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テーマ:映画から何かがはじまる(571)
カテゴリ:ショート・ショート
ヤ行、この一年で紹介した映画の数は少ない
ながらも、ダントツお勧め出来る作品があるっていうのも 嬉しいこと。 これから先、しばらくはこの作品を超えるものは 現れないだろうと思える映画。それが、この作品↓。 「善き人のためのソナタ」 ↑あらすじ、感想はクリックしてね。 2006年 ドイツ 監督 フロリアン・ヘンケル・フォン・ドナースマルク 出演 ウルリッヒ・ミューエ 、マルティナ・ゲデック他 ---ショート・ショート--- 知らぬが仏 さすがに、盗聴は犯罪ですが、 聞かなければ良かった!知りたくなかった! ということは、人生においてしばしば起こりうる 大問題ではなかろうか? 私が数年間に及ぶストレスを感じたお話。 20代の前半、私、友人Mちゃん、その子 の彼氏A君は3人とも同じ職場。 そして、そのカップルも交え、たびたび 仕事終了後、大勢で遊びに行ったり飲みに行った。 冬場は大勢で、スキー旅行などにも出かけたりした。 私にとってはその女の子Mちゃんも 彼氏A君も仲の良い友人。 そして4、5年たった頃、私はその職場を辞め、 違う職場に移ったのだが、たまたま新しい 会社の近くにそのA君の友人がラーメン屋を オープンした。 以前、スキーでご一緒したこともあったので、 会社帰りなどに、一杯ひっかけたりするときに そのラーメン屋さんに、ちょこちょこ通うことに。 そのラーメン屋のB君は、新婚で可愛らしい年下 の女の子とお店を切り盛りしていた。 すっかり顔なじみになったその夫婦と私。 かなり打ち解けた頃、奥様のほうが呟いた。 奥様「A君には、Nobubuちゃんと付き合って 欲しかったな~明るいし、性格も好きだし。」 B君「いや、あいつにはいい加減なところもあるから、 Nobubuちゃんは、付き合わなくて良かったよ。」 私 「私は、A君は友達感覚だから、 そういう感じで見たことないよ。」 B君「だったらいいけど~数年前に、女の子だけで スキーに行ったでしょ? あの時、Aは他の女とスキーに行ってたんだよ。」 私 沈黙。 本来ならば、私、Mちゃん、Mの友人、私の友人 プラスで、運転手も兼ねてA君も同行する予定だった。 しかし、何かの予定が入ったということで、 A君は参加せず、結局4人で出かけた。 女4人のスキー旅行は、それなりに楽しかった。 A君が来るはずだったことを忘れていたほどだ。 あ~あ~ 聞いちゃった。聞きたくないこと。 これが、そのときの正直な感想。 友達のことを考えると、言ってあげたほうが 良いのかもしれない?と思えたが、 下手に言って、大騒ぎになるのも嫌だし。 2人は相変わらず、仲良くしているし。 結局、私自身聞かなかったことにした。 聞いていたとしても、酔って覚えていないと 自分自身に言い聞かせた。 しかし、その選択はその後、数年間ストレスと なり持ち越しててしまった。 結局、Mちゃんは長すぎた春にピリオドを うち(9年くらい付き合っていた2人) その1年後くらいに出会った人と結婚した。 やっとストレスともおさらば出来た。 しかし、時たま考える。 もし、早い段階で打ち明けていたのなら、 Mちゃんは、あれほどまでの長い春を過ごさなく ても良かったのか・・ 破局した後に、今の旦那様と出会った訳 だから、これでよかったのか・・ 「知らぬが仏」とはよく言ったものだ。 結局は、打ち明けても打ち明けなくても、 嫌な思いをするという意味合いでは 同じことなのだろうな・・・ その瞬間か、先延ばしかのどちらかなんだろう。 The End お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.29 03:17:46
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