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テーマ:芝生(2893)
カテゴリ:芝生
先月(5月)実施した芝生管理項目のまとめです.
雑草抜き----------------------随時(週末ごとに数本程度) 芝刈り(バリカンによる際刈りのみ)---2回 芝刈り(全面:芝刈り機使用)--------1回(15mm高) オルトラン粒剤散布--------------上旬に1回 ラリー水和剤散布--------------- 上旬に1回(さび病対策) シマジン粒剤1散布-------------- 上旬に1回 オルトラン粒剤 ラリー水和剤 100g シマジン粒剤1 4kg 昨日(2009/5/31)の様子 まだ芝が生え揃っておらず『斑模様』ですが,一ヶ月前(2009/4/30)と比べるとマシになっています. 一ヶ月(2009/4/30)の様子 昨年よりも芝の生長が良好ですが(昨年が酷すぎたとも言えますが…),今年はサッチング(芝草の隙間に溜まった枯れ芝や芝刈りクズを取り除く作業)を実施せず,ランナー(ほふく茎)を一切傷めなかったからでしょうか? 昨年育成不良で土が『むき出し』になってしまった場所にも,多数のランナーが伸びています. きっと地中には地下茎も伸びている事でしょう. 芝の生長が本格化するのはこれからですし,今シーズンの芝は期待できそうです. そいでは,実施した作業の簡単な説明をば開始いたします. 先ずは雑草対策に散布した『シマジン粒剤1』. 一ヶ月前に書いた予定通り,今月も散布しました(300g/20平方メートル). その成果が出ているのか,雑草の発生が殆ど発生しなくなっています. 単に春~夏雑草の発芽ピークが過ぎただけかもしれませんけど.w シマジンはコストパフォーマンスも効果も優れた薬剤ですが,現在は入手しにくくなっています. シマジンの有効成分(CAT)が水質汚濁性農薬に指定された事が原因でしょう. しかしCATの人畜毒性は『普通物 A類』で,農薬の中でも一番毒性の小さいクラスに属しています. また厚生労働省はCATについて『水道水での検出状況では概ね評価値の10%以下であり,シマジンを水質基準とする必要性は小さい.』と結論付けています. にも関わらず,水質汚濁性農薬に指定されたのは『水道水中の農薬については国民の関心が高いこと,また,活性炭処理など浄水処理の目安が求められている(CATは活性炭処理で容易に除去できる特性を持っている)』からだそうです(by 厚生労働省). すなわち,浄水処理の目安にするためにCATは水質汚濁性農薬に指定されたようなものなのです! 元々シマジンが問題視されたのは,ゴルフ場で継続的に大量散布された事で周辺の用水でCATが検出されたから. 1980年前後から続くゴルフ場批判(自然破壊の矛先だと言う主張)の延長線上に位置するように思えてなりません. さて,話は脱線してしまいましたが,そろそろ次の話題に移りましょう.w 続いては,さび病対策に散布した『ラリー水和剤』です. 昨年の夏まではさび病対策として,発生箇所へサプロール乳剤とサンヨール乳剤を交互に散布していましたが,完全防除は出来ていませんでした. サプロール乳剤 サンヨール乳剤 500mL 芝生全体へ散布するには高コストなため,スポット散布しかできなかったからです. そこで昨秋に低コストなグラステン水和剤を芝生全体へ予防散布したのですが,効果覿面! 芝病害の総合防除剤 グラステン水和剤 しかし同じ薬剤を連用すると耐性菌の発生が問題になります. そこで『スナップエンドウのうどん粉病対策』に購入したラリー水和剤と交互に散布する事にしたのです. さび病が多発するのは梅雨と秋雨の時期ですが,果たして今年は完全に防除できるかなぁ~. そうそう,どうでも良い話ですが楽天市場のグラステン水和剤売り場に私のレビューが引用されていました. 『お客様の声』って自作自演ばかりかと思っていたら,そうでもないのですね.w 尚,先月行った芝管理作業内容の内,『芝刈り』と『オルトラン粒剤散布』に関しては昨年と全く同じであり,一年前に詳細を書いておりますので今回は省略いたしま~す. ちなみに雑草抜きの際に『わざと放置したネジバナ』は,芝刈りで葉が刈り取られてしまって見る影もありません. おそらく開花には至らず,衰弱して消えていく運命にあるかと…. ------ 2009年4月の芝生管理まとめへ 2009年6月の芝生管理まとめへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
July 1, 2009 04:19:46 PM
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