カテゴリ:診療・医療
緩和ケアは、ガンによる身体的肉体的苦痛を 和らげることを主目的とした診療科。 私は、末期がんの患者にモルヒネを打って、 痛みを和らげるのが緩和ケアだと思っていたが、 それは間違いだった。 緩和ケアの待合室には、ふかふかすぎるソファーが置かれている。 布張り、木の肘掛け、良いところの会社の応接室のようで、 体が沈みすぎて立ち上がるのにどこを掴もうかと思うほどだ。 患者にリラックスして貰うため、病院らしさをなくすため、 だと思うが、色々なところに気配りを感じる。 画像下は、その待合室にあった、折紙の舟。 同じ折紙のパーツでダルマなどを見たことがあるが、 このような舟は初めて見た。 これも、患者をリラックスさせようとする気配りだ。 で、定期的に検査をしていれば体の変化が分かる、と言われ、 血液検査をお願いした。 抗がん剤卒業から何ヶ月も血液検査をしていないので、 気になっていたからだ。 その結果、担当医が「え~こんな数字は見たことがない~」となった。 一瞬、そんなに悪くなったのかと思ったが、 そうでないことは、患者に不安を与えない緩和ケアの方針から分かるが、 ちと驚いた。 あまりにも普通すぎる検査結果だと言う。 痛風の値を示す尿酸値がチョイ高いことと、 赤血球の分布幅がすこし広いことの2点だけがHマークで、 他は基準値内に収まっている。 担当医が項目別に丁寧に説明してくれ、 ガン関連の項目をはじめ、全項目が問題ないと言う。 「こんな数字の人はいない。良すぎるという感じだね」とも言う。 抗がん剤の副作用で、赤血球も白血球も血小板も、 基準値を外れる数値だったが、回復した。 抗がん剤を卒業して良かった。 緩和ケアの新しい病院に通うことにして良かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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