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人間仁科のブログ・八重山見聞録外伝

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2008.04.11
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カテゴリ:旅ネタ
四半世紀も昔の話であるが、札幌の喫茶店に一風変わった芸を持った店長さんがいた。客席を回り空いたお冷のグラスに水を注ぎ足す時、彼は右手に持った水差しを傾けむけると一気に腕を伸ばし、頭上の高さからグラスに水を注ぎいれるのである。たかがお冷用のグラスに大して容量はなく水を注ぎ込むのは一瞬で、彼は素早くも水差しの傾きを戻しつつその右手はすぐに胸の高さに引き下ろされる。まさにこの写真の如きに。

写真の青年はインドはニューデリー界隈のラッシー売りで、真鍮か何かで出来た壺を両手にそれぞれ持ち、最初片方の壺にヨーグルトと氷と砂糖を入れると何度もこうやって上から下へ、右手から左手へ、左手から右手へと液体を途切れることなく行き来させシェイクするのであるが、これが何とヨーグルトの一滴とて壺の外にこぼさないのだから恐れ入る。あまりの手際の良さ、流れるような身体の動きに呆気にとられて回数までは数えてないが恐らくこれを10回以上繰り返す。こうしてラッシーとなる液体は見事なまでに壺から壺へと往復を繰り返すばかりで絶対に床の上にこぼれたりしないのである。まさにラッシー芸である。

肝心の味のほうであるが、この芸に魅せられて不味いわけがない。

水差し芸の店長のほうは、たまに失敗をした。さすがに水流を外したりはしなかったが、小さなグラスに納まりきらない飛沫がお客さんに掛ることがあって店長はそのたびに謝らねばならず、いつしか水差し芸をやらなくなってしまったのである。





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Last updated  2008.04.11 10:40:32
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