに駆け寄って抱きかかえるのだが、この時はそうしなかった。「大丈夫。一人で起きなさい。痛くない痛くない」と大きく声をかけた。彼は泣きながらも、ゆっくりと一人で立ち上がった。少し洟を垂れ、砂でドロドロになった息子の顔を見て、私は吹き出しそうになった。「頑張ったなぁ」と彼に優しく語りかけ、ハンドタオルで涙を拭ってやった。ぐしゃぐしゃの顔が、すぐに笑顔に変わった。（以前「さすらいの若旦那の日記。」にＵＰしたものを加筆修正した文章です）人気blogランキングへ

July 29, 2006

コメント(0)
赤と白のネックレス。

君に見せたいものがあるといって、急に電話した夜。買ったばかりの中古車を、君のマンションまで走らせた。あの頃の僕は確かに若く、がむしゃらに君を愛していた。少しでも長い時間、ずっとずっと君を独り占めしたかったんだ。君は眠そうな目をこすりながら、少し怒ったような顔をしていたね。でもすぐに、助手席で無邪気にはしゃいでいたよね。実際、どこに行くかなんて決めてなかったんだ。ただ君にその光景を見せたかっただけなんだ。高速道路は、おそらく初めてだったような気がする。考えてみれば、少し無茶だったかもね。インターチェンジの入り口で、僕たちは緩やかな遠心力を感じる。流れに負けないように僕は加速し、アクセルを踏み込む。鼓動は高鳴り、今にも胸が張り裂けそうだったけど、君がそばにいてくれたから、勇気を出してチャレンジしたんだ。初めてのハイウェイ。エンジンの響きが、胸の鼓動と共鳴する。やがて緩やかな坂道に差し掛かり、小さな車はさらに悲鳴を上げる。そして君に見せたかった場所に、とうとうたどり着いたんだ！「キレイだね！　まるでネックレスみたい！」君はまるで子供のように叫ぶ。右手でハンドルを持ちながら、左手で君の髪を撫でる。君はその手を自分の口元に導き、軽くキスをしてくれたね・・・不思議だね。この場所を通るたび、あの頃の記憶が蘇るんだ。この光は一体どこまで続いているんだろう？時を超え、過去に繋がっているのだろうか？それとも未来に繋がっているのだろうか？まだ見ぬ未来。誰も知らない未来へと・・・人気blogランキングへ

July 27, 2006

コメント(2)
打ち上げ花火。

色とりどりの花火が、夜空に打ち上げられる。思えば、こうして花火を見るのは久しぶりかもしれない・・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊初めて君を誘って、花火大会に行ったね。浴衣の君は、夜空の花火よりも素敵だったよ。人ごみに迷子にならないように、初めて君と手を繋いだね。少し恥ずかしかったけれど、勇気を出して手を握ったんだ。ふと君を見ると、少し恥ずかしがって頬を赤らめ、うつむいていたね。そんな君がとても愛おしくて、さらに強く握り締めたんだ。交わす言葉は少なかったけれど、ふたりの心は一つだったよね。ときおり君が僕のほうを見て、優しく微笑んでくれたよね。いくつも打ち上げられる花火を見上げながら、何故だかわからないけれど涙が出てきたんだ。小さい頃から僕は泣き虫だったんだよ。悲しいことやつらいことがあったらすぐに泣いていたんだ。でも大人になるにつれ、不思議なもので、嬉しい時や感動した時にも涙が出てくるようになったんだ。おそらく君と一緒に過ごせたことが嬉しかったからだろうね。あるいは、君との別れを、心が知っていたのかもしれないね。「今日は楽しかったよ、ありがとう」帰り道、君がそっと呟いた。そんな君がとても愛おしくなって、強く抱きしめたね。柔らかな君の香りが、今も心の奥に残っているよ。「今度はいつ行けるかな」抱きしめながらそう言った僕に、君も何故だか泣き出したよね。君の後姿が見えなくなるまでずっと見送った。何度も君は振り返り、そのたび、しっかり手を振ってくれた。もうそんな姿を見ることができないんだよね。もしも時が戻るのなら、君に逢いに行きたい。そう強く思うんだ。花火大会の数ヵ月後、君は天使になった。夜空の花火が静かに消えていくように、君はいなくなった。僕を一人にして、君は神に召された。もう再び君の笑顔も泣き顔も見ることができなくなったんだね・・・＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊「パパ、キレイ！」２才の息子が夜空に打ち上げられた花火を指差して叫んだ。その横で、息子の頭を優しく撫でながら、妻が微笑んでいる。花火を見上げながら、私の頬をふと涙が伝う。「どうしたの」と妻が聞くのをはぐらかし、じっと夜空を見上げた。初恋のあの人を思いながら、じっと花火を見つめていた・・・人気blogランキングへ

