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テーマ:最近観た映画。(40090)
カテゴリ:香港映画
ここにサイトを持つまでは、ほんとにアジアの映画って観ていなかった。深夜映画をつけて偶然に香港か台湾映画らしきものがあっていることはあっても、わざわざレンタルしてくることもなかったし、顔は見た事ある俳優も名前は知らないし。ましてやこれはアジア映画に限った事ではないけど、監督の名前なんて全然知らなかったし、気にしなかった。 ここで少し映画のことを書くうちに、少しは監督名も気にしなきゃと思い始めたくらい。 話題の『2046』で、ウォン・カーウァイ監督の名前を聞くようになり(遅!)、トニー・レオンの顔を見るようになって「ああ、この俳優さんは知っている」ってな具合。全く勉強不足だなあ。 この『花様年華』はウォン・カ-ウァイ監督の作品だと知り、それではちょっと観てみましょ、という感じで観た。 舞台は1962年の香港。同じ日にアパートの隣同士に越して来たチャウ夫妻とチャン夫妻。チャウは新聞社の編集者。チャンは社長秘書。忙しい二人は、それぞれの妻や夫とすれ違いが多い。 そしてそれぞれのパートナー同士が不倫していることを知った二人は、初めは相談し合うような仲だったのが、次第に愛し合うようになる。でもお互いに感情を秘めて、他人にはもちろん、自分達の気持ちをお互いわかっていながらも秘めたままの時間を共有していた。 なんとも言えない雰囲気の映画だった。 1960年代の設定から、本当にその時代に作られたのではないかと錯覚するような、紗のかかったような映像。以前偶然見た香港(多分)映画もこんな感じだったが、あれもウォン監督の物だったのだろうか?なんだかむかーしの日本映画を観ているような気になった。 チャウとチャンのお互いのパートナーは、声は聞こえるが決して姿は映らない。すぐに切り替わる映像。足元だけを映すカメラワーク。遠くできこえるラジオの音。少ないセリフ。 決して自分の気持ちを言うわけではなく、でもそこに流れる濃密な雰囲気が観ていてドキドキした。 マギー・チャンは一体何着着るんだろう、というくらいチャイナドレスをとっかえひっかえ着るのだが、そのチャイナドレスがもうステキで、ステキで…ため息が出そうだ。それが官能的で、抜群のスタイルに背筋の伸びた首の長いあの女優さんしか、いくら中国人と言っても誰でもはあの着こなしなできないだろう。 いつも流れていた音楽が叉いい。どこかで聴いたことがあるような曲だった。 最後は結局どう言うわけで・・と謎めいた感じもするし、お芝居だと言ったり時々「エッ!?」という場面も出てくるのだが、セリフではないところから醸し出る愛の表現の大人の映画だ。 他のウォン監督の作品も観てみたくなった。 途中、チャウのいるホテルの部屋をチャンが訪ねるシーンがあるが、チャンが帰ってドアを閉めたらその部屋のナンバーが「2046」だった。これって意味あり? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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