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「最後の展開からよそうすると所詮、歌手が適当に書いただけの小説かと思います」
『アントキノイノチ』のヤフーの映画ユーザーレビューに、こういうことが書き込まれていた。 「所詮、歌手が適当に書いた小説」だと。 こんな風に評価されてしまうほど、映画の出来はよくなかったけれど、さだまさしの原作もきちんと読まないで、こんなレビューで小説を評価されちゃ困る。 小説は適当になど書かれていない。 それこそ読みもしないで適当に評価しているのは、あなたです! これは脚本と監督が原作をぶち壊した映画になっているだけなのだ。 さださんが読者に読み取ってもらいたかったことが、映画で表現されていない。 遺品整理業の話しを「おくりびと」の二番煎じのように思われては困る。 さださんは登場人物に色々なことを語らせているが、それが映画に反映されていないのが残念でならない。 監督はどうしてこんなことをしてしまったのだろう。 あのストーリーを、さださんはただの娯楽小説として書いたわけではない。 遺品整理業を始めた経緯や、この仕事を通して世の中の理不尽さと「命」を、そして傷ついた若者の心を通しての「命」を訴えたかったのだと思う。 それなのに、それなのに大事な部分が大幅にはしょられて・・・・・。 原作通りに描けばよかったのに、わざわざあんな結末にしてしまって。 2時間映画などにせず、3ケ月くらいの長さのドラマに忠実に仕立て上げてくれたらどんなにか良かったことか。 昨日、シネマ歌舞伎、坂東玉三郎主演の『ふるあめりかに袖はぬらさじ』を見てきました。 2時間44分という上映時間。 歌舞伎役者はNGも出さず舞台でこれだけ長時間演じるわけですから、 やっぱり凄いことですね。 中村七之助、中村勘太郎、中村勘三郎、中村獅童、市川海老蔵、坂東三津五郎・・・・・他大勢。 豪華なメンバーですから、生で観ることができたら、それはそれは素晴らしい舞台なのでしょう。 どこかで聞いたことのある題名だなぁと思っていたら、 有吉佐和子さんの短編で、杉村春子さんのために書いた戯曲だそうですね。 杉村春子さんが演じていたものを、坂東玉三郎さんにバトンタッチしたものだそうです。 玉三郎さんのしなやかな動きが印象的でしたが、玉三郎さん、歳とっちゃったなぁ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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