カテゴリ:本・読書
PCに向かうと、色々な事を検索して長時間費やしてしまう。
また、ブログを一つ書くだけで、けっこうな時間を使ってしまう。 そのため、ツン読の本が消化しきれず増える一方だ。 今年こそは、昨年買った未読の書を読み終えるまで「買わないぞ!」と宣言するが、足は本屋や図書館へと向かい、自分との約束を守れず、つい買ってしまう借りてしまう。 ということで、ブログをさぼって読んでいた中から2冊紹介します。 百田尚樹氏の『海賊とよばれた男』 上・下 戦争でなにもかも失い、残された借金を背負いながら、社員ひとりたりともクビにせず、敗戦後の日本の石油を牛耳った巨大国際石油資本に立ち向かい、世界と闘った男がいた。 出光興産の創業者・出光佐三を描いた歴史経済小説である。 「アポロ石油」とか「出光石油」という名は知っていても、その創業者が、大手にことごとく苦しめられ、血のにじむ思いで、社員のため日本のため日本人のために築き上げた会社だったことを、私は知らなかった。 このような素晴らしい日本人がいたということに驚いている。 何度も襲って来る困難に立ち向かいながら、命がけで社員たちを守った経営者の熱い魂が、ひしひしと伝わってくるドキュメント小説である。 簡単にクビを切る現在の多くの会社からは考えられない人情の篤さ。絶対に諦めない強さ。 こういう社長であるから、社員も命がけで働き会社を守る。 TPP問題で揺れる今の日本人は、今後襲ってくるであろうアメリカの圧力に対して、この男のように強く逞しく闘えるだろうか。 否、無理だろう。アメリカの思いのままになってしまうのではないだろうか。 昨年、百田氏の『永遠の0』を読んだ時、このような作家がいたことを嬉しく思ったものだが、この『海賊とよばれた男』で、また打ちのめされてしまった。 一読をお勧めします。 で、先月出版されたばかりの『夢を売る男』も読んでみた。 帯には「注意! 作家志望者は読んではいけない!」「猛毒注意!」と書いてある。(笑) どんな猛毒が散りばめられているのか気になるではないか。 百田氏のブラックコメディってどんなのか、読んでみたくなるでしょ。 世界中のインターネットのブログで、一番多く使われている言語は日本語。 日本人は世界で一番自己表現したい民族。 なるほど、確かに。 35年も前に自費出版なんぞを試みたことがあり、ブログも6年も書き続けている私は、自己顕示欲が強いということかな。 下手なものを自費出版しようなどと思わず、下手なブログを書くのに時間を浪費するより、誰かが書いた面白い本をいっぱい読むのが賢明かも、と思うこの頃である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.03.19 13:35:55
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