テーマ:八重山的随筆(111)
カテゴリ:島ネタ
読んで聞いて目にしてどうもすっきり
呑み込めない言葉というのがある。 【消費者マインド】 先日、八重山のローカル紙で見つけ た言葉である。JTAと言う航空会社 の方が吐いたコメントとして掲載され ていたわけであるが、この言葉の前 までつらつらと読み進んでいたのに この言葉で途端に引っ掛かった。 なんじゃこりゃ。 そういう感じである。 消費者マインドって…いったい。 消費者心。 消費者精神。 消費者心得。 消費者魂。 そんな感じだろうか。訳すると。 かのJTA担当者は八重山地方への 観光客が減少傾向にあることを指し て『消費の冷え込みが原因である』 みたいなコメントを吐いたつもりなの だろうが、消費者マインドが冷え込 んでいると言ったことになっているの だ、文面どおりならば。 もしこれがコメントそのままであると 仮定しても、編集側(ローカル紙)は 読者が解し易い言葉に置き換える べきだと私は思う。って言うかそれ が新聞と言う公器編集の原則では なかろうか。 カタカナ英語ってのはジジババには 解りづらいものである。マインドって なんだ?あの野球のピッチャーが 投げるところか。違う?。あ、あれは マウンドか。じゃあマインドって何よ。 新しい食べ物か何かか。と言う展開 がその朝、八重山地方の各家庭で あったのは間違いないと思う。 ましてや【消費者】という日本語の単 語と合体させての使用方法は、【マイ ンド】単体で用いるよりも不潔な感じ がする。そう。植民地語の臭いがぷん ぷん漂うのである。 ま、我が国においてそんなのは今に 始まったことでもなんでもないが、と もかくも【消費者マインド】がジジババ に優しくない言葉であることは間違い ないし、消費者の意味を解し、マイン ドの意味も解したとて消費者マインド はやっぱりちょっと意味不明である。 ちなみにその翌日の同紙の文面に は性懲りもなく【消費マインド】って言 葉が用いられていて、私はひどく落胆 したのである。言葉を職業の術とする 者たちが安易な植民地語を安直に使 い回すことに。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.01.16 19:55:49
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