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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
≪何と言ってもフェリーニ作品がインパクト大!あの少女が私の脳裏に蘇る!≫ 有名な監督に豪華なキャスト。エドガー・アラン・ポー原作の三部作としてそれぞれの監督の個性が溢れたオムニバス作品。 【黒馬の哭く館】 監督:ロジェ・ヴァディム 脚色:ロジェ・ヴァディム、パスカル・カズン、ダニエル・ブーランジェ 出演:ジェーン・フォンダ、ピーター・フォンダ 莫大な財産を相続し、わがままし放題で逆らうものには容赦しないお嬢さま(ジェーン)を一人だけ無視した男(ピーター)。ジェーンとピーターの姉弟があやうい雰囲気になるんだけど、ストーリーは普通。なんでフランス人監督が撮る、フランスが舞台のフランス語の作品にアメリカ人の俳優しかも姉弟を出したのかちょっと不思議。 やたらと露出の多いジェーンのその時代にしては信じられないようなファッションにちょっとした驚きが。 セリフが少なく、わりと退屈な作品だったけど独特の映像美があった。 【影を殺した男】 監督:ルイ・マル 脚色:ルイ・マル、クレマン・ビドル・ウッド、ダニエル・ブーランジェ 出演:アラン・ドロン、ブリジット・バルドー 冷酷で恐ろしいウィリアム・ウィルソン。ある日同姓同名の男が現われて、それ以降彼が悪事をはたらくとそれを邪魔するもう一人のウィルソン。一人の男の善と悪、二重人格的な要素。自分でもこれではいけない、と思っているから善の部分のウィルソンが現れるのかもしれない。サイコサスペンス的で面白かった。 アラン・ドロンがこの頃は若くて魅力的。ストーリーも一番わかり易いかもしれない。 【悪魔の首飾り】 監督:フェデリコ・フェリーニ 脚色:フェデリコ・フェリーニ、ベルナルディーノ・ザッポーニ 出演:テレンス・スタンプ かつては名声を得ていたイギリス人俳優のダミット。しかし今の彼はアルコール中毒で落ち目になってしまっていた。そこへ新車のフェラーリを報酬に映画出演の以来が舞いこみローマへと向かう。 私はこの映画を観た事がないと思っていたら、このフェリーニ作品を観始めて昔観ていた事に気付いた。そうそう、あの白いボールを持った少女が出てくるんだ。彼女がねぇ、なんとも不気味で…小学生の頃くらいに観てるんだと思うけど、ものすごいインパクトがあったんだ、あの少女。この映画の事は忘れていたけどあのニヤリとほほ笑んだ顔だけは覚えていたんだなぁ、これが。この映画だったのか! そして衝撃のラスト。コワ~イ。 フェリーニの独特の映像が一際恐怖をつのらせる。 1967年 フランス/イタリア お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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