nipparatの日記　囲碁　不思議体験　

お題　

「行きつけの碁会所に○○を要求しました。」

「でどうなりました？」

「○○」

解説 

　今回は、珍しい流れでした。最初の二日間で40作品もの作品が寄せられ、久々の100越えを予感したのですが、そこからしばらくピタッと静止し、最後の二日間で再び流れが来ました。投稿の流れの不思議ですね。

　難しかったでしょうか？各常連さんの作品数が少なかった中で一人ヘキサさんだけが凄い勢いでした。一つの作品が次ぎの発想を生み、次々に作品が思い浮かぶという典型的な囲碁ボケハイの状態と言えましょう。囲碁ボケハイはボケラーならぜひ一度は経験してほしい現象です。人生においてこれほどの快楽は他にはない、と断言します。ただし、酒の快楽に二日酔いが付き物であるように、翌日になり投稿したことを後悔するという多少の副作用は仕方ないことです。

　今回は久々に副審査委員長登場です。絶好調のあっじょさんです。

作品講評（寄稿順）

郷禄介さん

「行きつけの碁会所に席亭の名刺を要求しました。」

「でどうなりました？」

「なんだかいかがわしい写真を渡されました。」

　男の席亭の写真なんでしょうか？怖いもの見たさの気持ちもありますね。

kyonchnさん

「行きつけの碁会所に全席上方からカメラを設置して盤面を録画できるように要求しました。」

「でどうなりました？」

「カメラが壊れました。」

　カメラの目が飛び出て爆発するアレですね。漫画チックな面白さの秀作です。

「行きつけの碁会所に囲碁ボケへの参加を要求しました。」

「で、どうなりましたか？」

「すでにボケていました。」

　嬉しいですねえ。お客に内緒で参加してたのが奥ゆかしいですね。

「行きつけの碁会所に最上級のお茶を要求しました。」

「でどうなりました？」

「濃茶を出されて眠れません。」

　碁会所に最上級のお茶要求って濃くじゃなくて、酷ですねえ。

「行きつけの碁会所に超強力なタバコの煙用卓上エアクリーナーを要求しました。」

「でどうなりました？」

「盤上の石まで吸い取られました。」

　来ました。目に浮かぶようなバカボン系の超バカバカシ作品です。

hexagobanさん

「行きつけの碁会所で受付嬢のブロマイドを要求しました。」

「でどうなりました？」

「お客が全員、受付にナダレ込みました」

　なだれ込むという、躍動感がいいですねえ。ナダレ定石にも掛けてるんでしょうか。

「行きつけの碁会所に総裁のポストを要求しました。」

「でどうなりました？」

「『いいお題が出せるのか？』とツッコまれました」

　そこは囲碁ボケの秘密のアジトだったんですね。もう帰れませんよ。

「行きつけの碁会所に秒読み係を要求しました。」

「でどうなりました？」

「ネクタイをした黒縁メガネの原始人が出てきました」

　絵が面白いですねえ。元ネタがありそうなんですが？

「行きつけの碁会所にMVPを要求しました。」

「でどうなりました？」

「悪いマナーが三拍子そろった客を紹介されました・・・Matta　Voyaki　Pu!　」　

　ここで新発想です。Ｐｕのオチが非常にいい香りつけです。

あっじょさん

「行きつけの碁会所にシャンデリアを要求しました。」

「でどうなりました？」

「夏樹静子さんがいらっしゃらなくなりました。」

　夏樹静子さんって、囲碁が趣味の作家でグリーン碁石の発案者なんですね。シャンデリアが苦手なのかな？すみません、久々に出ますよ～～！難解キャンディーズ！！

「行きつけの碁会所にヌーブラを要求しました。」

「でどうなりました？」

「カタツキがなくなりました」

　肩紐のないブラジャーなんですね。ファッションオンチの選者には「考えオチ」ならぬ「調べオチ」になっちゃったは不運の極みでした。

hexagobanさん

「行きつけの碁会所にスープラを要求しました。」

「でどうなりました？」

「ヘルメットのかぶった客が出てくると、けたたましい石音で、猛スピードの布石を打ったかと思うと、あっという間に置いて行かれました。盤上にはタイヤの跡が残っていました」

