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今年は竜馬、竜馬で大変ですね。
私も司馬遼太郎さんの「竜馬がゆく」、そして北大路欣也さんが竜馬役を演じたNHKの「竜馬がゆく」以来、竜馬ファンでした。 この本、竜馬残影は、ずいぶん前、竜馬ブームが来る前に買ったのですが、数ページ読んだだけで放り出してありました。 津本さんの本はよく言うとデータがシッカリしていて、ノンフィクションかなと思ってしまうほど迫力があるのです。この本のあとがきでも、部屋の中で刀を振るう暗殺者の動きを自ら検証しています。 それゆえでしょうが、資料のような原文のままの部分も多く、私のようなものには読みにくいと感じてしまいがちで、今まで積読になっていたのはそのせいがあると思います。 でも今回せっかくのブームに乗って、やっつけようと読みました。 そして参りましたね。 竜馬ファンは降ります。 時は幕末、それまでの帆船から蒸気船へ切り替えていく幕府や諸藩と、蒸気船の売買の仲介役をする竜馬、そして亀山社中、薩摩藩などの人間を描いているのですが・・・・ そのなかで描かれている竜馬は、なんとズルイ、人の足元を見て、目的のためなら手段を選ばない、イヤーーーーーな奴です。 そのくせ、人なつこさや破天荒な言動で出会った人を虜にしてしまう。 悪くいえば詐欺師のように書かれています。 われこそは竜馬ファンという方に読んでいただき、自分の描いた竜馬像がどう変わるのか試してもらいたいと思います。 「龍馬残影 (文春文庫)」 津本 陽, 文藝春秋 420 円 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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