|
テーマ:最近観た映画。(40092)
カテゴリ:韓国映画
2000年 韓国 監督:イ・ヒョンスン 出演:イ・ジョンジェ、チョン・ジヒョン 海辺の家 ”イルマーレ”から引っ越そうとするウンジュは、次の入居者への手紙を書き家のポストに入れておいた。その手紙は2年の時間を遡り、そこの最初の住人ソンヒョンの元に届く。ポストを媒介に2人の手紙は時間を超えて往復する事になる。 映像がものすごくきれい。海に突き出した家と、ブルー,ピンク、パープルに変わる水平線と空の色。まるで、絵画か写真のよう。 イルマーレもとてもおしゃれな家で、桟橋のような橋を渡って辿りつく、こんな家滅多にありません。 「ステキだな。こんな家別荘だったらいいかも。」と思う反面 「でも、台風や津波が来たらやばいな。日本じゃ無理か。」とか 「手すりがないから酔っ払ったら危ないな。」なんて現実的な事も考えたりして。ああ~、夢がない! いや、それにしてもステキなイルマーレのたたずまい。クリスマスのイルミネーションも美しく、観ているだけで幸せな気分になれる。 主人公たちの家の中の様子も、必要最低限のものを置いてその家具もおしゃれ。イルマーレという名前だってイタリア語で”海”の意味だし、タイトルとしてもいい。 ソンヒョン役は『ラストプレゼント』に出ていたイ・ジョンジェでウンジュ役は『猟奇的な彼女』のチョン・ジヒョン。2人とも前出の作品とは全然違う雰囲気を出していて良かった 私は韓国映画はこれを含めて5本しか観たことがない。『八月のクリスマス』と『ラスト・プレゼント』は病気で死ぬ話。『ラブストーリー』『猟奇的な彼女』とこの作品はラブストーリー。で、これらのラブストーリー3本はどれも観ていて、何かに似ている、と思うと、岩井俊二監督の私の大好きな『Love Letter』なのだ。全部手紙がキーポイントで、『イルマーレ』なんて先輩と本の整理をしている所を観て、これはこれは、と思ってしまった。その後の展開はまったく違うが…。韓国では『Love Letter』がとても人気があったと聞いたが、なるほどいろんな監督が影響受けているのだと思われる。 『イルマーレ』に戻って、タイムパラドックス物につきものの腑に落ちない時間の流れ、物事の変化、こういったものはあっても仕様が無い。ファンタジーだものあって当たり前。ただ、このラストはどうなんだろう。あのままで終わると後味悪いからああしたのか。あのラストの直前までは良い気分で観れててこれで終わりか、最後の締めはどんな風になるのか,と思っていたら最後の最後で正直私は拍子抜けした。「またか…」 私の最初に観た韓国映画は『ラブストーリー』で、これはものすごく感動した。『猟奇的な彼女』も奇抜なアイディアで良かった。そしてこの作品。『イルマーレ』が私の初韓国映画だったらあのラストでも感動作品になっていたかもしれない。でも、この系統のラストが3本目。さすがにもうお腹いっぱい状態です。 映像には満足した映画でした。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[韓国映画] カテゴリの最新記事
|
|