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テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:フランス映画
≪子供の考えてる事って…改めて気付かされます≫
DVDのパッケージになっている少年のふくれっ面を見て、以前から観たいと思っていた作品です。 セザールは10歳半。身長1m39cm、ちょっぴり太め。甘いものが大好き。学校ではあまり目立たない。一番だとみんなに嫌われるし、ビリだと両親が怒るから。そんなセザールの親友は、成績もスタイルも抜群で頼りになるモルガン。そこへサラという可愛い転校生がやってきた。 ある日セザール、モルガン、サラの3人はモルガンのまだ見ぬ父親を探しにロンドンへ行く事になった。もちろん親には内緒だ。さてさて、3人の冒険が始まる。 身長1m39cmのセザールの目線で全ての物事は語られます。 大人は子供には敬語を使わないとか大人の話に加えてくれない、といった不満をセザールは訴えます。確かに子供の頃はそんな不満もあったかもしれないな。あのふくれっ面にはそういう意味があったのか。 そして、大いなる想像力。セザールの父親が警察の人が家に出入りしていた後どこかへ行った事から、彼は父親はてっきり刑務所へ入ったものだと思い込んでしまいます。そこからとんでもない方向に行ってしまうのですが、大人も子供に何でもかんでも言うわけではないから、そのへんの勝手な想像が膨らみに膨らんでしまうのです。でも、自分も子供の頃はありもしないこと考えたりしてましたね。 後半の3人でのロンドンへの冒険。ここでの体験がセザールの人生を少し変えることになるのですが、子供から見た楽しみやスリルと、恐怖などが実に面白く描かれていました。 ちょっとおませな子供の物言いで、「10歳の女の子に男は中身だってことを分からせるのは容易じゃない」とか言ったり、サラの前で初めていきがって親に反抗して見せたりするところはいじらしい。 なんと言ってもこのセザール役の少年が愛らしくて好きです。ちょっと太目の身体はどうも何か詰め物をしているような感じだけど。 全てセザールの視点で話は進むので、彼が知らない事などは意外とあっさり流してあります。 初恋、嫉妬、初めての海外、親子の関係などいろんな要素を分かりやすく描かれた好きな作品です。 音楽もちょっと『アメリ』みたいな感じで、全編に流れ素敵でした。 同じ子供を題材にしても、ハリウッド映画とは違うのですよね。 MOI CESAR 10ANS1/2 1M39 2003年 フランス 監督:リシャール・べり 脚本:リシャール・ベリ、エリック・アスス 出演:ジュール・シトリュク、ジョゼフィーヌ・ベリ、マボ・クヤテ、ジャン・フィリップ・エコフェ、マリア・デ・メディロス、アンナ・カリーナ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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