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カテゴリ:おシゴト
仕事とはいえ、今回は久しぶり&行った事のない 教会や美術館に行く事ができて、何気に満喫♪ 美術系は結構ウトい私・・・有名所は抑えるけど あとはひたすら笑うツボを探すか 感覚的にエエなぁ~ と思ったものが好き ・・・てな感じです Caravaggioは名前を知ってるくらいだったので、 準備ではミニアート本2冊でお勉強。 人物的にも絵画的にも結構私好み こうして一応下知識もつけて行ったので、 実際に作品を見た時も何も知らずに見る時より 数倍楽しめました 初日、まずは 巡礼の聖母 のある サンタゴスティーノ教会 へ。 祭壇に向かって左の一番後にあります。 ここは普段照明は消えていて硬貨(寄付金)を入れて照明のボタンを押すんだけど、 照明がついたとたんに、すぅっと浮き上がる聖母の姿がとても美しかった。 続いては サンルイージディフランチェージ教会。サンタゴスティーノ教会至近で、こちらも初訪問。 この教会は名前通りフランスの教会で、電話で問い合わせた時も仏語で出るし、表示も仏語が頭。 周りにも仏語の本屋などもあり、ちょっとしたフランス街になっています。 ここは記者さんがメインに扱う作品の 聖マタイの召命、 聖マタイと天使 、 聖マタイの殉教 が祭壇左側の礼拝堂にあって、ここは硬貨を入れると一定の時間照明がつくという方式でしたが、 たくさん人がいたので絶えず照明がついていました。 本で見た時もそう思ったけど、カラヴァッジョの宗教画はどうも私の宗教画のイメージじゃない。 私のイメージは、中世のぺタッとした金ピカのか、ルネサンス期の丹精に美しく彩られもの。 一方、カラヴァッジョのは生々しく描写された対象が暗闇に浮き上がり、 何ともまぁドラマチックで、主題の“瞬間”を絵の中に封じ込めた感じ。 それは美化された神聖さではなく、当時は教会から拒否されたり不敬であると 論争を巻き起こしたりしたそうですが、本では、当時の 反宗教改革=清貧 に 戻る精神を見事に表現しているとあり、私も他の宗教画よりも何か神聖なものを感じました。 書き直しさせられた作品も何作かあり、聖マタイと天使も実は2作目。 本で見た一作目は、聖マタイが農民臭い男性で横を向いて足を組んでるのですが 礼拝堂でミサの時、この足が聖職者の頭を蹴ってるように見えるからダメ出しされたそう。 行って見てみると、なかなかそれは一理ある! その後は徒歩で観光もしつつ、サンタマリアデルポポロ教会へ。 祭壇左の礼拝堂に、 聖ペテロの磔刑 と 聖パウロの回心 が左右に配置されています。 写真にないですが、礼拝堂正面にはルネサンス期の色鮮やかな絵が配置されていて、 記者さんとも何故この両脇の絵をカラヴァッジョに委託したのか と話したほど違和感がありました。 2日目は予約不可なヴァチカン美術館に開館の1時間前に出かけました・・・が! やはり長蛇の列 シーズンオフとはいえ10時半~12時半(閉館は13時半)ってどない 幸い、11時すぎには中に入る事ができました。 まずはヴァチカン絵画館から。 来るの4回目だけど、本で見てもどこにカラヴァッジョの作品があったかも思い出せない。 この絵画館で一番有名なのはやはりラファエロだから? ラファエロの絵は優美だなぁ~と思うけど、感覚的にビビッ とこない・・・ファンの方すみません カラヴァッジョの キリスト降架 は絵画館の最後の方にありました。 昨日見た作品よりもイマイチ感動薄いのは何で と思ってたけど 今考えれば、教会の中の薄暗い場所と比べて部屋が明るかったので、 特徴的な光と影のタッチ、それによって表現される劇的さが伝わらなかったのかな? 