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カテゴリ:葬祭事典
もう何度も危篤と言われ、そのたびに乗り越えてきた。
すごい生命力だった。 医者も「普通の人だったらここまで生きてはいなかったですよ、精神がものすごく強い方です」 とおっしゃっていた。 最期だった日、昏睡状態になっていたけれど、子供たち(本人からしたら孫)の声を聞いて血圧や脳波が大きく動く。つい先日まで「可愛い手だなぁ。」と握り締めていたのに今日は子供たちから握っても力が入らなかった。血圧は60~30ほど。 その夜、夫は病院に泊り、義父は自宅へ、私は子供たちを連れて病院近くのホテルに帰った。 日が変わった頃、急激に血圧が下がり慌てていろいろ連絡し、最期の時を迎えた。 私は子供がいるので明日の朝でいいと言われ、眠れない夜を過ごす。 (このあとからが色々大変、休む暇がなくなるのであとでよく考えたらこのときに休んでいればよかった) 夫たちはこのあとバタバタと大変だったようだ。 翌朝、実家に行くと、義母の亡骸が横たわっていた。 自分が長年お世話になった病院で最期を向かえ満足だったのだろう、とても静かな安らかな笑顔をたたえていた。解剖後、義母が育てた看護師たちから綺麗に装束を着せてもらい、化粧をしてもらったようだ。 子供たちも「おばあちゃん白雪姫のようだね」といってずっと側に座っていた。 意味がわかっているのかな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 14, 2006 09:50:02 PM
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