　ヌーブラからの連想でスープラですね。何で碁会所に要求？おそらく選者にしか理解できない極限の囲碁ボケハイ作品と思われます。

あっじょさん

「行きつけの碁会所にジャンバラヤを要求しました。」

「でどうなりました？」

「そんなもん作れるか、と怒られました。故郷の味なのに」

「そんな～、アギラーめルなよ～」

　ここで駄洒落作品が飛び出しました。オチも豪快ですが碁会所にジャンバラヤを要求するのも可笑しいですね。

hexagobanさん

「行きつけの碁会所でチャンバラを要求しました。」

「でどうなりました？」

「呉清源秘伝、十六ムサシの布石でやられました」

　ジャンバラヤからの連想でチャンバラですね。囲碁ボケハイ特有の強引な発想ですが、ここから奇麗なオチに持って行くのはさすがです。

「行きつけの碁会所に解散を要求しました。」

「でどうなりました？」

「阿藤快が出てきました」

　快さんですね。考えオチの後爆笑しました。解散の要求をかわす軽サバも巧みですねえ。

「行きつけの碁会所に木谷を要求しました。」

「でどうなりました？」

「三木谷が出てきました、『布石はスピード、スピード、スピード！』」

　スピード三つは楽天の三木谷さんのセリフらしいです。何ともすごいコネを持ってる碁会所ですね。

「行きつけの碁会所にVIP待遇を要求しました。」

「でどうなりました？」

「生碁を打たされました・・・Voke防止、Internet禁止、Pandaの虎の穴監禁」

　ＭＶＰネタの続編ですね。これもPでうまく締めました。

「行きつけの碁会所に彦麻呂を要求しました。」

「でどうなりました？」

「白石を数個口にホウリコムと、『口ん中がハマグリの運動会や～』　」

　乗って来ましたねえ。どんな味なんでしょう。

「行きつけの碁会所におまけを要求しました。」

「でどうなりました？」

「断られました」

　これは一転して日常的な味わいですね。ただのオマケをあっさり断られた絵が滑稽です。

「行きつけの碁会所にプチ波動砲を要求しました。」

「でどうなりました？」

「教えない」　

　肩透かし系オチですが、真っ向勝負も見たかったですなあ。

「行きつけの碁会所に昇段を要求しました。」

「でどうなりました？」

「いくらにするかという商談になりました」

　これは駄洒落を絡めて絶妙な巧さですね。

「行きつけの碁会所に高給を要求しました。」

「でどうなりました？」

「降給になりました」

　分るような分らないような。降級になったのかしら。

「行きつけの碁会所に快楽を要求しました。」

「でどうなりました？」

「・・・教えない」

　余韻がいいですね。読者に想像させるというズルイ作品です。

「行きつけの碁会所にケータイから身代金を要求しました。」

「でどうなりました？」

「声でバレました」

　何たること。ボヤキはいつも裏声にしないと駄目ですよ。

「行きつけの碁会所に七味を要求しました。」

「でどうなりました？」

「いいアジがつきました」

　碁盤に振ったんでしょうか？７つも味がつくならコッソリ振りたいですね。

ゆうすけさん

「行きつけの碁会所に野球碁の開催を要求しました。」

「でどうなりました？？」

「・・・もうやっているそうです。」

　常連にも内緒でやってたんですかああ？実は全国各地の碁会所でコッソリやってる予感です。

hexagobanさん

「行きつけの碁会所に金銀パールプレゼントを要求しました。」

「でどうなりました？」

「神授の一手に出会いました」

　真珠ですね。ちょっと奇麗すぎてどうしましょう。

「行きつけの碁会所に良い娘を要求しました。」

「でどうなりました？」

「酔い子が出てきました」

　酔い子の接待は選者はけっこう好きですよ。

「行きつけの碁会所にツケを要求しました。」

「でどうなりました？」

「ハネられました」　

　ツケにハネですね。文句なく巧い作品ですね。

ひろさわさん

「行きつけの碁会所に値下げを要求しました。」

「でどうなりました？」

「閉店時間が早まりました」

　何ともセコイ碁会所ですねえ。でも碁盤が小さくならなくて良かったです。

kyonchnさん

「行きつけの碁会所に全席椅子席化を要求しました。」

「でどうなりました？」

「部屋の温度を氷点下まで下げられました。」

　カ繋がりですが、恐ろしい席亭の逆襲です。逆襲オチの最高峰です。

続く