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テーマ:イタリア・世界遺産の町(7)
カテゴリ:ちょいとお出かけ
翌日も気持ちの良い快晴
午前中はノンナの住む町、 Vivo d'orcia ヴィーヴォドルチャ を散策しました。 昨日の更新で書いた、世界遺産に登録されている“オルチャ渓谷”は、モンタルチーノ、 ピエンツァ、サンクイリコドルチャ、カスティリオーネドルチャ、ラディコファーニの 5つの市の領域を指し、我が Vivo はカスティリオーネドルチャの郡部になります。 左は空から見た Vivo 。見ての通り、山に囲まれた小さな村で、人口は1000人足らず。 大部分がお年寄りで、ルーマニアの方何人かがヘルパーとしている以外は外国人はおらず 私は初めて行った時(2001年)は、道端で座っているじっちゃんばっちゃんに 頭の先から足の先まで眺められ、コソコソと噂話をされていたのを今でもよく覚えている。 さすが今では、“フェッルッチャの孫の嫁”として立ち話もしてくれるけど。 後で写真も出てきますが、1700mほどの アミアータ山 のふもと、標高900mにあります。 右は何てことない町の一角。超ミニCOOP1軒、バール2軒、タバッキ兼雑貨屋2軒、 レストラン2軒、アンティーク家具屋1軒、銀行・郵便局・薬局 (これはどんな田舎でもありますよね) 。 かつてはホテルが2軒もあって、私が訪れた2001年から数年は夏ともなると繁盛していたのに、 この2年で2軒とも閉めてしまい町はすたれていく一方・・・何とも悲しい事です。 さて向かったのは、町を少し下った所にあるお気に入りの場所、 Eremo エレモ 。 Eremoを辞書でひくと、 “行者の庵、寂しい所、隠修士修道院” とありますが、 一般的には古の教会・修道院などで現在使用されていないものをEremoと呼ぶようです。 なので、田舎のあちこちでEremoと書かれた標識に出会います Vivo の Eremo に行く前には石造りの橋を渡りますが、木々に囲まれた細い川の水は美しく、 空気が凛としていて、いつもここで深呼吸をします。 橋を渡ると石壁にアーチの玄関があり、坂を下った正面が Chiesa di San Marcello 。 もともと1000年代にあった教会を16世紀に再建したのが今の教会。 当時 Vivo を治めていたモンテプルチャーノのチェルヴィーニ家が輩出した 教皇・マルチェッロ2世 よりその名前がつけられました。 現在この教会前は、10月の第3日曜に行われるパリオの会場にもなっています。 教会向かって右の小道を少し行くと、右手にババーンとそびえるお屋敷。 これは、前述した チェルヴィーニ家のお屋敷 の裏側です。 Eremo に入る前の石壁右側にはお屋敷の門がありますが、現在は立ち入り禁止になっています。 写真右上は、教会左脇にある建物にあるチェルヴィーニ家の紋章。 2階建ての小さな建物が向かい合って2軒あるだけだけど、 昔はもっと建物もあって活気があったのかなぁ~と、当時のままの姿を見ていると想像が膨らむ。 その建物の扉と窓は、うすい水色でとても可愛かったのでここでもパチリ この建物の間を抜けると、お気に入りのビューポイント。 そびえるアミアータ山と、チプレッソ(糸杉)がベストマッチ。 昔はもっと先まで行けたのに、ここ数年“私有地につき立ち入り禁止”の看板が立って入れない こうして Vivo 散策はおしまい(はやっ) ずっと歩いてきて疲れたマニーノ、抱っこを求めるもずっと坂道なんよーー!! 結構泣かせちゃったけど 抱っこ限界にきてベビーカーへ。 眠いのもあるのか、ベビーカーでぼ~っとしてたマニーノ、ノンナ家に近づくと、 親戚のビアンカ・5才を見つけると、 目がキラリーン ベビーカーから降り、恥ずかしがるビアンカの手を無理やり?握り締め歩き出した・・・ 続いて、ビアンカのノンノ・ガエタノおじさんとビアンカのいとこ・ジョヴァンニ・これまた5才 に合流して、ガエタノおじさんの畑 へ。 ここでは野菜を触ったり、かかしもどきを枝で作るジョヴァンニを手伝ったり(単なる邪魔) さっきの大泣きが嘘のように泥んこになって遊びました。 お昼は、ローマからわざわざ幼馴染のロベルトがやって来てくれたので隣町で外食 Vivo から車で15分のところなのに、午前中に遊びすぎて爆睡のマニーノ。 お昼はぐずって大変かと思ったけど、グリッシーニをたくさん食べてご機嫌に。 このレストランは初めて行ったけど、美味しかった~♪ あちこちで何回も食べた事のあるほうれん草とリコッタのラビオリ、今までで No.1 友人とレストランに行くと、ちょっと恥ずかしくって写真が取れない私・・・よって写真はございません! ロベルトと別れて車に乗ると、ものの5分もしないうちに爆睡のマニーノ! 喉が渇いてたので、安心して車を停めてバールで水を買い、ついでに写真撮影 できるだけ写真大きくしてみましたが、それでもその目で見ないと伝わらないこの景色の壮大さ。 この景色はどこまでもどこまでも続くものだと錯覚しそうになります。 再び車を走らせ、まだまだ景色を堪能。 左の写真は、Vivo の隣町の Campiglia d'orcia のロッカ(要塞)。 ここもカスティリオーネドルチャの郡部で、お隣なのに私はまだ行った事ないので次回のお楽しみ。 右は??どの辺りかな??ピエンツァ方面に行く時に使う道です。 私達が引越してからは、Incisa - Chiusi の高速道路を使うようになったので シエナを経由する下道は久しぶり。久しぶりのお気に入りの景色をパシャリ。 左は、 Casa dei Cipressini (糸杉の家) ロッカドルチャの下にあります。 右は、 onda verde (緑の波) あ、この2つの名前は私が勝手につけてそう呼んでるだけですので 最後に、お気に入り No.1 これも、トスカーナのカレンダーや写真集に必ずある景色で 今日も写真撮影の為に、何台も車が車道脇に停まっていました。 私のプロフィール写真も同じ場所ですが、これは確か4月か5月に車から降りて撮影したもの。 この時にオルチャ渓谷で撮影したもののいくつかは アルバム のトスカーナ編 にもありますので、興味のある方は覗いて見て下さい♪ 次にオルチャを訪れるのは復活祭の3月3週目週末の予定。 次はどこを散策しようかな~ ↑ オルチャ渓谷に興味をもたれた方は・・・ぽちっと応援よろしく♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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