July 27, 2006

コメント(8)
空は青。夏は暑い。

久しぶりに青い空を見たよ。ここ数日、重たい雲に覆われて鈍い色をしていた空。子供の情操教育にも悪いと思っていた矢先。久しぶりに雨が止み、晴れ上がった空。時折、夏を思わせるようなジリジリとした日差しに頭がクラクラする。いよいよ来たか。待ちわびていた訳ではない。だが少しワクワクする気持ちになった。考えてみれば、重苦しい曇天模様の日々が続いていようとも、雲の上には絶えず真っ青な世界が広がっているんだよ。でも、私って暑がりなんだよね。新陳代謝が活発というか。これからあまり暑くなって欲しくないという思いもあるのだが。そんな思いを断ち切るように、蝉が待ってましたとばかりに激しく鳴いている。これが夏の風景なのかもね。暑くてもいいけど、やっぱり蒸し暑いのはどうにかして欲しいな。ニュースでは、この夏は暑くなると言っていた。ビールの買いだめでもしておこうか。何はともあれ、夏だ。天候にイライラしてもしょうがない。何か楽しみを見つけようっと。夏を楽しめる何かを・・・。人気blogランキングへ

July 25, 2006

コメント(4)
み～つけた！

そんなところにいたんだね。もう帰ってこないのかと思ったよ。雨の夜に独りぼっちで寂しくなかったかい？冷たい雨に打たれて寒くなかったかい？よかった。また君にこうして会えてホントによかった。もうどこにも行くなよ。冷たくなった君の心をボクがしっかり温めてあげるから。大丈夫。心配しないで。ずっと君を守ってみせるから。約束するよ。だからもうどこにも行かないで欲しいんだ。ボクのそばにずっといて欲しいんだ。全部さらけ出していいんだよ。涙も。悲しみも。つらさも。弱さも。ボクが全部受け止めてあげよう。ボクのこの胸はそんなに大きくないかもしれないけどね。どうやらボクは君に首ったけのようだね。恥ずかしいけど、いつも君のことばかり考えてるんだよ。もう離さないよ。これからは、ずっと一緒だよ・・・人気blogランキングへ

July 23, 2006

コメント(2)
ジャングルジム。

まだ小さい息子が、ジャングルジムに登りたいと言う。自宅の階段も一人で登りたがる息子。危なっかしくていつもヒヤヒヤしながら見守っている私。実際、１年ほど前に階段から落ちて３針縫う大怪我をしている。２才半になり好奇心と自立心が芽生え、行動もさらに大胆になった。そんな息子もジャングルジムにはまだ一人では登ることができない。一人で自分の体を支えるほどの腕力がまだ備わっていないのだ。どうしても登ると言って聞かない息子の脇を抱え、そっと持ち上げる。いつもと違う視界が面白いのか、脇を抱えられてくすぐったいのか。息子は無邪気に高らかに笑った。私の身長ほどの高さまで何とか自力で登っていた息子。慣れない高さに、やっぱり怖いと言って登ることを躊躇し始めた。あと頑張って数段登れば一番上にたどり着く。私は片手で息子を支えながら、できるできると促した。嫌がる子供を無理やり登らせているように見えたかもしれない。でも私は息子に、この挑戦を最後までやり遂げて欲しかったのだ。息子がどうしても降りると言って泣き出したその時である。上空にヘリコプターの音がした。電車と飛行機が好きな息子は、一瞬にして泣き止み空を見上げた。「パパ、へりこぷたー！」泣き顔が一瞬にして、あどけない子供の笑顔に変わった。「よっし、一番上まで登って、ヘリコプターを捕まえるぞ」ウンと頷いた息子の体をぎゅっと支えながら、挑戦を後押しした。大人にとってはなんともない高さ。息子にとってはビルの高さにも感じたはずだ。それでも彼は、ただがむしゃらに一段ずつ手を上に伸ばしていく。そして遂に二人は一番上にたどり着いたのだ！「やったね」私は息子の肩を軽くポンポンと叩いた。息子は頂上に立った達成感に浸るでもなく、ヘリコプターを目で追う。私もまた、遠ざかるヘリコプターを眺めていた。やがて息子も私から飛び立ち、遠くに行ってしまうのだろうか。少し寂しい気持ちが、急に胸に湧き上がってきた。いや、まだまだ先の話だ。その時が来るまでもっと親子の時間を楽しんでおこう・・・。そのうち息子は、もう降りると言い、再び情けない顔に戻った。パパがしっかり押さえてるから、ゆっくり降りてごらん。私の言葉にしっかり頷き、息子は一歩一歩ジャングルジムを降りた。地面にたどり着くと、情けない顔がまたあどけない顔に変わった。「パパ、ブランコ！」息子はその方向に一心に駆け出して行った。人気blogランキングへ

