|
テーマ:おすすめ映画(4068)
カテゴリ:香港映画
≪死を選んだのにそれさえも許されず・・・≫ 『インファナル・アフェア』『インファナル・アフェア2』に続いて、楽しみにしていたシリーズ最終章がやっとレンタル出来ました。 パート1では麻薬密売組織に潜入した警察官ヤンと、逆に麻薬密売組織から警察に潜入したラウの対決を描き、パート2ではパート1では描ききれなかった二人の過去、警察と組織の対立、人間関係などを描いていました。両作品とも、息の詰まるような緊迫した状況にある対立する男達の生き様がかっこよくて、同時に切なく大好きな作品です。 パート3ではヤンの殉職後、そして組織のボスのサムの死後、ラウはより一層「善人」になりたい、本当の警察官になりたいという思いが強くなり、警察内にまだ残っている組織のスパイを次々と始末していきます。その過程で調査するうちにヤンの過去が映像として出てくるので、ヤン、ウォン警部、サムなどに又会えて懐かしく、嬉しい気持ちにもなりました。(トニーに又会えて特に嬉しい!) 時間軸が複雑な上、「善人」になりたいラウは自分をヤンだと錯覚してしまうような場面もあったりするので、観ながら今の話は過去か現在かわからなくなってしまいそうなこともあります。パート1、パート2未見の方は是非それらをご覧になっておいた方が良いと思います。 パート3での新しい登場人物、唐突であるような気もしますが、彼らとの繋がりが解き明かされるラスト、ヤンの笑顔とウィンク、そしてラウのラストの表情を見て、運命に翻弄された男達の過酷な人生、哀愁といったものを感じました。 シリーズを通して、ロケ地も演技のスマートさもそれまでの香港映画とは違った、アジアを誇れる作品ではないでしょうか。 ハリウッドが目をつけたのも頷けます。でも、ディカプリオとマット・デイモンがやるのはどう考えても…。ハリウッド版出来たら一応観るとは思いますが、やっぱりトニーとアンディが最高でしょ。 『ゴッド・ファーザー』シリーズ程の秀作ではないにしろ、私はこのインファナル・アフェアシリーズ大好きです。マイケルとラウ、どこか共通している部分があるような気がします。 終極無間・・・ラウは終わりなき地獄を生きなければならないのです。 INFERNAL AFFAIRS 3 2003年 香港 監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック 脚本:アラン・マック、フェリックス・チョン 出演:トニー・レオン、アンディー・ラウ、ケリー・チャン、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[香港映画] カテゴリの最新記事
|
|