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カテゴリ:韓国映画
2002年 韓国 こんなおばあちゃんとか出されると弱いな~。 サンウはソウル育ちの都会っ子。母親は17歳の時に家出してそれ以来一度も実家に帰っていない。今は離婚して、職を探す間息子のサンウを自分の母親に見てもらう為に、久しぶりに田舎に帰って来た。 ほこりだらけの山道をバスが走り、終点からさらに随分歩いた所にあるおばあちゃんの家。母親はソウルにとんぼ帰り。そこから口がきけず、文盲の腰が半分に曲がった年老いたおばあちゃんと7,8歳位のサンウの生活が始まるのだが、このサンウがほんっとにこにくたらしい子で、おばあちゃんに悪態ついて、イヤーなヤツなのだ。 おばあちゃんはサンウから何を言われても、されてもただじいっと見つめて悲しそうな表情をする。でもその表情からサンウへの愛情を感じる事が出来るんだなぁ。孫に対しての無償の愛とでも言おうか。このおばあさん役の人、絶対素人さんっぽいけど… サンウはそれまで身内は別れた父母だけしか接したことがなかったのかもしれない。初めてのおばあちゃんとの生活。それも人里離れた田舎の山村、食べ物も、生活様式も全く違う、しかも母親はそばにいない。全くそれまでと違った環境に置かれれば、あの位の年齢の子供だったらわがままも出るだろう。そして、きっとお年寄りへの接し方もわからなかったのかも。親も学校の教育もなっちゃいないんだろう。韓国でもそんな子供達が増えているのかもしれない。 でも、おばあちゃんとの生活の中で次第にサンウもおばあちゃんへの愛情がわいてくる。 ゲームを包んだ包装紙の中からクシャクシャのお札が出てきてサンウが号泣するシーン。その気持ち、わかる、わかる。おばあちゃんに字を教えるシーン。そしてあの絵葉書。一人おばあちゃんを残して帰って行かなければならない気持ち、切ないよね。 私は祖父母と同居で育ったんで、おじいちゃん、おばあちゃんが出てくる映画やドラマには弱いな。特にこんなやさしいおばあちゃんなんて。母方の祖母は私が小学生の頃亡くなって、いまだにもっと遊びに行けば良かったと思う事がある。 私の2人の祖母はこの映画のおばあちゃんのようではなく、シャキシャキとした行動的な人達だったが、この作品を観てふたりの事を思い出してまた涙した。 今は亡き祖母達が懐かしくてたまらない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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