July 18, 2006

コメント(4)
忘れ物。

傘をどこかに忘れたようだ。朝から雨だったので、傘立てから傘を取り出そうとした時だ。いつもの傘がないことに気付いた。どこで忘れたんだろう？しかたなく私は、いつもとは違う傘を手に取った。最近忘れっぽくなったなぁ。自分で自分にそう呟き、苦笑いをしながら玄関を後にした。ブランド物でもないし、惜しくはないと思った。傘くらい安いもんだ。又買えばいいのだから。ただ一つ残念だったのは、傘をなくしたことではない。傘をどこでなくしたのか思い出せないということだ。こうして人は年を取っていくのだろうか。年齢を重ねるということは、記憶という荷物を一つずつ肩から下ろしていくことなのか。これからの人生、得るものもあるだろう。その反対に、いろいろなものをなくしてしまうんだろうか。なくしてしまうことに少しずつ慣れっこになってしまい、やがて、なくしたことを悲しまなくなってしまうのだろうか。大切な何か。愛すべきあの人。なくしたくないものはたくさんある。たとえなくしてしまう時が来ても、それらのことを忘れないでいたい。しっかりと胸に刻みながら一日一日を過ごしていこう。私を取り巻く全てのものに、愛おしい気持ちで接しよう・・・。出勤途中で雨が止んだ。傘忘れるなよ、かさわすれるなよ、カサワスレルナヨ。忘れて帰らないように、何度も繰り返して呟いた。仕事が遅くなり、会社を出たのは先程。昼間、一時止んでいた雨がまた強く降り出していた。じっとりするような雨の香りが、街中に充満していた。いつもと違う傘をしっかりとさし、ゆっくりと家路についた。人気blogランキングへ

July 17, 2006

コメント(2)
雨に濡れない方法。

さて、問題だ。しとしと降り続く雨。果たして、この雨に濡れない方法はあると思う？雨の落下する速度より早く走ればいいって？それはありえないよ。雨の落下速度は、普通の雨だと秒速４～６．２ｍぐらい。雷雨はもっと速くて、秒速７．８ｍぐらいにもなるんだから。いくらキミが思いっきり全力で走っても、必ず濡れてしまうんだ。では、傘をさせばいいじゃないかって？いい答えだと思う。でも足元を見てごらん、横からの雨で裾が濡れていないかい？じゃ、一体どうすればいいのかって？いい方法を教えよう。雨の日は外に出ない。これで決まり。なんだ、詐欺みたいって言わないでくれよ。実はもう一つ答えを用意してあるんだ。キミがそう言うと思って。思い切って外に出ればいいんだよ！傘もささずに！キミの体に容赦なく雨が打ち付けるだろう？その状態を楽しめばいいのだ。激しい雨で体がびしょびしょになったとしても、雨を雨と思わず、そのまま一体化すればいいのだ。空から降ってくるこの液体を、一体誰が雨と名付けたのか？雨じゃないと思えばその瞬間から、それは雨じゃなくなるのだ。私が最初に聞いたよね？雨に濡れない方法はあると思う？って。雨を雨と思わなければ、雨に濡れていることにならないのだ。難しいかな？じゃ、簡単な話に置き換えて説明してみよう。キミは最近、まわりのいろんな出来事に疲れ果てている。できればそれらから逃避したいと思っている。そんな時どうする？一つは最初にボクが言った方法。いろんな出来事に近付かなければいいんだよね。近寄らず、それらから逃げてしまえばいいんだったね。そしてもう一つの方法。キミを疲れさせる出来事に敢えて飛び込んでしまうのだ！しかもここからが大切。それらを自然に受け入れればいいのだ。嫌だと思わず、成すがまま受け止めればいいのだ。雨だと思うから、何とかして濡れないでおこうという意志が働くのだ。水滴が顔に付くことが気持ちいいことだって思えばいいのだ。だんだん気が楽になってきたでしょ？キミならわかってくれるはずさ。明日からまた頑張ろうよ！一緒に・・・人気blogランキングへ

July 16, 2006

コメント(4)
ハードル。

さあ、つべこべ言ってないで前へ進むんだ。神様は、なんて意地悪なんだろう。行く手を遮るいくつもの障害物。だが、あきらめるのはまだ早いよ。一つ一つしっかりと飛び越えて行けばいいんだ。飛び越せる自信がないって嘆く前に、とにかく力いっぱい踏み切ってごらん。万が一、ハードルの高さに負けてしまっても大丈夫。そのままなぎ倒してしまえばいいさ。とにかく前へ前へ。進まない限りゴールにはたどり着かないんだよ。タイムなんて、この際どうでもいいさ。最後まで走りきることが大切なんだ。ボクの言ってることがわかるかい？いつでもボクは君を応援しているんだ。前を向いて進む君が好きだから・・・人気blogランキングへ

