テーマ:家電よもやま(9589)
カテゴリ:家電
在宅勤務中は、子供が家を出て使われなくなった部屋を使っています。
そして置いていった卓上照明器具に使われていたコンパクト型蛍光ランプFPL27EXーNが切れたので取り替えました。 同じ品番なら、どのメーカーでもいいのですが、三菱のコンパクト型蛍光ランプFPL27EX-Nに交換しました。 ちょうど楽天で叩き売られていたので、購入したものです。 このタイプの蛍光管は、直管タイプの蛍光灯に比べてコンパクトな上に、比較的長寿命です。(7500時間) コンパクト型蛍光ランプの定格ワット数に対するサイズは規格が決まっています。 やたら細かいので、1ワットでも異なるものを選ぶと、照明器具に取り付けられなくなります。 種類を少なくした方が一般消費者や小売店のためなのですが、メーカー側の都合でこうなったのでしょう。 口金付近にはHgマークが印刷されていました。 水銀使用マークHgは、水銀が使われているランプ本体やパッケージに表示され、2016年くらいから使われています。 蛍光管には金属水銀が使われています。 金属水銀が気化した高濃度な水銀蒸気を吸い込むと人体に害があります。 そのため、廃棄処分時における水銀使用ランプの焼却処理が禁止されています。 また、水銀が環境中に拡散すると、無機水銀塩や有機水銀(メチル水銀)を経て、食物連鎖で人体に取り込まれます。 メチル水銀は生物濃縮によってマグロなどの大きな魚が高濃度に蓄積していますので、食べない方が無難です。 銀歯も水銀を含むアマルガムですので、人の死後に火葬するなら、銀歯を抜いてからにしないといけないと思うのですが。 ところで、三菱のランプに原産国の表示がないのが気になりました。 三菱電機照明は国内の工場でも生産しているようなので、MADE IN JAPANなのかもしれません。 ちなみに、使えなくなったFPL27EX-Nは、ツインバードのもので中国製でした。 2017年8月16日に発効した「水銀に関する水俣条約」により、水銀を含む蛍光灯が使えなくなるというデマが流れていたようです。 水銀含有量の基準をクリアしていないものは、製造・輸出入の規制を受けるためです。 しかし、国内販売されているものは、前倒しで水銀含有量の基準をクリアしていたため、問題ありませんでした。 蛍光灯に代わってLED照明が普及したのは、水銀の悪いイメージだけでなく、LED照明の作りやすさもあると思います。 緻密なガラス細工を必要とせず、LED素子と簡単な回路で一応光るものはできます。 高効率で長寿命なLED照明を作るのは大変ですが、寿命や効率を求めなければ比較的安価に作れます。 「イノベーションのジレンマ」というのは、大企業が新興企業に負ける例の一つです。 蛍光灯を無駄に進化させてきた老舗企業が(安価だが粗末な)LED照明を作る新興メーカーに負け、市場を奪われたと思います。 (関連記事) 暗いLED照明を売っていた12社 LED化されていたスパイラルパルック蛍光灯 一条工務店の浴室用ダウンライトをLEDタイプに交換 [https://plaza.rakuten.co.jp/noahnoah/内をGoogleで検索] → noahnoah研究所に戻る → noahnoah研究所掲示板(^o^)に行く → 伊藤@横浜へ直接メールを送る → 伊藤@横浜のROOMへ行く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.06.19 14:57:26
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