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テーマ:最近観た映画。(40095)
カテゴリ:フランス映画
仕立て屋のイ-ルは周りの人と付き合わず、あまり好かれていない。はつかねずみを何匹も飼っていて、仕事の合間に眺めたりしている。 自分のアパートの向かいに越してきたアリスに恋をし、部屋を暗くしていつも彼女の部屋を覗いている。 ある日、アリスは自分が見られている事に気付き驚くが、彼女には気になる事があった。それを確かめるべくイ-ルに近づき聞き出す。イ-ルは全てを知っていた。そして…。 レンタルしてくるものは、ある程度その映画の情報があって借りてくるものも多いが、テレビでやるものは何にも知らないで観ることも結構ある。この映画はタイトルは知っていたので、普通の恋愛ものだと思って観ていた。 最初の方は、変態の覗き魔の話しかと退屈で観るのをやめようかと思ったが、途中からアリスがある事件にかかわっている事が判り面白くなっていった。 イ-ルはアリスの部屋を覗いていて、彼女にどんどん想いを募らせてしまうような男。 アリスは恋人エミールの事を想い、イ-ルはアリスの事を想い結局アリスからいいようにされてしまうラスト。悲しくて、イ-ルの手紙は切ない。 それにしても、「女って恐ろしい」と自分も女だけどそう思ってしまった。 ヨーロッパのというか、フランス映画独特のセリフと描写。淡々と語るイ-ルの口調と、灰色の空と町の雰囲気が、より一層憂鬱さを引き立たせる。 私はあまり好きだと言える映画ではなかったが、妙に心に残る作品ではあった。 イ-ルがアリスの部屋を覗く時、いつもかけていたレコードの曲が気になる。聴いたことはあるけど、クラシックにあまり詳しくないのでタイトルはわからない。今も頭の中であの曲が鳴っている。 『仕立て屋の恋』 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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