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カテゴリ:フランス映画
ずうっと観たい、観たいと思っていた1962年のフランス映画を、先日やっと観る事が出来た。 最初の映像は戦争中。ピエールは戦争中に少女を射殺したと思いこみ、パイロットだった彼は墜落のショックで記憶喪失になってしまった。 運びこまれた病院にいたのは、看護士のマドレーヌ。今では恋人同士で一緒に住んでいるが、自分の過去に不安を抱いているピエールは、マドレーヌの献身的な愛情にも応えられないでいる。 ある日、ピエールは父親に寄宿学校に入れられようとしていたひとりの少女と出会う。彼女は父親から捨てられてしまったのだった。何故か彼女の事が気になったピエールは、父親だと嘘をついて、日曜日毎に彼女に面会に行く。 公園の池のほとりでたわいのない話しをするピエールと少女フランソワ-ズ。彼女といる時は、ピエールは心から笑うことができる。 マドレーヌはピエールの変化に気付き、叉周りから2人のことを聞いて、ある日曜日にピエールの後を追う。しかし、池のほとりで遊ぶ二人の姿は、ピエールも子供のようで彼女は安心してその場から去った。 しかし、クリスマスイブに、ピエールが友人の芸術家カルロスの部屋のクリスマスツリーを持っていってしまった事を心配したマドレーヌが医師のベルナールに相談したが、ピエールを変質者扱いしていた彼は警察に連絡してしまった… シベールとはフランソワ-ズの本名。寄宿学校ではシスター達が、異教徒的な名だということで、フランソワ-ズと呼んでいた。シベールは最初ピエールにも本名を明かさない。風見鶏をくれたら教えてあげる、と言っている。 クリスマスに、マッチ箱のプレゼントをピエールに渡し、その中に「シベール」と書いた紙が入っていた。これが彼女からのクリスマスプレゼントだったのだ。自分の名前をプレゼントにしたところがグッとくる。 家族から見捨てられてしまった独りぼっちの幼い少女と、過去をなくしてしまった恋人はいるが孤独な大人の男性。親子ほどの歳の差はあるが、二人にはどこかで共通するものがあり、心を許せる事が出来た。 池のほとりの風景が美しく、真っ白な帽子の似合うシベールが愛らしい。いつも何かに怯えるように、自分の過去を探す手がかりはないかと町をさまようピエールの唯一のホッと出来る時間は、シベールと逢う日曜日。二人の純粋な友情と愛情が、美しい風景と共に心に刻みこまれた。 シベールの最後のあの表情が目に焼き付いている。あまりに悲しい最後。いかにもフランス映画という感じがする。 でも、きっといつまでも心に残る映画だろう。 ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~ 新潟の地震には驚いた。従妹の結婚式が終わり、叔父の家にみんなで集まったところそのニュース。一夜明けたら、悲惨な状況が伝わってきて、毎日ニュースを見ながら悲しい気持ちでいっぱいになる。近くだったら炊き出しして、食料を持っていきたい気持ちだ。 大きな地震、日本国中いつどこで起こるかわからない。改めて、普段から防災に対しての心掛けが大切だと痛感した。 これから先、段々と寒くなってくる。1日も早く余震も終息し、被災者のみなさんが普通の生活に戻れる事を願うばかり。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.18 20:28:37
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