カテゴリ:若者ワッチ
ICカードを買うために行列をしてきたのだが、 この行列にはちょっとしたコツがある。 それは、前に並んでいる人が、単独である事を確認してから並ぶことだ。 1人分でも早く並べばいいというものではないのだ。 なぜなら、退屈しのぎの話し相手と、トイレタイム時の空席確保のためだ。 カップルやグループでは、話し相手になってくれないし、それがためにトイレタイムなどを頼む際に不都合が生じる恐れがあるからだ。 で、今回、最後の行列で、前に並んでいたのは、二十歳過ぎと思われる女の子だった。 かなり眠そうで、立っていながら、眠りに落ちて、転びそうになる。 「早起きして行列したんですか?」と聞くと、 「え~~~、お酒飲んで、カラオケして、帰ろうとしたら並んでいるので、何の行列ですかと聞いたら~~、記念カードだというので、並んだんです~~~」と言う。 確かに、酒臭い息をしている。 通りがかりで並ぶとは、よほど興味があるのだろうと思い、その前の行列で入手したカードを見せて上げた。 彼女も眠気覚ましとばかりに、私に合わせてくれた。 「カードを買いに来たんですか~~~ 観光はしないんですか~~~」と驚く。 「明太ラーメンは食べたけど、その他はまだしてないです」 「案内して上げてもいいですよ~~~」 「ありがたいけど、あなたは眠そうだから、今日は寝た方がいいのでは」 カードの販売は1人ずつ、現金とカード枚数を確認しながら、丁寧に行われる。 先にカードを買った彼女は、私が買い終えるのを待っていてくれた。 「ありがとうございました」 「こちらこそ。今日はしっかり寝るんですよ」 こう言うと、彼女は、残念そうな目を見せた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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