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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
≪プールサイドでの殺人と、官能的な2人の女性達の不思議な話≫
観終わって「何だったの?」と言う気持ちになる映画でした。 イギリスの人気ミステリー作家サラは最近ちょっとスランプ気味。出版社社長のはからいで彼の別荘へ招かれた彼女は、南仏の美しい自然と静かな環境の中創作意欲にかきたてられ、すぐに執筆にとりかかる。 そこへ突如現れた社長の娘のジュリー。毎晩違う男を連れ込む若く奔放なジュリーに苛立つサラだったが、次第に彼女に興味を持つようになり、やがてサラのパソコンにはジュリーのファイルが置かれる。 そんなある日、サラはプールサイドに残る血痕に気づく。 灰色の陰鬱なロンドンの空の色から、明るくまぶしい南仏の空の色へ。サラの心もこの別荘に着いてからは晴れ晴れとなり、陰険な女性から明るい女性へと変わったようになります。ところがジュリーの出現により又嫌な女へと変わるサラ。自分にはない若さや美しい肢体、自由奔放な男性との関係にある種嫉妬をおぼえたからに違いありません。 しかし毎日ジュリーを見ているうちに、次第に彼女に感化されていく自分があり、いつしかサラは真っ赤なガウンを着れるくらいにまでなって行きます。 そして殺人… あまりドキドキもしない殺人。 そしてラストの場面で私はわからなくなりました。 結局あの殺人はなんだったのか? 突き詰めて考えてはみたもののやっぱり謎です。 これは謎のままでいいって事でしょうか。 わかりません。 ジュリー役のサニエは、声や顔は幼いところがあるのに成熟した身体。不思議な魅力を持つ女優さんです。そしてサラ役のランプリング。かなりのお歳だと思いますが、見事なヌードを披露してくれました。 何だか不思議で官能的な作品でした。 SWIMMING POOL 2003年 フランス 監督/脚本:フランソワ・オゾン 出演:シャーロット・ランプリング、リュディヴィーヌ・サニエ、チャールズ・ダンス お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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