何気に印象深かったのは、絵画館出口近くにあった 地上の楽園 。 土産屋でもこの作品のポスターやスカーフなんかも見たから、人気あるのかも。 絵画館を後にしても、さすがヴァチカン博物館、見所が多すぎ~ 興味のないところは飛ばしか早足で駆け抜け、ラファエロの間へ。 すごいなぁ、うまいなぁと思うけど、やはり個人的には好みじゃないかなぁ。 幸運だったのは、修復の作業を目の前で見られた事! 出口付近で人がたくさんいたので長くは見られなかったけれど、初めて見て感動 修復師さん、あれだけ人に見られて一糸乱れるって事はないんかな? いつもは早足で通り過ぎていた近代作品部門は今回ゆっくり見ました。 記者さん曰く、この部門だけで立派に美術館ができそうなほど素晴らしいのですが、 大半の観光客はシスティーナ礼拝堂を目指して 足早に去っていきました ←前回までの私 その後は、いつ見ても感動のシスティーナ礼拝堂。 感覚勝負(?)の私がいつもビビビ と来るのは ミケランジェロ で、 この礼拝堂に入る時は、いつもドキドキ します。 翌日 サンピエトロ寺院 に行っても、やはり感動したのはミケランジェロの ピエタ 。 絵画も好きだけど、一番すごいのはやはり彫刻! 博物館を出たのは13時すぎで、まずは15時予約の ボルゲーゼ美術館 にバスで向かい、 公園内のバールで手早く昼食を済ませ、広い公園内を迷いながら時間前に何とかたどり着きました。 館内は写真不可だったので写真なしですが、ここには6作品があります。 果物籠を持つ少年 ※貸し出し中で見れず 、 病めるバッコス、蛇の聖母、 聖ヨハネ、執筆する聖ヒエロニムス、ゴリアテの首を持つダビデ ローマで殺人を犯し斬首刑を言い渡され逃亡していたカラヴァッジョ、 生首のゴリアテに自分の姿を書き出した“ゴリアテの首を持つダビデ”が印象的でした。 ナポリでは、先にインタビューでその後作品鑑賞。 まずは ピオディモンテミーゼリコルディア教会 の 慈悲の七つの行い 。 が、教会はなんと修復で閉鎖中! 幸いにも併設の博物館2階から祭壇中央にあるこの作品を見る事ができました。 この作品を本で見た時、おっぱいを大人にあげている女性にびっくり しかも娘と父! 解説を読むと、1597年の教理問答書にある慈悲の七つの行い:死者の埋葬・囚人の慰問・ 食物の施与・衣服の施与・病気の治癒・巡礼者の歓待・飲物の施与を忠実に表現しているらしい ・・・が、しかし、教会全体を見てないとはいえ、主祭壇に据えるのは勇気のいる作品で 近代に至っても論争があったのも分かる衝撃の作品でした。 作品は → こちら 続いては、私も初めてのカポディモンテ美術館へ。 偶然“カラヴァッジョからピカソまで”という企画展開催中で見ごたえがありました。 旧王宮の建物は大きく、 キリストの笞打ち はいつ出てんの?て感じだったけど、 いくつも間が続く一番奥から遠くからでも輝いて見えて、すぐにアレ!と分かったのが感動 作品は → こちら カラヴァッジョの旅の最後は、彼の最後の作品でもある 聖オルソラの殉教 。 聖人の後ろ、聖人が刺された剣が一緒に突き刺さったかのような男は自画像だとか。 彼の晩年(享年39歳)の逃亡先のマルタ島やシチリアの作風はさらに暗く光ももの悲しく 悲壮なシーンを映し出すように変わっている。 それは単なる作風の変化なのか、それとも死刑に怯えつつ逃亡生活に疲れた結果なのか・・・ なんて思いをはせてしまいました。 ↑ 久々に美術を堪能!・・・ぽちっと応援よろしく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.12.12 07:34:50
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