July 15, 2006

コメント(6)
テールランプ。

「じゃ、またね」「うん」彼女の頬にさりげなくキスをした。やがて発車のベルがホームに鳴り響く。「今日は楽しかったよ、ありがとう」繋いだ手と手を振りほどくように、無情にもドアが閉まる。デッキに佇み、何度も手を振る彼女。その瞳からうっすらと涙がこぼれていた。彼女がドアの向こう側で何か言っている。「さようなら・・・」ボクは彼女に微笑んだ。電車での別れって、あっけないよね。そしていつも残されたものだけが寂しいよね。明日からまた別の場所で生活する二人。まだ君を呼び寄せる決心がつかないんだ。エンキョリレンアイって、実際に経験しなきゃわからないよね。逢えなくって、つらくって、逢いたくて、ただ触れ合いたくって。二人のぬくもりを感じ合ったと思ったら、また離れ離れ。いつも笑顔の中に涙が混じった別れになるんだよね。でも距離を置くことで、逆に二人の絆が深まる感じがするんだよね。不思議なことに、ずっと一緒に居るよりもあなたの存在感を感じるんだよね。あなたにとって、ボクはどんな存在なんだろう？ボクは一体、あなたに何を求めているんだろう？一直線に伸びるレールの上を、真っ赤なテールランプが小さくなっていった。誰一人いなくなったホームに残り、ずっとテールランプを見つめていた。蛍のように弱弱しい真っ赤な光が、滲んで見えた・・・人気blogランキングへ

July 13, 2006

コメント(2)
ジーンズのポケットに白い花。

名前も知らない花だけど、ジーンズのポケットに白い花をぎゅっと押し込んだ。どうしても君に見せたくて、たくさんたくさん詰め込んだ。それだけじゃないんだよ、ボクのポケットには君への想いがいっぱい入ってるんだ。気に入ったものは全て君に見せたくて、ボクは子供のように何でもポケットに詰め込むんだ。やがて真っ白な花は茶色く枯れてしまうかもしれないけれど、ポケットにたくさん詰まった君への想いは色褪せない。ただひとつ残念なのは、君にそれらを手渡すことができないことなんだ。笑顔がステキだった君の、はにかんだ顔はもう見ることはできなんだね。今はただ、静かにこの花を手向けよう。真っ白なこの花を、君の墓前に手向けよう。君の前でいつまでも泣いている場合じゃないよね。前を向いてしっかりと一人で歩いていかなきゃね。君への想いをポケットにいっぱい詰め込んだまま・・・人気blogランキングへ

July 12, 2006

コメント(2)

全119件 (119件中 51-100件目)

< 1 2 3 >

ジャンル別一覧

出産・子育て
ファッション
美容・コスメ
健康・ダイエット
生活・インテリア
料理・食べ物
ドリンク・お酒

ペット
趣味・ゲーム
映画・ＴＶ
音楽
読書・コミック
旅行・海外情報
園芸

スポーツ
アウトドア・釣り
車・バイク
パソコン・家電
そのほか
すべてのジャンル

人気のクチコミテーマ

★「片付け・お掃除・捨てる」の成果★

衣類の持ち数更新2024.11.07　この夏…

(2024-11-07 09:49:28)
運気をアップするには？

マスクパワーガードの運気アップ体験…

(2024-11-08 23:08:29)
φ(._.)主婦のつぶやき☆

『旬輝』で上海蟹フェア。

(2024-11-08 18:25:08)

虹色のしゃぼん玉。

雲の上には。

ずる休み。

激しい雨。

平々凡々。

蜘蛛。

青の情景。

拝啓 親父へ。

赤い薔薇。

時空を越えて。

花占い。

誘導灯。

たぬき寝入り。

ジーンズにてんとう虫。

ブランコ。

満月。

ゼロ。

優駿。

レッテル。

フロッピーディスク。

波。

噴水。

雨のち曇り。

追悼。

あやつり人形。

眠れない夜。

残暑。

ライオンの瞳。

軟弱になるな。

観覧車。

夏の終わりの随想。

君はひまわり。

夏の想い出。

重力を解き放て！

水面に移るシルエット。

輝き。

慌てない慌てない。

エンプティ。

灯り。

君の勇気を讃えよう。

蟻を見ていた公園。

赤と白のネックレス。

打ち上げ花火。

空は青。夏は暑い。

み～つけた！

ジャングルジム。

忘れ物。

雨に濡れない方法。

ハードル。

テールランプ。

ジーンズのポケットに白い花。

拝啓　親父へ。