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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
季節はずれだが、クリスマスの映画を。 エマニュエル・ベア-ルやシャルロット・ゲンズブール出演の1999年フランス作品。 クリスマス目前に母親の夫のお葬式。悲しみに暮れる母親だが集まった娘3人はそれほど悲しんでもいない。仕事一筋の末娘のミラにいたっては、「クリスマス前のこんな時にお葬式なんて間の悪い」と言い出す始末。ミラがブルジョア夫婦だと言って嫌っているソニアは、3人の中では唯一結婚して子供もいて幸せに暮らしているようだが、実は夫に愛人がいて自分も浮気している。ルーバは実の父親と一緒に暮らしているロシアンレストランでの歌手。12年間も妻子持ちの夫の愛人なのだが、どうも妊娠したらしい。 20年も前に破綻してしまった家族の話しだが、破綻した理由も親達の愛人がらみなら、その娘達も今同じような関係で悩みは多い。登場人物の誰もが当たり前の恋愛も結婚生活もしていない。唯一恋人のいないミラが普通に思えるが、彼女が心をよせようとしていた相手が実は…と大切な伏線があって。 そんな訳で観ていて呆れ返る映画だった。こんな事ってフランスでは結構当たり前にあったりするのかしら。一昔の日本じゃあまり考えられない状況だが、こんな家庭日本にもそのうち出てくるかも。 クリスマスは家族で一緒に、というあちらの習慣。中味はバラバラでも形だけはそうやってクリスマスを過ごそうとする人達。でも、いろいろあっても結局最後はみんな良い方向にいくんで、後味は悪くなかった。でも,文化の違いかな。ハッピ-エンドなんだろうけど、何かしらないが私にはちょっと物悲しさが残った作品だった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.19 15:30:17
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