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テーマ:映画レビュー(894)
カテゴリ:フランス映画
≪暗黒街の男達の定番ファッションと陰のある彼らの表情がシブイです≫
ジャン・ポール・ベルモンドの映画って実はあまり観た記憶がありません。 いかにも一昔前のフランスらしい映画でした。 モーリスは服役中に妻を失い、出所してからは新しい女の元で暮らしている。ある日彼は、妻殺しの犯人だと確信した相手の所へ行き銃で撃ち殺し、札束や宝石をそこから奪って近くの空き地へ埋めた。 そして出所後の初仕事の為、仲間のシリアンから金庫破りの為の道具を受け取り、別の仲間と仕事へ向かった。ところが、押し入った屋敷はいつの間にか警察に包囲されていた。モーリスはシリアンへの猜疑心をつのらせる。 仲間を警察に売る密告者のことを”いぬ”と呼ぶのだそうです。モーリスはシリアンを”いぬ”だと思い、そこから意外な方向へ展開していきます。 ちょっと難解なストーリーで、人物をちゃんと把握しておかないと訳がわからなくなりそうです。 でも暗黒街に生きる男達のクールさや渋さが感じられてカッコイイ。 黒くのびる影、街灯の下に埋められ又掘り起こされる宝石と札束、そしてそれらを掴む手。モノクロの映像にそういったものが映し出されると、古さと共に今の映画にはない渋さや演出の上手さに惹かれます。 これは好き嫌いの分かれる作品だと思いますが、ラストのドンデン返しで私は「好き」だと思った映画でした。 男性が好む作品かも・・・ LE DOULOS 1963年 フランス 監督/脚本:ジャン・ピエール・メルヴィル 原作:ピエール・ルズー 出演:ジャン・ポール・ベルモンド、セルジュ・レジアニ、ジャン・ドザイ、ミシェル・ピッコリ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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