カテゴリ:島ネタ
ニュース番組で見た夜の大阪あたりの繁華街では三車線路のうちの二車線にタクシーがびっしりと縦列で停車して他の一般車両の往来を激しく妨げているようですが、当のタクシー運ちゃんたちは全然に意に介すところなく「邪魔?アホか。これが大阪や」言うてました。
そんな極めて破廉恥な交通事情に慣れ親しんでいる大阪の方々をも唸らせるのが御当地・石垣島の駐停車事情でございます。どのように唸らせるかと言いますと、例えば車線を逆走してくる一台の車両を前方に発見したとします。やばい。どうしよう。こっちが反対車線へ逃げるべきだろうか!と焦った次の瞬間です。逆送してきたかに思えた車両は路肩へと寄せて停車いたします。 そうです。島のドライバーの方々は反対車線側にある友人の家の前あたりに駐停車しようという場合にはわざわざ回り込んだりはせず、そのまま真っ直ぐに反対車線へ侵入し、反対方向を向いたまま車を停めてしまうわけです。 もしかしたらこの程度はどこの地方都市でも散見できる状況なのかも知れませんが、やはり観光地石垣島でレンタカーを走らせている際に正面から逆送してくる車を見つけると一瞬焦ると存じますのでご注意申し上げる次第です。 しかししかし、逆走駐停車など石垣島ドライビングガイド【駐停車編】では序の口に過ぎません。では幕内クラスあたりではどうなるかと言いますと、幕内レベルのドライバーともなりますと路肩へと車両を寄せることなく駐停車いたします。そうです。車道を走っている状態のままハンドルをほとんど左へ切ることなくブレーキを踏み、車両を停めるのです。 だから確かに邪魔で仕方ありません。後から追い越そうという場合には完全に反対車線へと逃げないと交わせないので交通量の多い時間帯にそれをやられると、みるみる間に辺りは渋滞車列が出来上がるわけですが、渋滞の元凶となった当のドライバーはまったく意に介するところなく、路肩へ車を寄せるでもなく、運転席に座ったまま携帯電話片手におしゃべりに興じるばかりです…… ……いやいや、こんなことで唖然となっては石垣島でドライビングは出来ませんね。 で、大関横綱クラスでございますが、これは凄いです。どう凄いって、交通的に破廉恥な大阪あたりでもちょっと見れないくらい凄いかと存じます。勿論大関横綱クラスなので数量的に多いわけではなくレアケースであることは確かですが、石垣島でレンタカーを運転される場合にはやはり留意すべき注意事項のひとつでしょう。 ひとつ確認しておきますが、信号のある交差点とはつまり、ある程度の交通量があるから信号が設置されているわけですよね。そうですよね。って勘のよろしい方はもうわかったかと存知ますが、そんな交差点の角、もしくは交差点の横断歩道の上あたりに駐停車してしまうのが石垣島のドライバーの横綱クラスでございます。 これは正直危ないです。危険です。本土から訪れる観光客の多くは、まさか交差点上に駐停車している車なんてあるわけがないと思っているでしょうから余計に危ないのです。それで私は一度、交差点の角に車を停めた島のドライバーに尋ねたことがありました。私がその車両を眼前に発見したとき丁度ドライバーが降りてきたのです。「きみ、待ちたまえ。そう。あなたですよ。いいですか、このような場所への駐車は非常に危ないと思うし、完全に道交法違反だと思うのですが、何故にあなたは交差点に車を駐車させるのでしょうか?危ないとは思いませんか?」と私は詰問いたしました。 ドライバーはそう言い放った私の顔を不思議そうに見ながら次のようにおっしゃるのでした。 「はぁ?だってここに用事があるのにな」と怪訝な抑揚を隠すことなく私へ向けつつ交差点の角にあるお店を指差したのです………。 「いや、あの、私が尋ねているのはそういう事ではなくて………… おっと!気を取り直しましょう! そうです。ことほど左様に石垣島のドライビングには難しい側面もございますが、安全運転に心掛け、島のドライビング事情を常に頭に入れておけば快適なレンタカーライフを楽しめるはずです。 みなさまの健闘を祈ります… ※次回は最終回【総括編】です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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