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ロンドン ドックランズ・ストーリーズ~Stories of London Docklands

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Aug 2, 2008
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テーマ:海外生活(7773)
カテゴリ:極道★英国らいふ
今朝、ゴーカート男がノソノソしていて、なかなかでかけていかない。
どうしたのかと思ったら、

「今日は、Work from home」だという。

そう、そのままなのだが、オフィスに行かずに家で仕事をする日らしい。

「ええ? そうだったら昨日言ってくれればよかったのに!!」と怒る私。


というのもですね。

お弁当を作ってあったのだ。

彼の油もの、塩分の多い食事を少しでも減らそうっていうことで始めたことなのだが、
こういうことがあると頭にくるよね?


それでもお昼に食べてくれればよかったのだが、
「君にあげるよ、君が食べればいいよ」
と、言われたときには、ムカッとしてしまいました。


でも、、、
自分が喜んで食べないようなお弁当って、それって。。。。(笑)


ひよこ ひよこ ひよこ

昨晩は涼しい風が吹いていたせいか、
久しぶりにゆっくり眠れた。


そうそう、ニーノ君は大好きだけど、
最近、私自身、非常に疲れていて
昨晩は、ゴーカート男にニーノ君と一緒に寝てもらった。
私は別室で寝たせいかな、それもゆっくり眠れた理由だ(笑)


今朝も、ま、「お弁当事件」で腹を立てご機嫌斜めになった私だが、
朝食そして片付け、掃除のあとで、気分を立て直してニーノ君と散歩に出かけた。


ニーノ君が今日は妙なところで曲がっていくので(笑)
結局、近くにあるMudchute Farmを一周することになった。

このファーム、ロンドンにあるシティファームとして最大規模と聞く。
幼児が歩いて一周するにはかなり大きい敷地だ。
今日のコースも1時間ほどもかかろうか。

途中、羊や牛が放されていて
ニーノ君、子羊ちゃんたちをポンポンっと触ったり
楽しそうだった。(羊は迷惑そうだったけど)

さすがに牛に走りよっていったときは、
途中で私が抱き上げて引き戻した。

牛、、、
おとなしいかもしれないけど
デカイし、オモイ。

どんな間違いが起こるかもわからない、、、。


さて。


乗馬をする人たちも使っている小道がある。
両サイドに木立が茂っていてひっそりしていて、
一人では歩くには心もとない。。。

けど、考え方によっては
邪魔が入ることがなく、心落ち着く散歩道といえるかも。


そこをニーノ君と、歩いていた。
ニーノ君、結構疲れてきたのか
乗馬用に砂が引かれた道に止まってしゃがみこんで砂遊びを始める。

それを忍耐強く、遠くで見守っていたのだが、

前方から二人組みの男性が歩いてきた。
何度か、その小道を歩いたが、人と会うのは珍しい。
男性同士、手を組んで歩いている。

通り過ぎ際に、一人の男性が大声で私に笑った。
しゃがんでいる幼児のニーノ君をみて、私に笑うという反応をしめしたのだ。

たぶん、
「あ、赤ちゃんだね!」とでも表現したかったのだと思う。

彼は、知的障害を持つ人だった。

もう一人の男性が彼の手を支えて歩いていた。

午前の散歩をしていたのだと思う。

無心に砂と遊ぶニーノ君の姿を見ながら
その二人が遠ざかっていく姿をずっと見ていた。


ボランティアの人が障害のある人を支えて歩いていたのかと思っていた。
そういうパターンをよくみかけるからだ。

二人の姿をずっとみていて気がついたのだが、

二人の雰囲気がなんともなく似ていたことと、
同じ背丈であること、
その歩き方のクセが同じことから、
その二人が兄弟だな、と推測するに至った。

もちろん、
一人は正気だし、一人は少し違う、ということは一目瞭然ではある。
それでも、
人間としての雰囲気が同じであったというのは、わかってもらえるだろうか。


私はニーノ君より20メートルほど、先に立っていたのだが
小道にしゃがんで遊ぶニーノ君、
そして、ゆっくり遠ざかっていく二人、
この3人が同じ画面に入ってくる。


なんだかとても不思議で、目が離せなくてずーっと見ていた。


一人、普通に大人、正気の人間。
一人、障害を持ち、おそらくずっと子供のように生きていく人間。
一人、今は子供だが、いつか正気の大人になっていくという可能性のある人間。

この3人が時を同じして同じ画面に入ってきたときに、
どうしても、そこから目をそらすことはできなかった。


それぞれの明日って、未来って。
どんななんだろう。


どれがいいとか、悪いとかでもない。
どれが悲しいとか、喜ばしいとか、そういうわけでもない。
その人に与えられたそれぞれの人生。


ただね。


ゆっくり、ゆっくり
いたわりあいながら歩くその兄弟の姿を見ていると
仲のいい、老夫婦が散歩をしているようで。

子供の心を持ったままの一人の手を支える
もう一人の心の優しさが伝わってきてね、

そして、子供の心をもったままの一人が
無心にもう一人を信頼して、手をかけている。


ニーノ君が無条件に私に頼るその姿ととても似ているのだが、


どんなに成長していっても、
そして老いていっても、
人生のなかでどんなことがあっても、

ずっとずっと、
こうやって支えてくれる人がいること、

また、反対に
支えようと差しのべた手に
全信頼をもって手を伸ばしてくる人がいること、


人との関係のなかで(人だけ、とも限らないかな)
そういう関係を築きあげられたら、と思うわけです。


そういう関係がひとつでもあったら、
秋葉原の事件のようなことも起きなくなると思うわけだけど、、、、



途中、

雲が出てきて涼しい風が吹き始めた。
正気の一人が、なにやら立ち止まると上着をだして、
子供のままの一人の肩にかけた。

子供のままの一人は、
少しも抗うことなく、素直にそれを受け取り
腕を通し、もう一人の手を借りながら着た。

そして、二人、再びゆっくり歩き続けた。


ずっと、ずっとその兄弟の姿を見ていて、
彼らが遠く小道の終わりまでいって、左に曲がって見えなくなるまで
みていたのだけど、
なんだか、泣けてきた。


感傷的になる秋には、まだ早過ぎる夏の午前中のことでした。





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最終更新日  Aug 2, 2008 08:18:04 AM
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