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カテゴリ:フランス映画
≪近代化の波になかなかついて行けません≫ 出ました。ぼくの伯父さんで大ファンになったジャック・タチ監督の私にとっては第2作目鑑賞。 前回鑑賞作は時代もこれより10年ほど遡り全体的にのんびりムードだったが、今回の舞台はパリのど真ん中。相変わらずのんびり屋のユロ氏が大会社の面接にその会社を訪れるのだけど、超近代的なビルで訳もわからずエレベーターに乗ってしまった事から面接官とはぐれてしまい、おまけに隣のビルへと流れこみアメリカからのツアー客にまぎれこんでしまってあたふた、あたふた。 夜になり戦友に出くわしモダンな家に誘われそうこうするうちにやっと面接官に巡り会う。その後も別の友人に出会いそこで昼間出会ったツアー客達と再会。 相変わらずセリフは少なく動きで笑わせる作品。ユロ氏の独特の歩き方、服装がすぐにそれとわかるのだが、今回は似た人物を最初に登場させて、「出た出た、ユロ氏」と思ってると実は違う人物で、最初から騙されてしまった。 巨大な都市セット「タチビル」というものを作っての映画なのだが、今この作品を観て現代にあるものと変わらないのけど、当時からするとあまりにモダン過ぎて違和感たっぷりだったかも知れない。 超モダンなものに囲まれて目まぐるしく騒々しいパリの街中を右往左往するユロ氏の滑稽さ、そして文明社会への何気ない風刺がピリリと効いたシュールというか、機知に富んだ作品。時々「キャキャ」と笑ってしまうおしゃれなコメディ。 やっぱり好きだわ、タチ監督! 1967年 フランス PLAY TIME 監督、脚本:ジャック・タチ 出演:ジャック・タチ、バーバラ・デネック、ジョルジュ・モンタン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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