人間仁科のブログ・八重山見聞録外伝

暑い土地を旅してるとやたらと甘いものが食べたくなる。で、パキスタンをうろうろとしていた折も最高気温50℃なんかで連日死にそうだったわけだが、ラホールという町を歩いている時、たまたまこのケーキ屋さんを見つけて俺は勇んで入ったのである。
「やった！ケーキ屋だ。スゴイじゃないか。こんなところでケーキが食えるとは思ってみなかったぜ」ってな具合に喜んだものの、ショーウィンドウの中にびっしりと上下二段に並べられたケーキは全てホールもの。八分の一カットとか小分けの可愛いサイズのケーキなんか売ってないのである。

いくら甘いもんに飢えていてもさすがに一人でホールケーキは食い切れない。色彩も鮮やかで描かれた絵柄も美しいパキスタンケーキ食べてみたかったが半泣きで諦めた。でも悔しいから写真だけ撮らせてもらった。

「ピクチャー、オンリー、ＯＫ？」とか私の変な英語が通じたのか否かは不明であるが、店主はとても愛想のいい人だったのである。